小学生の甥っ子の夏休みの工作を一緒に作ってやってほしいと頼まれました。私が小学生の時は一人で作った記憶がありますが、今は親が手伝って作ってもいいみたいです。
学校から出された課題は、貯金箱とモーターか磁石を使った工作の2点だそうです。(なぜ2点も?今の学校は宿題出しすぎ。)
先ずは貯金箱から作る事にしました。アイデアと設計は私がして、ダンボールを切ったり貼ったりするのは甥っ子に教えながらやらせました。
完成した貯金箱 作品名「ふらないサイコロ貯金箱」
お金を入れると、赤い1の目の部分がルーレットのように回転します。最初、デザイン的にピンク色のペンで私が数字を描いたのですが、あまりに上手すぎたので、その部分に赤いシールを貼って隠し、黒マジックで甥っ子に新たに数字を書かせましたw
横から見ると、このように回転させるために少し浮いています。
内部に水車のような羽があり、お金が落下すると羽に当たり回転する仕組みです。良く回るように牛乳パックで作ったワッシャーを軸の部分に入れてます。
甥っ子にダンボールを丸くカットさせて、黒く色を塗らせましたが、いびつで塗りも雑なので逆にいい感じ。
味付け海苔の容器を利用して作ったので、台座(のり容器の蓋)の部分を開けることが出来るので、貯まったお金を取り出すことが可能です。
ダンボールを接着するボンドは、ずっと愛用しているコニシの木工用速乾ボンドを使用しています。このボンドはすぐ乾くし強力に接着できるので作業時間が短く済むので工作には最適です。
貯金箱が完成して、次はモーターか磁石を使った工作ですが、小学生なので磁石の工作を選びました。
また私がアイデア&設計しました。磁石の反発を利用して上下運動させ、その上下運動を回転運動に変換させて風車を回すという小学生では絶対に出ない発想であり、先生に「これまちがいなく大人が作っただろ!?」と言わせてしまうようなものですw
当初はオランダの風車を作ろうと思っていたのですが、この磁力では大きな風車を回転させるだけの力はないとわかり、回すのが小さな羽で済む扇風機に変更しました。
また味付け海苔の容器を利用しました。下部は磁石が付いた棒を前後にスライド出来るようになってます。
のり容器の内部にあるクリアパイプの中に小さいけど強力なネオジム磁石が付いた棒が入っていて、その下に磁石が通過した時に反発の力でパイプ内の棒がせり上がります。そして磁石が真下から移動すると、棒がまた落下するという仕組み。
扇風機のファンは、ヤクルトの容器の湾曲を利用して羽を作ったのでリアルなものが出来ました。ファンのカバーはプッチンプリンの容器を2個切って、それを2個接着して作ります。
頭の中で設計したものは回るはずでしたが、実際に動かしてみると円盤は回りませんでした・・(汗)
何故回らないのかよく観察すると、重力により円盤の作用点が支点の真下にきてしまうので、下から力が働いた時に真上の支点に向かってしまう為に回らないようだ・・・
ということで、円盤に重りを付けることにより作用点を真下からほんのわずかにずらすアイデアを思いついた。重りは重力で下に移行するので、その時に作用点が真下から少しずれるということです。
これにより今度はちゃんと回転するようになりました。ちょっと感動!このような工夫することにより問題を解決していくところが工作の面白いところであり、またそれが出来るのが人間です。サルでは無理。
またこの時に、重りの付ける位置によって右回転と左回転を選べるということも発見して、実際の扇風機は右回転だったので、右回転するように作りました
ラップの芯の筒を使って扇風機らしくしていきます。
ギミックに支障がないように後方下部はラップの芯をカットしています。
操作部をダンボールで製作。
ファンは最初、軸に固定したのですが、構造的に回転がぎこちなく安定していなかったので、ファンを軸に固定しないで空回りするようにしたところ、安定した回転をするようになりました!黄色いのは接着剤か何かのフタです。
プッチンプリンの容器をカットしたものには透明塩ビ板を丸く切ったのもを接着し、甥っ子が内側にホワイトマーカーで白い線を引いています。この時に定規を上下逆に使うことにより、マーカーがにじまないで綺麗に線を引けるというテクニックを伝授しています。
前面のファンカバーを取り付けて完成!
下部にある棒を前後にスライドさせることにより、扇風機の羽が回転します。
ファンカバーは、もう少しスリムでも良かったですね。
後部は透明塩ビ板を貼って、あえて内部構造が見えるようにしました。
自分の中にあるイメージで、扇風機ってこんなだよな!ってな感じで作りましたが、よく見ればデザインが、
ザ・昭和ですた!w
今の扇風機って、どんなのよ?てな感じでネットで調べて見たら、操作部が全部丸くて四角いのがない!
確かに子供の頃、扇風機の四角い操作部の角によく足をぶつけて痛い思いした記憶あるわ~笑 だから今は丸いのか~
しかもファンの羽も3枚で作ったけど、今の扇風機はめちゃ羽の数が多い!
まあでもいい工作が出来たと思う。
お疲れさん、少年!
でも後日・・・
よく出来すぎてしまっていると、まさかのダメ出し
どう見ても小学生が作ったものには見えないということらしい・・
あっ、そうだ!前回のブログのネタで作った割り箸製の絞首台があることを思い出し、同じ磁石の原理でレバーを引っ張ると死刑執行されるものを急いで作って見せてみた。
それがコレ
↓
レバーを引くと、囚人が乗っている台が吹っ飛びます!笑
やっぱこれもダメですたw
あたりまえだよね~
ということで、また甥っ子と工作をすることに・・・
次回につづく