これまでのmomizo

空前絶後、超絶怒濤の痛みに襲われるmomizo。次の病院へと出発するが、痛み止めはまだ投与されていないぞ!

 

 

近所のかかりつけの医院を出発する救急車。

もはや台風の様に暴れまくっている私に救急隊の人も声をかけてきません。

 

嫁さんが同乗していたと思いますが、その記憶も全くありません。

 

でも、今でも感謝してるのが日本の交通マナー。救急隊員の人が「どいてください!」とか警告することもなく、どんどん救急車は進んでいく。「赤信号通ります」と何回かマイクで言っていたけど、途中で立ち止まる様なことは一度もなかった。

 

病院までの15分。人生で最悪の15分。

 

いっそ気絶できれば良かったのに、と思うほどの痛みと闘い、精も根も尽き果てているが痛みは尽き果てない。

 

病院に到着すると、再び担架のまま救急センターへ。担架の上でうずくまったまま、激しく身体を揺らす異様な患者。運ばれる間、看護師さんが励ましてくれているのが分かりますが、全くそれに応じることはできません。

センター内に運ばれると、すでに主治医が待っていましたが、とにもかくにもまずはルート確保。

 

テレビドラマにある様に1,2,3で担架からベッドに移され、看護師さんが注射針を腕に刺そうとします。

 

が!しかし、全くじっとできない私。のたうち回って、注射針を入れる隙がない。

6,7人に囲まれていたでしょうか。頑張って!と言われるものの全く頑張れる気配がない。

腕を押さえつけられ、無理矢理針を入れますが、暴れているために全く血管に入らない。

看護師さんの身体に頭を押しつけ、叫び続ける私。

 

何度も抜き差ししたおかげで、腕にはこぶし大のあざができて、1ヶ月くらい消えることはありませんでした。

 

そうして、やっとの事で痛み止めが投入されましたが、なんと残念なことに、この痛み止めは全く効きません。もう、そんな時期をとっくに通り過ぎていたのでしょう。

 

こりゃ手術だな・・・という感じで、主治医がCTの予約と手術室の空き状況を確認しています。

さすがに一刻を争う様な状態。とにかくCTを撮らないとどうにもならない、ということで、そのままCTの撮影に向かいます。

 

テレビドラマの様に仰向けになって、点滴を打たれた状態で運ばれる・・・なんて穏やかなものではありません。

暴れて叫びまくっている私を数人の看護師がベッドから落ちないように取り囲み、すごいスピードで廊下を通り過ぎます。

外来で来ている患者さんの眼が突き刺さります。でも、恥ずかしいと思う余裕すらありません。

 

そうしてCT室に入りますが、そこからがまた地獄...

 

<つづく>