第43回大阪国際女子マラソンで前田穂南選手(天満屋)が19年ぶりに日本記録を塗り替えた。
日本人初の2時間18分台で、エデサ選手(エチオピア)に次ぐ２位でゴールして、五輪代表残り１枠の有力候補に躍り出た。あとは最後の選考レースとなる３月の名古屋ウィメンズマラソンの結果を待つことになる。
まぁ、この記録なら代表入りは当確と思える。※ネギちゃんの超絶希望的観測
ペースメーカーの新谷仁美選手がハイペースで引っ張る
中間点あたりでペースメーカーを抜き去って先頭を独走
30km過ぎにエデサ選手にかわされたが、この後の粘りが見事だった。
前田選手は東京五輪の女子マラソンに出場したものの、大会延期の影響もあって不本意な成績に終わった。“優勝” を公言した昨年のMGCも７位と結果が振るわず、パリ五輪の代表内定を逃した。それでも諦めること無く、今回は見事なレース運びで快挙を達成した。
これまでの有言実行をやめて、今大会の目標は 「アレ」 を貫き通していた。
とは言え、目標が 「五輪代表枠の獲得」 なのは明らかで、代表選考の設定タイム(2時間21分41秒)の突破と日本人１位を目指すことになる。と、誰もが思っていたはずだけど、なんと 「アレ＝日本記録更新」 だったそうだ。代表入りの条件をクリアした上で、名古屋のレースにプレッシャーを掛けるための最高の結果を求めていたようだ。
前記録保持者の野口みずきさんも祝福
日本女子マラソン歴代記録５傑
１）2:18:59 前田穂南（天満屋）大阪国際女子 2024年
２）2:19:12 野口みずき（グローバリー）ベルリン 2005年
３）2:19:24 新谷仁美（積水化学）ヒューストン 2023年
４）2:19:41 渋井陽子（三井住友海上）ベルリン 2004年
５）2:19:46 髙橋尚子（積水化学）ベルリン 2001年
ビッグネームがずらり並んでる.....
それよりも、所属チームの天満屋の場違い感が.....。
女子マラソンの名門･天満屋女子陸上部は、過去に数々の日本代表を輩出してきたけど、２大会連続での五輪代表はまだいない。是非とも前田選手には連続出場をして欲しい。
それにしても、地方都市･岡山市の百貨店の陸上部が頑張っているのは、いつもながら嬉しい限りだ。今大会では、７位に松下菜摘選手、８位に大東優奈選手と、天満屋の３選手が入賞している。先の都道府県駅伝でちょっとだけ苦言を呈したけれど、この頑張りを見せつけられると、駅伝シーズンの過密日程に無理があると思わざるを得ないなぁ.....。
ペースメーカーに新谷仁美選手がいて、レース後のインタビュールームに有森裕子さんが居たりと、岡山民には心躍らされるレースだった。
さらに、興譲館のOGの川内理江選手(大塚製薬)が11位と頑張っていたのも嬉しかった
新谷選手にも五輪を目指して欲しいんだけどね......
天満屋女子陸上部の歴代マラソン日本代表 ※一部トラック競技あり
小松ゆかり 1995年イェーテボリ世界陸上 12位
山口衛里 2000年シドニー五輪 ７位
松尾和美 2001年エドモントン世界陸上 ９位
松岡理恵 2001年エドモントン世界陸上 ９位 22位 ※補欠からの繰り上がり出場
坂本直子 2003年パリ世界陸上 ４位
2004年アテネ五輪 ７位
中村友梨香 2008年北京五輪 13位
2009年ベルリン世界陸上 1000m ７位 5000m 12位
重友梨紗 2012年ロンドン五輪 78位
2015年北京世界陸上 14位
小原 怜 2015年北京世界陸上 10000m 22位
谷本観月 2019年ドーハ世界陸上 ７位
前田穂南 2021年東京五輪 33位
2024年パリ五輪？
ちなみに、岡山のレジェンドの成績 ※日本代表のみ
有森裕子さんの記録
1991年東京世界陸上女子マラソン ４位
1992年バルセロナ五輪女子マラソン 銀メダル
1996年アトランタ五輪女子マラソン 銅メダル
新谷仁美選手の記録
2013年モスクワ世界陸上 1000m ５位
2021年東京五輪 1000m 21位
2022年オレゴン世界陸上女子マラソン ※コロナ感染により欠場