2023年3月 春の旅⑤〜関西201系 大和路線 | 猫林ヤスオ

猫林ヤスオ

王様の耳は猫の耳


◯ 関西うぐいす 大和路線201系 JR難波駅 にて


JR鶴橋駅から大阪環状線で天王寺駅に来ました。

国電201系に乗り鉄します。


現在 201系が走っているのは 大和路線だけ。

2024年までに引退する予定です。

今年度中に引退が早まるかもしれません。

いっぱい乗りまくるよ。



ホーム足元に201系のイラスト。

10年ぐらい前まで

中央線お茶の水駅ホームの乗車位置にも

オレンジ103系のものが残ってました。


201系の醍醐味は、全塗装の色と あのかたち。

そして走行音です。

チョッパ制御 独特のモーター音。

高速運転時に ブゥーーンと唸ります。

停車時に空気圧縮ブレーキの音が パーン!

コンプレッサが カタカタカタカタカタ。


中央線、青梅・五日市線、

武蔵野線のオレンジ色201系。

黄色い総武線201系は、あまり記憶がないなぁ。


かつての中央線特別快速は、国分寺に止まらなくて

立川〜三鷹〜中野を1直線。

スピード上げて モーター音が唸る、唸る。


関東で最後に走ってた青色の京葉線201系は、

東京駅のホームが地下なので

停車時も音が響く、響く。

幕張辺りの直線は、モーター音全開バリバリでした。


○ 2010年 引退前の青梅線201系  福生駅で撮影。

 座席は7人掛けを意識した真ん中だけ色違いのモケット。

 隅っこには、シルバーシートだったな。


関西201系は 5、6年ぶりの乗車です。

その時は、環状線の201系、

奈良線、阪和線と羽衣線、

和田岬線の103系も乗りました。

◯ 2017年 和田岬線103系 兵庫駅にて撮影。

 2023.3.18に引退。お疲れ様でした。


ではでは、王寺行き201系、

天王寺駅を発車します。


ん? んん?  あれ?

何か走行音が もの足りないね?

車内の形式番号を見ると、2号車のモハ200。 

モハ201に搭載してる制御器が

モハ200に ないからかな?

はて?


途中の久宝寺駅で

乗客の少ない車両、5号車 モハ201に

移動してみました。 

さて、どうだろ? 耳を澄ましてみると、


プーーーー↗️ 

あー、これこれ!この音!

これが モハ200で聴こえなかったんだよ。

発車と同時に まず聴こえる保続音、これだよ。

速度を上げると、モーター音とのハーモニー!

モハ200と201走行音の聴き比べが できました。

王寺駅へ到着。

奈良県であります。

こちらの うぐいすさんに乗って到着しました。

カッコいいね。

2000年代にリニューアルした関西201系。

窓は 上を開けるタイプ。

戸袋窓は 埋め込んでおります。

先頭車両。

窓ガラスの乗務員室表示がいい。

乗車扉の内側は 無塗装の銀色扉で そのまま。

下の扉レール真ん中に 

やや大きめの出っ張りがあります。

これは、扉が外れないようにするため。

それと、走行中の風圧で

扉が ガタガタしないようにするためです。

今の新車両は バリアフリー。

この出っ張りが軽減されています。


ドアレールに 2つ穴がありますが、

これは 排水の穴。

雨水が ドアの下をつたって

車内に入らないようにするためです。

王寺駅ホームにも 201系マークありました。

いいですな。

うぐいすさんを お見送りします。

カーブして行く姿が いいな。 

隣りのホームに大和路快速221系が来ました。

こちらも1989年からの名車です。

国鉄の駅ですね。

ホームが とにかく長い。

長い編成で走っていた国鉄列車の名残り。

5段の層で積まれたホーム。

下段の積みは、昔の客車に合わせた高さ。

時代の車両に合わせて積み上げてます。

旧国鉄駅ホームで よく見られるミルフィーユです。

もとのホームの高さは これ。

おや、階段になってますね。

出口表示の字体と緑色が いいこと。

昭和だね〜。

王寺は 関西本線と和歌山線と桜井線の駅。

1986年まで貨物営業をしていました。

電車の留置線が多いです。

青梅線拝島駅のようですね。

おやすみ中のうぐいすさんが おります。

おっ、うぐいすさん入線。

いらっしゃいましたよ。

来た来た!

