任官に必要な成績 | 今日も花曇り

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先日、司法研修所の民裁・刑裁教官による任官(裁判官になること)希望者対象の説明会がありました。裁判官として採用されるのは毎年約100名。現在の司法修習生が新旧あわせて約2300人とすると、やはり狭き門といえます。ちなみに私は任官希望ではないのですが、少しでも興味があれば出席するようにとのことだったので、出席してみました。

任地や給与についての説明のほか、おそらく任官希望者が一番気になるところの成績について、次のような説明がありました。

評価の対象となるのは3つとのことです。
1 実務修習中の成績
2 集合修習中の起案の成績
3 二回試験の成績

具体的な成績の目安を示すとすると、2の成績が5教科(民事裁判、刑事裁判、検察、民事弁護、刑事弁護)で上位4分の1以内くらいで安定しており、民裁・刑裁についてはさらに上位であれば、教官とすれば安心して任官希望を後押しできる、とのことでした。もちろんこれが絶対の基準ではないようですが。

9月には願書を出さなければならないし、実務修習中の成績は厳密に数値化するのは難しいものですから、一番の検討材料はやはり集合修習中の起案ということになりそうですね。

司法試験の合格者のなかでさらに安定してそんな上位に入るなんて、少なくとも起案については、やはり相当優秀な人でないと裁判官にはなれないみたいです。