弁護修習では、結構たくさんの起案をしています。準備書面、貸金返還や建物明渡を請求する内容証明郵便、控訴理由書、労働審判申立書、等々・・・。今日は、来週に結審予定の刑事事件の弁論要旨を起案しました。
私は文章を書くのが好きなので、起案はそれほど苦ではなく(内容の出来栄えはともかく)むしろ楽しいくらいです。でも弁護士の書く裁判の書面というのは、言葉は悪いですが「使い捨て」というか、いったん事件が終わってしまえば、よほど有名な事件の裁判記録になるならともかく、普通はもう誰も読まなくなってしまうのが通常と思います。
せっかく知恵を絞って書面を書いても、その訴訟の関係者(それと、たまに修習生)くらいにしか読まれずに、棚にしまわれてそのうち廃棄・・・というのも、ちょっと寂しいな、などと思うこともあります。もちろん書面は主張するための手段にすぎないので、書面の内容が裁判の内容に反映されれば、それが一番よいことなのですけど。
先日、うちのサボテンの鉢植えが今年も小さな白い花を咲かせました。3月とはいってもまだ空気は冷たく、しかも原産地とはずいぶん異なる気候でしょうに、サボテンはどうやって春を知るのでしょうか。