もうすっかり時が経ってしまったわけですが東京アニメアワードフェスティバル2018鑑賞作品です。
●TAAF2018オープニング作品「パジャマを着た男」の感想。
パジャマを着た男
を観てきました。
TAAFの紹介ページ:http://animefestival.jp/screen/list/2018special01/
「しわ」などの原作者であるパコ・ロカ先生の同名作品のアニメ映画化作品。
タイトルにもなっている“パジャマを着た男”こそパコ・ロカ先生自身であり、そんなパコ・ロカさんの漫画家生活を描いた映画となっております。
本作を観てきた感想は
良いね。
という感じで、猛烈な絶賛の感じにまでは至るようなテーマ性の強い作品ではないものの
しみじみ良さを噛みしめるような一作でした。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●パコ・ロカ先生自身の大人の恋愛劇
うーん、憎い!
テーマ性を帯びた映画なんかが多い中、本作は結構ストレートに漫画家パコ・ロカさんのリア充自慢感の強いパーソナルな一作。
本作で描かれるパコ・ロカさんって、決して女性慣れしているようなチャラ男ではないのですけど、いざという時にしっかり攻めの一手を決められるし、それなりに遊んでいる人物でもあり、仕事もかなり順調でお金的には全然不自由していないという超幸福状態。
そんなパコさんが恋愛に四苦八苦してる姿はかなりジェラシック!
羨ましいです。
爆発しろ!!
・・・といったところではありますが、自身も結婚を経ている身なので
瞬間瞬間に共感するところが多々ありまして、本作のようなパーソナルな映画でも実際に「大人の恋愛ってこういう瞬間あるよな」と思えるのは面白いです。
●こんな男性もありじゃない?的な側面も。
印象的なのは、ラストシーンで実写のヒルゲロが本作を“女々しい男性も意外と悪くない”的なまとめ方をしているところ。
海外ではやはり“男といえばマッチョな男性像”の印象の方が強くて、作中のパコ・ロカさんみたいなのは少数派な感じなのかなー、なんて思ったりしました。世の中強くて、率先してリードしてくれる“男らしさ”みたいな一般の印象に苦しみを感じている男性も少なからず居るわけで、そういった男性には本作のヒロインであるヒルゲロみたいな存在は天使のような存在でもありますよね。
海外的には陰キャに類される人物像なのかもしれないですな。
日本としてはどちらかというと、パコ・ロカさんみたいな女々しい男性の方が多いような印象もあるので、あまりそこの問題性って強くないのかもしれないですが(むしろ“女性らしさ”とはなんぞや問題の方がやはり強い)こういった男性サイドを取り上げた作品があるおかげで救われるって人も多いかもしれませんね。
●ヒルゲロさんって素敵ね
あとすっごいシンプルにヒロインのヒルゲロさんがエロ可愛い。
普通にエロいシチュエーションが挟まれているってのも相まって、すごく魅力的に感じました。
性格的にエゴイズムを感じさせるところもちょいちょいあるところも含めて、生きた人間であることを感じますし、それであっても反省をしたり、そもそもの器量の大きさを見せるシーンには、素敵なパートナーだということを思います。
今回イベントにはパコ・ロカさん本人も登壇していまして、本作の8割ぐらいが事実に則っているなんてことを述べられていましたが、あんな素敵なパートナーを持っているなんて、パコ・ロカさん羨ましいです。
こういうこと言うと、自分のパートナーはそんなでもないのか、と責められるかもしれないけど、うちの奥さんは奥さんで素敵な人ですよ。(弁明)
やっぱり恋愛って良いなぁ。
としみじみ思える幸福な映画でございました。
イベントでも言及されてましたが、ぜひ本作の原作本も日本出版して欲しいですね。
ヒーロー作品こそ流入するようになりましたが、それ以外の海外コミックってあまり上陸してこないですからね。
◆関連記事◆
【キコリキ:デジャヴ】いざ出陣!東京アニメアワードファスティバル2018開幕!
【パジャマを着た男】今年のTAAF2018オープニング上映作はスペインの恋愛アニメ映画だ!