ほーほけきょ! 

たまらぬ うぐいす全塗装です。

折り返し始発、

JR難波行きに乗ります。

5号車モハ201を確認。

走行音を楽しみながら 出発!


王寺駅からは

山間を流れる大和川の横を走ります。

この辺の車窓、

中央本線の高尾から相模湖、

藤野、上野原、四方津に似てますね。

Wikipedia Kansai explorer • CC BY 3.0


河内堅上駅の東に

大和川をカーブして渡る

第四大和川橋梁があります。

この橋の真下には、

電車の走る橋を支えるための

桁受けの橋があります。

画像右下の白いトラス橋です。

この橋は、人も車も通れない、

渡れない橋であります。

終点 JR難波駅に着きました。

ひと仕事終えた うぐいすさんと記念写真。

 隣りで出発を待つ うぐいすさんに またまた乗ります。

まだまだ乗ります!

天王寺駅隣りの東部市場駅で下車。

近くに大阪市中央卸売市場と

JR百済貨物ターミナルがあります。

大きな駅開業記念碑。

1989年(平成元年)に開業したんですね。


20年経っていますが、駅としては 新しめ。

ホームが細長くて 奥行きがない駅。

駅員がホームに いませんので

自動アナウンスが ず〜っと流れっぱなしです。

転落事故防止の為かな。


1945年までは、この駅近く天王寺駅寄りに

百済駅という停車場がありました。

大通りに出て歩きます。

カラフルな えびせんべい。

黄色い桜だ。久々に会いましたね。

杭全 バス停。

杭全と書いて 「くまた」と読みます。

難読地名ですね。


名前の由来には 諸説あり。

百済からの渡来人が この地域に住んでいて

百済が訛って くまたという説。

百済駅、百済貨物ターミナルがあるし。


それから、川の氾濫を防止する為、

この地域に杭を全て打って

杭を全く打ったということで杭全という説。


古事記のヤマトタケルノミコトの孫、

クイマタナガヒコが住んでいて、

クイマタが訛ってクマタという説 などなど。


中世、この地域に

源氏系の杭全氏が杭全荘という荘園を

開拓をしました。

その頃から 杭全の地名は あったようです。

杭全交差点。

交通量が激しく横断歩道が ありません。

昔は ロータリーだったらしい。

エレベーターで登り降りして

自転車も通れる歩道橋を渡ります。


この歩道橋から うぐいすさんが見えました。

ここから眺める201系もいいな。


交差点近くの うどん屋さん。

こちらで しばし休憩します。

自家製麺のお店。

うどんの他に 単品おでんもあります。

うどんができるまで 大根とすじを食べました。

関西は 関東炊き。美味い。

シンプルに かすうどんを注文しました。

油かすが のってます。

つゆは甘めで 麺は細め。

稲庭うどん、氷見うどんの麺とは ちょっと違うね。

透けていてツルツルの喉越し。

あー、美味かった!

駅へ戻ります。

元気にうぐいすさん走ってます。

ライトをつけて 入線。

天王寺駅で下車。屋根の感じも いい。

駅の跨線橋から撮影しました。

楽しかったよ! うぐいす201系。



大阪環状線に乗り換えて 玉造駅で下車します。

ちょっと見たいものがあるのです。


オレンジ国電103系、玉造行き!

商業施設 ビエラ玉造です。

103系が大阪環状線を走っていた頃の2014年に

JR西日本不動産が建てた駅直結の施設。

実物の電車より でかい、でかい。住んでみたい。

テナントには

コンビニ、100円ショップ、スーパーと

フィットネスに保育園。


環状線の車内から眺められますが、

駅から降りて 
この103系を見たかったのです。
嬉しいなぁ!

大和路線201系を存分に楽しんで
玉造駅の103系でした。
関西の旅、まだまだ続きますよ🐈🐈🐈