猫伝染性腹膜炎の治療方法-皮下注射(注射器に薬を入れる)

こんにちは、猫でんちです。

 

前回のブログで注射を打つ際に必要なものを挙げていきましたが、今回は注射器に薬を入れる方法を説明します。まだ読んでいない方は下のリンクから見ることができるので是非参考にしてみてください!

 

 

 

FIP 皮下注射による治療
2、注射器に薬を入れる方法(バイアルの使用方法)

 

注射器に薬を入れる方法は見ると簡単そうに見えますが、実際に行ってみると気を使わないといけない部分が多く難しいと感じる作業です。

 

これから作業手順について順序立てて1つずつ説明していきます。

 

まず本日のタイトルにもなっているバイアルとは、病院でたくさん見かけたことがあるかと思うこの注射薬が入っている瓶をバイアルと言います。

 

 

1、バイアルのキャップを取り除く

はじめに薬を受け取り注射を打つ前にまずバイアルの1番上にある白色のキャップを取り除いてください。若干しっかりくっついているので、少し力を入れてキャップを取り除いてもらえればと思います。

注意!シルバーのキャップまで全て取らないようにしてください!シルバーの部分はキャップではありません

そうするとシルバーの淵の中にグレーのゴム栓が見えると思います。

 

 

2、アルコール綿で消毒

グレーのゴム部分に注射器を入れる前にアルコール綿でゴム栓を清潔に拭いてください。

 

 

3、バイアルに注射針を刺し入れる

バイアルを逆さまに持った状態(注射薬がゴム栓の方にある状態)で注射針をゴム栓の中央に向かってぎゅーっと刺し入れてください。

 

 

4、注射器に薬を入れる

3の状態でピストンをすーっと引くと液体が一滴ずつ注射器に入りはじめます。

 

ポイント!計算した結果、注射薬の量が0.7mlだけ注射器に入れれば良いんだ!と0.7mlのラインまでピストンを引くのではなく、薬には粘り気があるため思ったよりもゆっくりと注射器の中に入っていくため、注射器の中の空気を抜くための充分な空間を作るために、0.7mlの値よりも気持ち多めに引いてから薬が入るのを待つ方法が楽かと思います。

 

 

5、注射器に入った空気を抜くのと、薬の量の調整

4で充分な薬の量を注射器に入れたら、注射器とバイアルはそのままで、注射器をトントンと軽く叩いて薬の中にある空気を集めた後、今度は注射器のピストンを押して注射器の中にある空気と余分な薬をバイアルの中に戻しながら、投薬量に合わせてください。


 

ふぅ…ここまでが注射器への入れ方ですが、文字だけでは難しいと思うので動画を参考にしてみてください^^ イメージが伝わるかと思います!

出典:Cat & Dog Hospital of Portland YouTube

 

 

もし注射を準備をしている時によく分からないことや疑問に思うことがあればいつでもお問い合わください ^^

 

 

次回予告>>待ちに待った⁉︎ 注射を実際に打ちます。

 

 

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