先日も書いた東京FM「ジブリ汗まみれ」を相変わらず過去分から順に聴いています。
その中で度々、鈴木さんが
「最近は仕事も楽しくなければという風潮だが、それはどうか。仕事は、狩りをしたり作物を作ったりする替わりに食べるためにやるのだから、楽しいわけはない」
という主旨の発言をされていました。
鈴木さんだけではなく、ある時ゲスト出演したドリカムの中村さんも全く同じような発言をしていたのですよね。
あと、NHKの密着取材の中で、宮崎駿監督もなかなか作業が進まず、「めんどくさい、めんどくさい・・・。大切なことはいつも、めんどくさいんです」と漏らしていたのを思い出しました。
そういえば、昔お話した作曲家のS先生も「作曲という仕事は自分の『道』だと思っている。やりたくてやっていると思ったことは一度もない」と話されていました。
プロデューサー、映画監督、音楽家などは、まさに自分の「やりたいことをやっている」というイメージの職業だと思います。
それでも、楽しんでやっているというわけではないのだなと、当たり前のことに気付かされます。
私は仕事をしていても苦しいと感じることのほうが多く、楽しげに活き活きと仕事をしている人たちと自分を比べて、自信を失うこともあります。
でも、最も創造的な仕事をしている人たちも苦しみながらやっているのだと思うと、少し励まされます。