●「ボス・ベイビー: ビジネスは赤ちゃんにおまかせ!」配信スタート!
2018年4月6日(金)よりNETFLIXにて映画「ボス・ベイビー」の初のTVシリーズ(厳密にはTVではないのでこういう表現が適切ではないのかもしれないけど)「ボス・ベイビー: ビジネスは赤ちゃんにおまかせ!(原題:The Boss Baby: Back in Business)」の配信がスタートしました。
日本的にはまさに劇場公開時期に合わせた配信のような気もしますが、これ、全世界同時配信(!)でして海外でもこのタイミングで初めて体験するわけでして、NETFLIXすごい!と感動しております。
私もさっそくざざざっと第1シリーズである今回の全12話を完走。
映画の結末とは乖離しているし、担当している声優さんも違うしで、見始めた時こそ違和感はあったものの、慣れてくるとこれはこれで面白くて良かったです。特に突発的にかなり黒いギャグを挟んだり、1話目からゲロネタがあったりとかなり頭おかしいところは、まさにドリワ節という感じで最高です。
また映画版との違いとして、お気に入りキャラクターの一人でもあったステイシーが、結構キツい性格になっていたのはショックだったのですが、結構どころか凶悪の域にまで踏み込んでいて、時間を追うごとにこっちはこっちで魅力的に感じられました。5話は実質ステイシー回でしたね。
あと、合間合間に挟まれるティムの妄想が2Dアニメーションパートになっている部分なんかも映画を思い出させて素敵ですよね。3DCGの質の劣化が気になる分、大きな劣化が感じられない2Dアニメーションパートを逆にリッチに感じる瞬間があります。
●「ボス・ベイビー: ビジネスは赤ちゃんにおまかせ!」全話レビュー
せっかく全話見終えたのでざっくり各話のレビューを残しておきますね。
第1話こまったスクーターくん "Scooter Buskie"
すでにボスベイビーが家にやってきているという体で、劇場版の結末とは明らかに違う設定でスタートする第1話。ここの設定は映画から継承していきますよ、という説明も兼ねているという意味では作るのが難しい1話だと思うのですが、あほになった機械ブランコだとか、思いっきりゲロる赤ちゃんだとか、さらには左翼だとか北朝鮮だとかやたら社会派な単語が飛び交ったりと強烈。この“頭やべーだろ”感はまさにドリワ!って感じで嬉しいです。
第2話送り込まれた敵 "Cat's in the Cradle"
TVシリーズの宿敵でもあるブーツィー・キャリコ初登場回。
赤ちゃんVS犬という人気者対決の構図をとった映画版に、猫派は「ちょっと待てよ」と思ったことでしょうがTVシリーズはまさにそれへのアンサーとして赤ちゃんVS猫の構図が強め。ギャグ要因かと思いきや、回の最後である意外な人物が黒幕と明かされる感じは面白いです。TVシリーズなんてキャラクターモデルの使いまわしが多いので、あんなチョイ役が個性強いビジュアル持ってるはずないんですよね、そりゃ。
第3話お楽しみナイトはニャンダフル "Family Fun Night"
赤ちゃんとのレストラン外出エピソード。
猫になって食事するなんて、こんなレストラン嫌だよ!
仕事と家庭の両立がテーマとなる本作らしい物語でありながら、テンプルトン家のクレイジーさも際立つエピソードとなっております。
第4話デッカー・ムーンブーツの事件簿 "Formula for Menace: A Dekker Moonboots Mystery"
ベイビー株式会社内がメインの舞台となった一本であり、TVシリーズのオリジナルキャラクター登場回。まだTVアニメシリーズのキャラクター設定を把握しきれてない状態とはいえ、口調や体形が変わるというギャグは楽しいです。三つ子がダンディ声になるところとか最高。
あとオチも強烈。
第5話ナンバーワン・ベイビーは誰? "Monster Machine"
赤ちゃんコンテストで赤ちゃん人気を上げようとするという回でありながら実はステイシー回。
ステイシーは映画とのキャラクター設定の違いにショックを感じていましたが、こっちのステイシーはこっちのステイシーで最高と確信した瞬間がまさにこの回。
赤ちゃんに対する扱いも基本的に黒すぎる!
