帰国時に念願の「ベイマックス」を見ることができました・・・
というか帰国途中の全日空の飛行機内ですでに鑑賞できました。
「バードマン」や「インターステラー」も見れたし、
全日空の飛行機、いいですね。
今後は日本の飛行機に乗って帰ろうと思います。
で、すでに飛行機で「ベイマックス」を見ておきながらも
わざわざ、映画館でも「ベイマックス」を見てきました。
その理由はいくつかあるのですが理由の一つが
「愛犬とごちそう」を見たかったから。
（飛行機では同時上映短編は見ることができなかった）
というわけでわざわざ映画館鑑賞までして
愛犬とごちそう
と見てきました。
「ベイマックス」の前にこちらの方の感想を先に書きたいと思います。
と、言うのも、
「愛犬とごちそう」に対する世間の評価が厳しい！
と感じておりまして、確かに諸手を上げる傑作とまでは褒めないけど、
十分評価に値する短編作品だと私は思っているからです。
なので私に（勝手に）弁解をさせてください。
愛犬とごちそうのどこがすごいか。
3D技術がすごい！
どれだけすごいって
みんなが気づけない
ぐらいすごい！
・・・みなさまお気づきでしたでしょうか。
「愛犬とごちそう」って3DCGアニメなんですよ。
某映画批評系ポッドキャストで
今回は挑戦性が見られないなんてことを言われておりましたが
この「愛犬とごちそう」、しっかり挑戦のある映画なのです。
ただ、それがわかりにくいだけ。
「愛犬とごちそう」にてディズニーが挑戦したのは
3DCGを手描きアニメーションのような質感に寄せるという挑戦でした。
しかもカラーで！
2013年「シュガー・ラッシュ」（海外では2012年）の同時上映作として
「紙ひこうき」という作品が上映されました。
この作品は3DCGの上に手書きタッチのドローイングを重ねるという
新技術によって作られた作品でした。
3Dアニメと2Dアニメのハイブリッドアニメだったわけです。
※製作工程のムービーがあります↓
しかしこの時「紙ひこうき」はモノクロでした。
2012年時点ではまだフルカラーでこの技術を採用はできなかったのです。
そして時は流れて2年。
ついにディズニーは本技術を用いてフルカラーの短編アニメの
制作に挑戦し、短編作品を完成させるに至ったのです。
そう、それが「愛犬とごちそう」！
意識して見ると分かると思うのですが
「愛犬とごちそう」に出てくるワンちゃんは3DCGで作られています。
しかし意識しないで見ると、それはまさに手書きアニメ。
スクリーンショットなんかで見れば、まったく3Dのそれとは
わからないぐらいの質感です。
つまり、「愛犬とごちそう」は手書きと3Dのどちらとも言える
初めてのカラーアニメということなのです。
3DCGアニメといえば、PIXARはリアルな質感の方向に、
ドリームワークスはカートゥーンアニメの完全3D化方向に
進化を進めてきた印象がありますが、
ディズニーアニメーションは手書きアニメーションとの
融合という極地に到達したわけです。
アニメーションの歴史において手描きと3DCGの2つの枝に分かれたのが
モノクロ作品として「紙ひこうき」で、そしてついにカラー作品として
「愛犬とごちそう」で再び交えることができたのです。
今後ディズニーはこの技術を使って長編を作ってくることは
想像に容易いわけで、今後のアニメの方向を指し示す
重要な短編作品として、アニー賞やアカデミー賞を
「愛犬とごちそう」は受賞できたのでしょう。
もちろん
ストーリーが平凡とか
リアルな犬描写目指しといて人間食を食わせたら
反感を買うとか配慮に足りないところは否めませんが
そういう部分を差し引いても
この「愛犬とごちそう」って
作品はすごいんです！
ただ、悲しいかな・・・
普通の手書きアニメーションとして見られちゃいがち。
「愛犬とごちそう」ってこうすごいんだよ！
「トイ・ストーリー」とか
「シュレック」と同じ仲間なんだよ！
と是非みんなに教えてあげてください。
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