本日より日本公開スタートです。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
を見てきました。
ティム・バートン最新作。
「ハヤブサが守る家」という小説を実写映画化したというもの。
中国では昨年12月に既に公開されていたのでその機に見て参りました。
見てきた感想は
大傑作とまでは言わないけど
かなり好き!!
という感じです。
「私の安牌ティムバートン♪」って具合に歌いたくなる好みの作品でございました。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
●ティムバートンだぁいすき!
正直、そこまで期待して見に行ったわけではない作品だったりするのですが、見終わってみた感想としては“すっごい私の大好きなやつでした”。
似た感触として、ティムバートン監督の実写作品「ダークシャドウ」を鑑賞した後のような気持ちです。中身や物語こそ全然違うのですが、随所に配置された様々な『悪趣味』の感じがすごく気持ちいいのです。
ホラー風味だったり、造形がグロテスクだったり(出血シーンとかは無いので大丈夫)、全体的に不穏で不気味・・・なんだけど、そんなみてくれの物語の中で、王道とも言える勇気や友情、恋愛物語を、不器用めなんだけど純粋に描いちゃう感じが、非常に愛おしいです。
日常的に疎外感を受けていたり、負け犬感を感じている、どちらかというと影の存在を描くことの多いティムバートン作品として、また新たな素敵作品が生まれたなぁと思いました。
具体的にここが特に好きってところがあるので次項でネタバレになりすぎない程度に紹介します。
●ちょっと強引なところももういいよ、好きだから!
本作に対して、細かいツッコミどころが多々あるのは大好きな私も思っている次第。いくらなんでも都合良すぎるんじゃないのかって展開を許さないという人も結構居るんじゃないかと思っております。タイトルにあるミス・ペレグリンがあんまし活躍してねーじゃんとか、そういうツッコミどころもあるでしょう。
でも良いんです。
クライマックスの“あれ”を観たら、なんかそういう細かいところが気にならないぐらいすっごく気持ちが高揚したので、あのシーンだけでこの映画はお釣りが来ると感じてしまいました。
それぞれに能力があり、実は当たり外れが大きい。さて、誰が外れ能力でしょう。
奇妙な子どもたちの中のとある少年の能力が、クライマックスで大活躍をするのですが、そのシーンが最高!能力だけみたらいかにも「悪役が使ってきそう」って能力ではあるんだけど、それが良い物サイドで存分に生かされる感じの不道徳感や悪趣味っぷりが新体験としてとても楽しかったし、その能力の色にとらわれない感じが希望的にも感じました。
それを踏まえると前述の強引な部分なんかも、ティムバートンらしい画を再現するために必要な捨て石だったのかな、と鑑賞後には腑に落ちてしまったわけです。
もう、いいんです、この映画はそれで。
●エラ・パーネルがすごく可愛い!
そして別ポイントでこの映画をすごく魅力的にしてると思うのが空気少女のエマ・ブルーム!
本作のヒロインである彼女の魅力も最高です。
演じているのはエラ・パーネルさん。
20歳の若さでありながら、子役時代から様々な映画に出演歴のある期待のホープと言えます。今後の活躍に期待がかかります。
メインビジュアルなんかでは浮いてるだけの彼女が、なんだかんだでこの映画では一番酷使されてるんじゃないかってぐらい頑張っておりますので、彼女の本作での奮闘ぶりにもご期待ください。
そんな感じで、
『今や定番の“異能力者バトル”をティムバートンが味付けするとこんな感じになるんだ!』
という映画になっておりますので、ティムバートン作品が好きな人や異能バトル物が好きなあなたは必見の映画です!
「ドクター・ストレンジ」も面白いけど、こちらも是非ヒットして欲しいです!
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