FRATELLI 第5章ー2
第5章ー2
(理弥)
「尋クン、さっきの社長さん、怖かったね~」
運転席のすぐ後ろに座る尋クンに、その後ろの席から声を掛ける。
「ん。なんかヤな感じのおばさんだったなぁ」
「でも綺麗な人だったね~」
「かなり金掛けてんだろ」
「ああ、そうかもね~」
「結構、敵も多いらしいな」
マネージャーの加藤さんが、運転席から入ってきた。
「そうなんだ」
尋クンはあまり興味なさそうに相槌を打った。
「女性社員には、神のように崇められ、慕われてるらしいけど、男性には厳しいんだってさ」
「なに、レズ?」
僕の質問を加藤さんは無視して続ける。
「ちょっと前も、辞めさせられた元幹部に襲われて怪我したって聞いた事ある」
「どんだけ恨み買ってんだよ」
「ねーねーレズなのかな?」
そこ、かなり気になるでしょ??
「・・・」
どーして誰も答えないかなヾ(。`Д´。)ノ
「とにかく、この仕事、ギャラがハンパなくいいから、ゲットできたら、社長様の機嫌損ねるような事するなよ。特に理弥!」
「え?僕?」
「お前しかいないだろ!」
加藤さんと、尋クンの声がハモった。
