なっがっっ!!いつもタイトル長めな事山の如しな猫木の駄文の中でもなかなかの長さ……
そして訳のわからなさよ。そんで、もしやしたら雷食いそうなワード。
(´・ω・)←タイトルセンスなっしんぐ
無駄に思わせぶりな設定にょきにょきさせちゃったお話
な、続きみたいなもの。
キョコバスちゃんのおとっつぁま?的なお方がおいでなさるものだったりします?
つまり!いつもの書いてる猫木だけが楽しい感じのやつでありまする!
そんなへんてこものでもなんでもオーケーなお方さまは、どうぞなまぬるーぅくお付き合いをば……
_(:3」z)_
 
 
 
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「……で…………ちゃんは………………」
遠く小さく聞こえてくる低い話し声につられるかのようにキョーコの意識はゆっくりと浮上したのだった。
ぱちりと瞼を上げたキョーコの視界に映るのは、薄暗く見覚えのない高い天井。仰向けに横たわっていた身体をそろり上げると、肌触りから上質な寝具に包まれて大きな寝台の上に寝かされていたのだと分かる。
出来るだけ小さく羽も身体も縮めながらきょときょとと周囲を見回すキョーコは怯えた小動物のようだ。
さもありなん、日課であり夢を渡れぬダメダメサキュバスなキョーコの唯一の糧である花畑へ水遣りに向かう道中、いきなり召喚されたかと思えばそこにキョーコを待ち受けて今魔界で噂の凄腕魔術師と魔犬。……魔性生物として肌で感じる圧倒的なまでの力の差に絶体絶命で一巻の終わりと悲観に暮れ震えていると、魔術師の男はキョーコへと言ったのだ。
見事な金の髪に深い不思議な揺らめきを秘めた碧の瞳へと変わり、昔交わした約束の通りにキョーコの『ごはん』になりに来たのだと。
もはや、キョーコの頭は理解が付いて行けてなく訳が分からぬままなのだ。
そもそも、ここはどこなのか?
よくよく見れば、広い部屋には立派な暖炉やクラシカルな調度品や高価そうな絵画などがセンス良く配置されていて何処かのお屋敷かお城の一室かのようだ。
そろり……と、寝台から抜け出したキョーコ。足音を殺しながら声と光が漏れている扉へと向かい、隙間から覗き込む。
そこにキョーコが見たのは、床に気怠げに伏せた魔犬とこちらへと背中を向けているローブを被った魔術師の背中、そして見知らぬひとりの男だった。
 
 
 
 
 
 
「キョーコちゃん!」
扉の隙間から顔を覗かせたキョーコの気配に気付いたのか、魔術師は振り返るなり心配そうな表情を浮かべてキョーコへと駆け寄ってくる。
「キョーコちゃん、寝てなくて大丈夫なの?」
突然にその腕の中で気を失ってしまっていたキョーコを気遣い、キョーコの手を取り顔色を覗き込み熱を測るようにおデコに手を乗せる魔術師の髪と瞳は深い宵闇の黒へと戻っていて……まだキョーコがサキュバスとして未成熟な時に助けた少年と同一人物だと解っていても、キョーコに少しの怯えが滲む。
そんなキョーコの様子に、少しだけ寂しさを顔に浮かばせた男はキョーコへと内緒話をするかのように声を潜めて伝える。
「コーンの色だと目立ち過ぎるから……こっちの色の時はレンって呼んで。」
麗しいがまでに整った魔術師の捨てられたワンコのような表情での願い。その意外なかわいらしさにきゅんと胸を掴まれたようで否とも言えずにコクコクと頷いてみせたキョーコ。
その時だった。
ひょいっと、長身の魔術師に見劣りせぬ程の体躯を持つ男がレンの後方から顔を覗かせたのは。
「へぇぇ、この子がレンの仔猫ちゃんねぇ……」
のしっと、当たり前のように魔術師の肩に肘を置いている男。にんやりと悪戯気に吊り上げられた形の良い唇から溢れたのは、甘やかで柔らかく響くテノール。
 
 
 
 
「…………これは、酷い。酷過ぎる。」
 
 
 
 
 
キョーコをマジマジと覗き込んだ男から吐き出されたのは、キョーコを貶めるかのような言葉。
なのに……キョーコは怒りを滲ませるどころかショックを受けた素ぶりさえ微塵もなく、ふるりと背中の黒いコウモリの羽をただ震わせた。
夢魔としての本能だろう、キョーコの羽を震わせたのは…………違えようもない畏怖、そして抑えようもない歓喜。
そんなキョーコの様子に、魔術師の気が男から削がれたその隙を突くかのように男はキョーコへと腕を伸ばすと指先でキョーコの顎を掬い上げ……
そして、流れるようにそのままキョーコの頬へとくちづけたのだった。
 
 
 
 
 
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壁|д')…………なんだ、これ?
レンくんの目の前で奪われるキョコバスちゃんの頬ちゅー。
はてさて、どうなるのやら?
( ´艸`)
 
 
 
次回、キョコバスちゃんのパパさんだーれだ?←ちゃんとス◯ビキャラですが、正解しても特に何にもありませぬ。でも、ちょっぴり予想してくださったなら嬉しいですわ。笑
_(:3」z)_
 
 
 
↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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