ついにヒュー・ジャックマンのウルヴァリンもラストです。
LOGAN/ローガン
を観てきました。
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/logan-movie/
X-MENの人気キャラクター・ウルヴァリンにフィーチャーしたスピンオフ作品。
観てきた感想をざっくり一言で言えば
渋すぎカッケ―
って感じで、良い映画でしたわ。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●シブかっけ―!かなり異質なX-MEN映画
前作にあたるのが「X-MENアポカリプス」もしくは「ウルヴァリンSAMURAI」のどちらかになると思うのですが、より厳密に言えばどちらでもないと言った方が正解なんじゃないかってぐらいの変化球でビックリ!
(事実パラレルワールドある世界観の一つらしいですね。)
ミュータントの存在もすっかり廃れてしまった世界で、自身の能力も衰えてきた晩年のウルヴァリンが、次世代の為に最後の戦いに挑む、ハードボイルドムービーでした。
映画「シェーン」を作中で見ているシーンがあり、この映画としても非常に重要なテーマになっています。ぶっちゃけ私は「シェーン」の存在すら知らなかった人間ではあるのですが、そんな人にもちゃんと問題がないような“本歌取り”が行われているので、「シェーン」を知らないワタシも「シェーン」の使い方にしっかり感動があるようにできています。
惹句の「少女と刻んだ、最後の爪跡」の通り、本作がヒュー・ジャックマン出演のウルヴァリン映画の最後。本作はまさにその終わり方を意識して作ったことが分かる映画になっており、ウルヴァリンシリーズの最後を描くにはどうすればいいか?の問いに、「シェーン」という導線を使い、ウルヴァリンという人物の存在と一緒に『理想の生きざま』や『幸せ』を見事なまでに私の心に沁み刻んでくれました。
●ハードすぎるアクションが逆に新鮮!
また今回X-MENシリーズ初のR指定映画ということで、「デッドプール」に負けない過激なアクションも必見。
従来のX-MENシリーズのCGバリバリのエフェクトとは違い、ウルヴァリンらしい爪のアクションで、ぶっさし刻んで斬り落として・・・という前作以上のサムライっぷりを披露してくれています。最後の最後で『ウルヴァリンってこういう魅力も持ったキャラクターだったんだ!』という今更な発見をさせてくれたのも、本作の素晴らしいところだと思います。
晩年の苦労である介護問題も、地味にフィーチャー。老人連れての逃避行つら。
あと、地味に好きなところで今回のヴィランの一人・ドナルド・ピアースの顛末。因果応報的な展開が大好きな私としては、今回のこいつが迎える運命には、地味ながら地獄だなぁという感じで、派手ではないけど好きでした。
やたらデカいものを飛ばしたり、ミサイルで世界崩壊させたりと、派手なことをしてきたX-MEN。そんな中で、派手なエフェクトを持たざる地味な人物であり、不死身故に辛い役回りばかりが回ってきてぶっちゃけ可哀そうなキャラクターでもあったウルヴァリンには、本作「LOGAN/ローガン」はこの上ない餞別になったのではないかな・・・と思っております。
「ワイルドスピード」や「ガーディアンズオブギャラクシー」みたいな華を感じる映画ではないですが、おすすめです。
ちなみにローラちゃんにあまり言及してないのは、ダメだったとかじゃなくて。単純にそこまでの思い入れが生まれなかったから・・・というと結局はそれは個人的に欠点に感じる部分なのかもな。
あと吹替版でローラちゃんが急に日本語喋りだすところの違和感はハンパなかったです。
しょうがないけど。
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