今更、感想を書くのにもワケがある・・・
名探偵コナン
業火の向日葵
を見てきました。
それも・・・
中国で！！
というわけで10月23日に、「漆黒の追跡者」ぶりに
中国で劇場版名探偵コナンが上映されました。
今年は「STANDBYMEドラえもん」も公開できたりと、
日本映画の中国上映のハードルが
以前よりも低くなっているようです。
本作は、幸い私はまだ見ていなかった作品なので運良く
中国で初鑑賞という貴重な体験ができました。
見てきた感想をざっくり言わせてもらうと・・・
うん、まあ
悪くないんじゃないでしょうか。
（小並感）
って感じでございました。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●ひとまず中国での鑑賞レポート
中国でどんな風に上映されていたかといえば、
私が行った中国のシネコン万达映画館では
日本語音声に中国語字幕上映でした。
未だかつて、中国でここまで気楽に映画を見れたことはなかったです。
エンディングのポルノグラフィティの曲も
なんなら来年の映画予告に関してまで
しっかり上映されていたので、
それだけでも最高でしたよ！
お客さんも結構入ってました。
さすがコナン。中国でもまだ人気あるようです。
なんの違和感もなく中国人の皆さんが鑑賞してたので
ちょっと笑えました。
あと、阿笠博士のシーンや
蘭ねーちゃんが怪力を使うシーンは中国でもウケてました。
中国の映画館でコナンを上映するとこんな感じなのか、
という意味でも貴重な体験ができました。
・・・で、以下本編の感想書いていきます。
●ツッコミどころはご愛嬌。
どこまで許す？笑えるコナン映画
中身の話。
そもそも「名探偵コナン」という作品って慣れていない人ほど
どれぐらいのリアリティラインで見ればいいのかよくわかんない、
っていうのがありますよね。
怪盗キッドが落石を軽々避けながら飛行したり
蘭ねーちゃんが馬鹿力で壁を破壊したり
明らかに、現実のラインを越えてしまった世界観の人たちが
現実世界を舞台にあれこれするので
ギャグなのかなんなのかよくわからないって人が多いと思います。
毎年、人間技としてこれおかしいだろ！とかツッコミどころ
が出てくるわけですが、まず本作が
“高校生探偵工藤新一が小学生になる”っていう
ツッコミどころからスタートしている作品なので、
キャラクターとしてはなんでもあり、ってのが
正解の落とし所かもしれません。
そういえばコナン×灰原フラグはなんだったの？
ただ今年は
『名画の扱いがやたら雑』とか
『飛行機着陸のシーンでコナンが何しに走ったのかわからない』とか
キャラクター性以外のツッコミどころも結構多く
結局悪い意味で笑えました。
そういうとこ甘いのはどうなんだろうなー。
●題材は結構いいよね！っていうかホントにあるんだ！
ただ、コナン映画って
いいかげんネタが尽きてきたのでは・・・と思っていたのですが
今回はシリーズ初の“アートミステリー”という事で、
「本当にアートミステリーかどうか」は怪しくもあるものの
シリーズ19作目でありながら
『今までになかった』感はしっかりありました。
（これ大事）
物語も展覧会というクライマックスに推進していくのが
冒頭から分かりやすく示されているし、
怪盗キッドとの事件の応酬も相まって
いつもよりダレることなく楽しめました。
しかも実際にあの「ひまわり」とか展示されてるんですね。
知らなかったので、ちょっと驚きでした。
今回の映画を見て、コナン映画に対して思ったこともあります。
全身黒タイツの人があれこれ画策してるのって
案外見ている側にはストレスがあるのかも・・・と今作を見ていて思いました。
今回のように怪盗キッドが何かすごいことするぞ！？
とエンターテイメント的に魅せるほうが
ストレスフリーで気楽に見れて、コナンの映画向きなんじゃないか
と思いましたよ。
そんな感じで
コナン映画で言えば当たり年だったとは思うけど
あいかわらず名作とは言い難い按配の劇場版コナンでした。
ちなみに、
毎年コナン映画は
『こいつが犯人だな・・・』と初っ端から見当をつけながら見ていますが、
今年はそれが当たってしまいました。
逆に残念！
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