GW期間中に行けなかったの2週目の週末に行ってまいりました。
●最終章!「デジモンアドベンチャーtri.第6章「ぼくらの未来」」の感想
デジモンアドベンチャーtri.
第6章「ぼくらの未来」
を観てきました。
公式サイト:http://digimon-adventure.net/
2015年から5回に分けて公開されてきたデジモンアドベンチャーtri.シリーズもついに完結編。
途中からの合流となりましたが、Netflixなどを利用してしっかり5章までは鑑賞済みの状態で観てきました。
本作を観てきた感想ざっくり一言でいうと
割と残念
な感じでした。
●気になる、気になる、悪い印象のディテール!
なに今の表情?なに今の演出?なにこの展開?という悪い意味で気になるシーンがこれまでもたたあったtri.シリーズだと思ってるのですが・・・その問題は最終章にも多数健在だったかなぁと思っています。
ビミョーなタイミングでギャグが挟まれたりとか、ヤマトくんと空ちゃんの会話シーンでヤマトくんの表情がなんかおかしくない?とか、そもそも根本的にそのセリフとその行動の組み合わせはおかしいだろ!とか悪いノイズが結構多かったです。
“思い入れのある作品”という段階に乗るレベルの出来栄えは感じられませんでした。
残念です。
今回のヒカリちゃんのラストの言動は“よくわかんないの極み”だったんですけど・・・ちょっと考えたいところです。
●総括的にもいまいち?tri.シリーズの総括
最終章なのでこのtri.シリーズに対して総括的な感想も述べておくと、
結構期待はずれでした。
TVアニメシリーズで究極体になれなかったデジモンたちを究極体にさせたりとか、懐かしいあのキャラクターや演出といったファンサービスこそ充実させようという気概は感じられたのですが肝心の物語として魅力が薄かったのが気になりました。
テイルモンの究極体がしっかり02準拠でホーリードラモンなの嬉しいですね。
世代的にそりゃああの主題歌や進化の曲聞けば条件反射的にアドレナリン出ますけど、悪い意味でそこに拝金主義的なものを乗せようとしていたのかなぁ、なんて裏の思惑をイメージせざるを得ません。
一章一章が薄い部分とか、どうにかならなかったのかなーってところも、その思惑につながってしまう感じます。
あの頃のファンに向けて「お金をせしめよう」感が拭えなかったのは、あの頃のファンとしては辛いところです。
この頃の悪い予感が当たってしまった感じはします。
●衝撃的なラストにだけは注目しておきたい
ただ一点、この映画のラストは結構衝撃的!
メイク―モンという新キャラクターを殺すか殺さないか問題みたいのを、最終章に向けて掘り下げてきたtriシリーズですけど、個人的には「まさか」という結末に着地しましたね。
ここにはかなりびっくりです。
どういう決着を迎えたかはネタバレすぎるので明言はしないのですが、世界的な最近の映画の流れからすると、明らかに逆の選択をするのですよね。そこがびっくり!第6章まで重ねてまで描くことなのかという疑問はあるものの、ここの着地を選ぶということにはいろんな受け取り方ができそうで、唯一このtri.シリーズで大きな魅力を感じました。
穿った見方をするといつまでもデジモンに夢中になってないでお前らも大人になれよってメッセージにも受け取れそうだったのですが、そのあたりはまだまだじっくり考える余地のあるとこですな。
結局この映画における芽衣ちゃんとメイク―モンとはなんだったのかって話は改めて書きたいところです。
そんな感じで、無事tri.シリーズが完結を迎えました。
満足のいく結果ではなかったですが、ある意味このシリーズ自体がつまらない大人になっていくことのメタファーになってるのかもなぁ・・・なんてことを意地悪にも考えちゃいました。
デジモンシリーズの今後がどうなるかはわからないのですが、今回のtri.シリーズが良い糧となってくれることを祈ってます。
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