妄想恋愛シミュレーション -109ページ目

FRATELLI ~ Prologue 3 ~

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プロローグ3



(和弥)


じゃ、こっから俺ね。


五歳の時の事、話せばいいんでしょ?


母ちゃんが死んじゃったんだ。


実は俺、あんまり良く覚えてない。


でも、強烈だったのは、親父が俺たちを母ちゃんの仏壇の前に集めてさ、


「これからお前たちはバラバラに暮らす事になる」


って泣きながら言った事。


祖母ちゃんも、ごめんね、ごめんねって言いながら泣き崩れててさ。


なんか、とんでもない事が起こるって感じて、身体の震えが止まらなかった。


祖母ちゃんは、脳梗塞って病気で身体の半分が上手く動かせなくて、自分の事で精いっぱい。


親父は一年のほとんどを海外で過ごすビジネスマンでさ。


俺たちは、智弥以外全員、養子として他んちの子になる事に決まってたわけよ。


奨弥は、母ちゃんの姉・真由美おばちゃんちに。


理弥は、親父の妹・香奈おばちゃんちに。


俺は、母ちゃんの兄・貫太郎おじちゃんちに。


亜弥子は、親父のもう一人の妹・由紀おばちゃんちに。


尋弥は、親父の親友で、超金持ちの岡田さんちに。


智弥が羨ましかったけど、智弥は智弥なりに、俺たちに申し訳ないと思ってたんだろうよ。


話を聞いてから、智弥は顔を全く上げなくなって、最後には家を飛び出しちゃって。


みんなで追いかけたら、ここに立ってたわけ、町が見下ろせるこの公園。


さよならじゃない。


そう言った智弥が急に頼れる兄ちゃんみたいに思えた。


確かにあれがさよならじゃなくて、


親父が日本に帰ってくる時には必ず尾東家に集まって、お泊まり会をしたり、


誕生日やクリスマスには必ず誰かの家でパーティをしてくれた。


大人のみんなも不憫に思ってくれたのか、俺たちには優しくて、俺たちは曲がる事無くここまで大きくなれた。


亜弥子以外はね。


あいつはいつまでも俺たちの中では12歳の女の子のまんま。


最後に見たあいつは、やせっぽちで、部屋の隅っこで膝を抱えて、静かに笑ってた。


その姿しか、思いだせねえ。





(理弥)


あれ?もしかしてもう話しておく事ない?


あ、現在?


僕たちは、結構もてはやされちゃってる。


身長が伸びてね、5人とも180超えちゃったのね。


それで一緒に買い物してるときに、目立っちゃったんだろうね、


モデルの事務所にスカウトされて、今では色んな芸能活動ってのをやらせてもらってる。


ほら、5ツ子ちゃんで全員モデルってのが珍しんだと思うよ。


5人でテレビの番組とかもやってるんだよ о(ж>▽<)y ☆


結構楽しい毎日だよ (≧▽≦)


さ、締めは智クンね。


一応長男だから、美味しく締めてねッ☆





(智弥)

・・・以上。



妄想恋愛シミュレーション



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この5人と、あなた「ゆう」は出会います。


あなたの選択次第で、ストーリーの結末が変わります。


最初にストーリーを選びます。


あなた「ゆう」はどんなタイプですか?(理想OK)




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