法律解釈の争い | 今日も花曇り

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読んだ本や考えたこと、仕事について。

法科大学院や法学部で勉強するのはもっぱら「法律解釈」で、司法試験の内容もそれなのですが、実際に裁判で争われるのはほとんど事実の存否であって、法律解釈が問題になる場面はほとんどありません。

・・・と聞いていたはずなのですが、弁護修習に入ってすぐに出た地裁判決が、労働組合法のとある条文に関するまさにガチンコの法律解釈の争いで、びっくりしました。裁判の内容はこちら側として納得できるできるものではなく、依頼者と相談のうえ、控訴することになりました。判決文を読みながら、こんなこともあるんだなあと思っていたら、

ヒヨコくん、控訴理由書、書いてみる?」

えええ~
選択は環境法だし、労働法なんて知らないし・・・と思っていたら、口が勝手に
「やりますっメラメラ
って言ってました・・・。

最高裁判例もなく、学説と下級審判例も、結論・根拠とも分かれているところで、文献や判例をあさりたいところなのですが、私の配属先の事務所は関連する蔵書があまりなかったので、今日は要件事実論の自主ゼミの帰りに、久しぶりに大学の図書館へ行ってきました。

文献が山のようにあり、やっぱり大学図書館はすごいと思いました。法科大学院にいるときは大学図書館で好きなだけ本を借りられるのが当たり前で、大してありがたいとも思いませんでしたが、今から思えばはぜいたくなことだったんですね。地元の図書館にはないネクトゥの「評伝フォーレ」もあって読みたかったのですが、残念ながら今持っている入館証では館内閲覧しかできず、パラパラと読むだけであきらめました。必要な文献のコピーをとって帰りました。なんとか理解して、いい控訴理由を書きたいです。

やる気とはうらはらにやはりアトピーは調子が悪く、眉がほとんどないくらいに薄くなり、側頭部もちょっと薄くなってしまいました。激しく掻くので抜けてしまうのです。冬はいつもこうです。早く暖かくならないかな・・・晴れ