【ミニオンズ】の感想。黄色くて真っ黒いユーモア!これって意外とすごい!! | アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】

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今年のダークホースの大ヒット作!!
PIXARでもドリームワークスでもなく
イルミネーションスタジオがぶちかましてくれました!!

ミニオンズ


ミニオンズ
を見てきました。







ここ数年で一気に人気をあげたキャラクター“ミニオン”
主役の「怪盗グルー」シリーズのスピンオフ映画。
世界でも歴代興収に達し、日本でも50億円を超える集客の
驚くべき記録をたたき出しているメガヒット映画です。






私が見てきた感想としては


突き抜けてサイコー!!!
上出来ッス!!


という感じの親指ガン上がりの一作でございました。


もう少し詳しい感想を書いていきます。




●ミニオンが可愛いし楽しいしそれだけでも最高

ミニオンは「怪盗グルー」シリーズでももはや主役を食うほど
目立つキャラクターだっただけに、
いざスピンオフ作品となっても安心感があり、
最初から最後まで楽しく見れました。

唯一、ミニオンはミニオン語しか喋れない問題は気にしていまして
ちゃんと物語が分かるかな?とか
彼ら主役で進められるのかな?とか
考えておりましたが、そんな心配も不要。
ミニオンの一つ一つのリアクションで
気持ちが全然分かるのだから見事です。


メインの3ミニオン


たくさん居る中のミニオン3人に絞って
物語を進めていったおかげで、物語も見やすかったです。
しっかり3人のドラマがあって
それを取り巻く敵役にもドラマがあって
なおかつ、ミニオン全体のドラマも最終的に
落ち着く所に落ち着かせていてここもお見事でした。







●“アニメーション”としてもしっかり楽しいあれこれ

“アニメーション”としての楽しさが詰まってるのも良かったです。
冒頭のミニオンの生まれ方や、
今回の悪役スカーレットが作戦を説明する場面など
3DCGとは別のアニメーションで見せてくれてるおかげで
アニメとしての抑揚もあって気が利いてる感に親指が立ちました。
説明セリフになりがちなところこそ
手を変え品を変え作戦でございます。
GJです。





表現方法だけでなく、アクションも最高

中盤の王冠を盗むスピードアクションのシーン。
ミニオン3人各々がいろんなところでハチャメチャやっていて
うまくそれがからみ合って一つに収束していくシーンはまさに
「あっ映画を見てるな!」という気持ちよさのある
楽しくて刺激的なアクションでした。

かと思えば終盤。
文字通りインパクト大のダイナミックな戦闘に発展して
登場人物もそこに全員集合していく・・・
あのメチャクチャでサービス過多な感じも最高。
冒頭であれだけ小さな生き物だったミニオンから
物語と共にここまで話が拡大していきました、
というスケール感がすごく綺麗な作りでした

ハチャメチャすぎるとはいえ
今までのアニメの型にハマらない、
そんな革命児的なシリーズあって欲しいと願う私には
「ミニオンらしい」演出だと思いました。

ミニオン国王


欲を言えばもっとしんみりさせるオフビートなシーン
あっても、まだ大丈夫だったかな、って気持ちも無きにしも非ず。
物語が結構順調に進み過ぎるせいもあって
心のなかに留まる特に目立つ一シーンがなかったのが
やや残念でした。。







●ブラックユーモアとハッピーエンドを忘れない理想作

ギャグのバランスも絶妙なことをやってると思いました。
“子供から大人まで”を意識したアニメは
どうしても「死ぬ」や「殺す」的な描写などは
取り上げなかったり、ギャグとして触れたりはしない
のですが
今作、結構ネタが黒いです。

ミニオンの殺人


冒頭からミニオンのドジのせいでリーダーがいなくなっちゃうという話は
よくよく考えると結構不謹慎なシーンの連続でもあります。
今回の宿敵でもあるスカーレットやハーブも
ミニオンを拷問部屋に連れて行ったり、
スカーレットをうっかり殺しそうになるネタだし
この作品の各所に、お子様向けとして
PTAが嫌がりそうなネタたくさんある感じはしました。

ですが、随所にうまくバランスを取っており
悪いやつにも救いがあるような終わり方にしたり、
劇中で明らかに死んでしまったキャラクターを
映画の終わりに踊らせて、「元気ですよ」って姿を見せるなど
そういうのうるさそうな人にもしっかり
配慮の行き届くような落とし所に徹底しているな、と感心しました。

大衆向け映画になるほど、ブラックユーモアに
挑むのは難しくなっていく
と思うのですが
そこに逃げずに挑んで、しっかり仕上げてくれているとこにも
立ち上がって拍手を送りたいと思います。






他、吹き替えで見ましたが
スカーレット・オーバーキル役の天海祐希さんの演技もすごく良かったです。
さすが演技派。いい仕事するっス。

スカーレットオーバーキル








ガツンとくる感動物って感じじゃなかったけど
そうじゃなくても、仲間を思うミニオンたちの姿を見るだけでも
最後の方にはウルッとはさせらてしまいました。
世界で評価されてるのも納得の一本でございました。


来年はおやすみだけど、再来年はまた「グルー」の新作見れるのかな?
楽しみです。






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