接見で | 今日も花曇り

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読んだ本や考えたこと、仕事について。

私が修習をしている事務所は、刑事事件も比較的多いところです。どの先生方も、同時に3件くらいは持っています。

先日は2件立て続けに、警察署の留置場へ接見に行きました。一方の方は障害者、もう一方はまだほんの少年で、片親の母は外国人でした。どちらも国選です。本人を罰して解決するのは、犯罪という本体のほんの一部でしかないのではないかと、思わざるをえませんでした。

「弁護人がつくと、何か違うんですか」
ややぶっきらぼうに、でも不安そうに聞いてきた少年の声が耳に残っています。相手は少年であるはずなのに、私はその問いに怯んでしまいました。