毎月、自宅にアトニーズマガジンという雑誌が送られてきます。
転職活動した際にお世話になった転職エージェントの会社が発行しているもので、著名な弁護士のインタビューや、特色ある法律事務所の紹介などの記事が載っています。前号はエンタテインメントに関する法律問題の第一人者の内藤篤弁護士のインタビューが載っていました(ちなみに最新号には私が働いている事務所の代表弁護士も載りました!)。
そうした人達は、早い時期から特定の分野に興味を持ってそのための経験を積んでいたり、事務所を経営したりしている人が多いです。
それを読んで毎月自分を振り返るのですが、自分はそうした努力をしていないなあと・・・。
受けられる事件は基本的に何でもやり、その都度真面目に案件処理はしてきました。でも、他人より確実に優れた案件処理ができると根拠をもって言える分野や、絶対にこれをやりたいという分野があるわけではありませんし、
2つの意味で、迷っています。
ひとつは、単にこれからもこの仕事で稼いでいかなければいけないという意味。何となく経験を積んで、何となくそのまま事務所に居つく又は開業というのは、これからますます難しくなりそうです。
現に、私が働く事務所のように、マーケティング専門のスタッフを持ち、相当緻密に分析して広告費を投下していく、企業のような事務所が増えている様子を目の当たりにすると、依頼者への働きかけという点で個人商店では太刀打ちできないと感じます。
最初から限られた地域を守備範囲にする地域密着型なら現在はまだ余地があるかもしれませんが、将来、大型事務所の支店が増えていけばそれも難しくなりそうです。
この仕事で将来も食べていくために、どこに身を置いてどんな仕事をするべきなのか。
もうひとつは、自分の生き方として。
やっぱり仕事は(特に男性にとっては)人生の大きな部分を占めるので、可能なら喜びをもって仕事をしたいです。でもどんな仕事の仕方なら本当に満足できるのか、自分でもなかなかわかりません。
今はそうしたことを時間をかけて考える余裕さえなく、延々と続く障害物競走をしているような感覚になってしまっています。
ただ、法律の勉強を始める前は、当時いた業界でやっていくというところでの迷いがあったのですが、少なくとも今はそれはないので、そこで前進はしたと思いたいです。
私も今年でとうとう40歳。現実的な選択肢はもうあまり多くはないと思っています。 なんとか今年は自分の方針を固めたい!と思います。