ある日のもんちゃん  | カツオシ D の小説ブログ

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 右イラストはMECHAさんに書いて頂いた「餓鬼ども!」のキャラクター、餓鬼ちゃんズです。    ⇒

   ある日の もんちゃん。

 

 

 ある日、もんちゃんがいつものように部屋で昼寝をしていると

騒がしい音が聞こえてきました。

 

 「うるさいわねえ」と顔を上げると、そこには めっちゃ君がいて、その横にはあの生意気娘のウーちゃんまで。

 

 ドタバタと もんちゃんちゃんの周りを駆け抜け猫タワーのてっぺんをめぐって大騒ぎをしているのでした。

 

 二人とも、ふっくらしていて元気そうでした。

 

 ふいにウーちゃんが猫タワーから飛び降り、もんちゃんのもとへ来て、以前のように挑発を始めました。

 

 とても若いウーちゃんには付いていけない……はずでしたが、「許せん!」と頭にきて追いかけ回し、頭にポカッと猫パンチを食らわせました。

 

 それにしても体がなんて軽いのでしょう。しかもちっとも息切れしないのです。もんちゃんは思わず自分の体を見ました。以前のようにふっくらして若々しく健康そのものになっていました。

 

 いつのまにか隣に めっちゃ君が寄り添っていました。

「そうか。迎えに来てくれたんだね」

 

三匹は雨上がりの空にかかった虹に向かって駆けていきました。

 

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  もんちゃんのアルバム

 

 もんちゃんとめっちゃ君は一緒に生まれて我が家にやってきました。

 

 とにかくとても仲良しでいつも一緒にいました。

 

 途中でウーちゃんがやってきて、とても騒々しくなりましたが

 

 ウーちゃんがわずか1歳で虹の橋を渡ってからは、またずっと二人だけの生活でした。

 

 もんちゃんが、すぐにめっちゃ君に乗っかるので、ちょっと嫌がられたりもしましたけどね。

 

 とにかく もんちゃんはとても愛らしい猫さんでした。

 

 水曜日にもんちゃんの元気な様子を報告したばかりだったのですが、その翌日の6月6日、もんちゃんが虹の橋を渡りました。21歳でした。

 

 ブロ友の皆様には、長い間もんちゃんを見守って頂きありがとうございました。