妄想恋愛シミュレーション -17ページ目

セイジャク。②

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(和弥)


湖につくと、決まって二人で空を見上げる。


星の数を数える。


輝く星を繋げて


勝手に名前を付けて


二人だけの星座を作る。


君が笑う。


それが嬉しくて


オレも笑う。


嬉しい気持ちが溢れて


背中からギュッと抱きしめる。


この腕の強さで伝わるといいな。


想いの強さが。


けれど


腕を解いた後の君はいつも


とても悲しそうな瞳をしてる。


覗きこむと見せる無理した笑顔が


泣き顔に見える。


そしてオレたちは手をつなぎ


静かに車まで戻る。


二人の抱えるものが


二人を臆病にして


先に進む事を躊躇わせてる。


それでも幸せだった。


君との時間が。


君との空間が。





妄想恋愛シミュレーション-s




セイジャク。③ へ続く