「それはそうと、イベントの主催の人、うち知ってるで」
「うちもや、歌手さんやねんね」
「カメノハシさんがようCD聴いとるで」
「ベサメムーチョいう歌とかなかなかええんや」
「せっかくだから挨拶しとこ」
「ええ人やね、『イコちゃんたちよく来てくれました』いうてくれたで」
「こちらのお姉さんはマリさんいいよるんやね」
「やっぱり歌手さんなんやね」
「ほー、いまおかさんは栗本薫さんのだんなさんやったんか!」
「ピーターラビットさんはいまおかさんが見つけてあずささんとこに連れてきはったんですか」
「マリさんはあずささんのお友達やったんやね」
「今日はおおきに」
「映画、台詞がイタリア語やったからわからへんかったけど、ええ作品でしたね」
「みれてうれしかったなー」
「このあと、マリさんがグインサーガの歌、歌ってくれはるんですか」
「そらええなー」
「ええ歌や~」
「グインサーガはミュージカルになったんやね」
「うちらもみたかったな、残念や」
「舞台もええけど、実写映画にならへんかな」
「そんときはうちらセムの役で出演させてもらえへんやろか」
「せや、うちラク族のシバくんと一緒にモンゴールと戦うとこに参加したいで」
「うちはスカールさんと一緒にグルヌー行くとこがええな」
「うちに帰ったら、アニメ見たろ」
「そらええね」
「飾ってあるこの絵は手塚治虫さんがあずささんに書いてくれたんやて」
「お、知っとるで、リボンの騎士のサファイアはんや」
「グインにも、サファイアはんみたいに数奇な運命の剣士が出てくるで、えらいかっこええ人なんやで」
「さよか、続き読むの楽しみやな」
「ひょうたんつぎさんもおるね」
「ひょうたんつぎさんみたいな人もグインサーガに出てきよる?」
「どないやろ」
「ケーキもろてる人おるで」
「結婚記念日なんやて」
「さよか、そらめでたいなー」
「記念日のご夫婦な、グインサーガが縁で知りおうたんやて」
「ほうかー、グインサーガは人の運命も変えてしまう力があるんやね」
「いやいや、グインサーガはものすごい小説やけどね、グインだけとちゃうねんよ」
「ふんふん」
「お話や物語というのはな、世界をまるごと作ってしまう力があるんやで」
「そうやね」
「カメノハシさんもな、頑丈そうに見えて死の淵さまよったことあるんやて」
「そうなんか!」
「でな、朦朧とした意識の中で『グインサーガの新刊がもうすぐ出る!』って思い出したんやて」
「ほう」
「で、『絶対死ぬもんか』いうてな、意識を取り戻したんやて」
「はー、物語の力やね」
「きっとそないなのカメノハシさんだけとちゃうと思うで」
「そうやろな」
「たくさんの人がグインやリンダやイシュトヴァーンやスニちゃんたちがどうなるのか、を楽しみにくじけそうな時にがんばってるんと思うで」
「ふんふん」
「うちらもがんばらんとあかんな」
「そやね、ブログの読者の方が1000人超えたら記念イベントやろな」
「お土産もいただいたんやで!」
「栗本薫さんと中島梓さんのお名前シールやで」
「これからもフェイスブックの栗本薫・中島梓記念館をよろ・・・・」
「って割り込んだらあかんて!」