第6話ボスはふんづまり "The Constipation Situation"
ボスの便秘回。
仕事どころの体調じゃなくても、仕事へ行きたがるところにボスの仕事人間気質を強く感じますし、その要因が便秘というのも面白い「ボス・ベイビー」らしいエピソード。ブツとして見せることはないとはいえ、今回のシリーズで多分一番下品な回?
第7話スーパーベイビーシッター・マリソル "The Boss Babysitter"
オリジナルキャラクターのベビーシッター登場回でありながら、ティムが恋をするというエピソードでもある回。ベビーシッターのキャラクターデザインが特段可愛いという感じでもないので、衝撃なのですが、エピソードのオチにもなっているティムの陶酔ぶりはポジティブすぎて、こちらまで元気になります。
マリソルはこのエピソードのみでの登場となっていますが、是非第2シリーズでも登場して、ティムとの新たな絡みを観てみたいところです。
第8話怪しいご近所さん "Into the Belly of the Den of the House of the Nest of Cats"
かなり明確にティムチームとボスベイビーチームが分かれて行動する猫屋敷エピソード。
猫屋敷内が暗くて全体的に見にくいエピソードだった印象は強めです。
とはいえ、クライマックスに通じる実は重要なエピソードなのですよね、この回。
第9話ハッピー会社大好きデー "Spirit Day"
TVシリーズのオリジナルレギュラーキャラクターのメガ・ムチムチ・社長ベイビーとの待望の直接対決エピソード。いじめっこの鼻をへし折りたいティムの気持ちにすっごく共感する視聴者側としては気持ちいいエピソードでしたし、全社員VSボス・ベイビーチームというゲーム性が楽しいエピソードでもありました。今シリーズのお気に入りエピソードのひとつ。
第10話アテンション・プリーズ "Par Avion"
赤ちゃん&飛行機というこれまた赤ちゃんがキーアイテムとなる作品ならではの題材のエピソード。シチュエーションの面白さもさることながら、ティム&ボス・ベイビーではなく、ティム&ステイシーという変則コンビでのミッションとなるところも面白い、こちらも今シリーズのお気に入りエピソードのひとつ。
オチも最高です。
第11話ボス・ベイビー流交渉術 "Cat Cop!"
交渉がテーマというアニメで表現するのは難度が高そうな題材を、うまいこと落とし込んだエピソード。
並行して猫の警察官の話も展開されるのですが、こいつが可愛い顔して非常にクズいことやっているうえ、本エピソード内ではあまり痛い目を見ないので、ちょっとすっきりしなさも感じるエピソードでした。
因果応報的にあの猫が痛い目を見るわけではないのは「ボス・ベイビー」の社会派部分があってこその結末と思うと、ある意味“面白い”です。
第12話メガ・ムチムチ・親友・ベイビー "Hang in There, Baby"
最終回に続く重要回。
映画から入った人には、「こいつ誰」状態だったメガ・ムチムチ・社長ベイビーとボス・ベイビーの因縁が明らかになる過去編でもありながら、夜のオフィスに侵入するというイベント性も楽しいエピソード。
悪いことをしてもいいことへの説得方法が、理詰めでさすがボスベイビーって感じでした。
第13話赤ちゃんVS6匹の猫 "Six Well-Placed Kittens"
これまでのエピソードでちょいちょい意味深に盛り込まれていた展開が集約する、ベイビー株式会社VSブーツィー・キャリコの全面対決回。そうまとめてくるのか!という感心を感じる内容であるとともに、はよ痛い目を見ろと思っていたメガ・ムチムチ・社長ベイビーに関してもしっかり決着を見せてくれるところも素敵でした。
綺麗に12話分まとまったとはいえ、まだまだ全然続きがあってもおかしくないあっさり目なラスト。
第2シーズンの制作も楽しみに待ってまーす!
サンスター文具 ボスベイビー メモ A6 B柄 S2816261
サンスター文具 ボスベイビー ボールペン 0.7mm B柄 S4643399
サンスター文具 ボスベイビー クリアファイル 5ポケット B柄 S2115123
◆関連記事◆
【ボス・ベイビー】の感想。キャラの魅力は予想以上!?ドリワ復活の快作!
【ボス・ベイビー】って○○じゃないの?と油断している人こそ要注意!大人も必見の映画だった!?
【トロールズみんなのハッピーホリデー!】本日発売!おすすめクリスマスムービー!