1度記事を書いていた作品なんですが、何故かデータが消失してしまい、他の記事でちょこっと紹介した作品なんですが、詳しく知りたいとのご要望がありましたので何とかデータを復元しました٩(。•ω•。)و
戦い方が凄く斬新なのと、この手のお話しって、大抵能力者に肩入れして「脅威にならないよ、殺さないで〜」と思うことが多いのですが、この物語の主人公クロエに関しては、やっぱり殺しておいた方が良かったんじゃ?という後味が残る作品でした。
クロエが自己中我儘全開のお子ちゃますぎてムカつく方は吹き替えで見ると可愛さが倍増して許せるかもしれません〜( ´•᎑•` )
弾圧されている理不尽さに対する怒りをクロエに乗せて描いたのかもしれませんが、私にはただただお子ちゃまの身勝手な我儘、人類の脅威にしか見えませんでした。
道徳心のない兵器を野放しにするとノーマル人類は全滅するか隷属するかしかなくなりそう。
監督はアダム・B・スタインさんとザック・リポフスキーさん
主人公クロエをレクシー・コルカーさん
クロエパパをエミール・ハーシュさん
クロエママをアマンダ・クルーさん
クロエじいじをブルース・ダーンさん
7歳半のクロエはお父さんと二人暮し。しかもお父さんは明らかに何かから隠れ、怯えて暮らしています。
窓にはカーテンが厚くかけられ、外から中が見えないようしっかり封鎖。
玄関には何重もの鍵。
娘に外に出でてはいけないと厳重注意をしている事から、親子が能力者である可能性が高いことがこの時点で分かります。
ですが、ここで2人の能力の描写はほとんどなく、お父さんを中心とした不思議なエフェクトが見えるのみ。
この時点ではどういった能力なのかよく分からない仕様になっています。
外出を禁止され、外の世界に興味津々のクロエ。
家の前にはいつもアイスクリームの移動販売車が止まっていて、ある時、誰かが家の郵便扉から手作りの飛び出す絵本を投げ込みます。
なんの罠だよ感満載ですが、本は可愛いお姫様が目の前にあるアイスクリーム販売車にアイスクリームを買いに行く、というストーリー内容になっていて、飛び出す仕様が楽しく、クロエの心を惹き付けます。
このアイスクリーム関係で実はクロエの能力の片鱗を垣間見る描写が挟んであるんですが、私は違和感を感じただけで、全く気づいていませんでした^_^;
アイスクリームが食べたいとお父さんに駄々をこねるクロエ。
今は無理だと言うお父さんにしつこく迫り、買いに行ったお父さんがなんと大きな怪我をして帰ってきます(;゚Д゚)!
この時点で普通なら、自分が我儘言ったせいでお父さんが怪我しちゃった……とか思いそうなもんじゃないですか!
ところが慌てて傷の手当てをするお父さんを尻目に、クロエは買い物カゴの中を漁り、アイスクリームがないことに激怒(;^_^A
傷のせいで気絶するお父さんをほったらかして、家のお金を勝手に持ち出し、禁止されている外へ(゚д゚)エェ
クロエ、アイスクリーム食べなきゃ死ぬ病気にでもかかってたんでしょうかね(^_^;
どう見てもお父さんよりアイスクリームの方が大事なようで、この後も自分の我儘を突き通し続け、全然言うこと聞ききません。
親の心子知らずとはよく言いますが、ちょっと我儘が過ぎるのはパパが甘やかしすぎたせいじゃなかろうか……という程に自分勝手^^;
まぁ、7歳ですから自分の願望しか見えてなくても仕方ないのかなぁ〜(´・ ・`)
何言っても許されると思っているし、自分の望んだ事の重要さが分かってないクロエは、必死で守ってくれてる感伝わりまくりのパパに「死ねばいいのに」とまで言い放ち、あまつさえ殺そうとまでします┐(´-д-`)┌ヤレヤレダゼ
結局「ママが欲しい」という願望を叶える為に行動していくクロエですが、自分の願いを邪魔したり裏切ったりする人間に容赦ありません。
邪魔者は消す。って、ちょっとパパ!まずは道徳心と自制心を教えるべきだったんじゃ!?( •́ •̀ )
その強い能力を使って完全に暴走していくクロエは人を殺すなんてお茶の子さいさい。
良心の呵責も何もあったもんじゃありません。
今回たまたま「ママがほしい」というクロエの願いと、捕まって理不尽に殺されそうになっているママを救ってあげて〜という、観客の願いがシンクロしたから、善行に見えるだけで、結局クロエは自分の我儘を叶える為だけにしか能力使ってないんですよね(^_^;
誰かの為、なんて一欠片もなく、全部自分の為。
クロエに殺されかけたのに、それでも命掛けでクロエを守ろうとしていたパパに500万回くらい謝ってほしい。というか謝りなさい( ・᷄ὢ・᷅ )
終始脅威でしかないクロエの物語のプロローグ的な感じで幕を閉じるんですが、この作品の何がいいって、戦い方がとっても斬新なんです!
外での戦闘シーンほとんどなし。
7割くらいが家で完結してしまっている点が凄い!
ママを助けるぞ〜なシーンも家の中で行われていて、1階と2階で異なる戦いが繰り広げられている点はかなり作りとして面白かったです✨
それぞれのスーパーパワーが男性陣は補助的で女性陣は攻撃的なのも妙にバランスが取れていた感じがしました。
後、好ましかったのは時間のズレがある設定と弱っていく能力描写の加減。
脚本的にこのズレが素晴らしくて、考えた人凄い〜✨
能力設定が先にあって、ストーリーがこうなったのか、それともこのストーリーを描きたくてあの能力設定が生まれたのか、気になります(•᎑•)
だって、政府側に7年も殺さない理由がないですからね〜。
かなり納得の設定でした。
なんというか、全然めでたしめでたしで終わりませんし、クロエの最後の発言にも暗雲立ち込めまくりで、とにかくクロエが自分勝手なだけのお子ちゃまなので、イラっとする方もいるかもしれませんが、戦闘手法が面白いのでご興味あれば是非(*˙︶˙*)☆*°
目にペン刺したり、自殺させたり、血しぶき描写もそれなりにあるので、お子さんとの鑑賞には不向きかもしれません〜
エックスメンでいうと、思想的にパパだけがエックスメンバーで、じいじとママは弾圧に対する反政府勢力といった感じでしょうか🔫
クロエは……弾圧に対する不満ではなく、自由を奪われ、隠れて暮らす現状にご立腹なただのお子ちゃまですね、今のところ(^_^;
その不満の原因が政府にあるとこれから学び、強力な反政府主義に傾倒していくんでしょうけどね〜
続編で人類が殲滅されないことを祈るばかりです( •́ •̀ )
弾圧してる政府に非がないとはいいませんが、今回クロエの強すぎるパワーと道徳心が欠けた行ないを目の当たりにしますと、ノーマル側としてはひたすら脅威でしかなく、自分達の平和の為に殺すしかないわな〜と、弾圧している側の気持ちもよく分かる仕上がりになっていたと思います。
これ、続編でクロエが革命まで持って行って、フリークスの未来を切り開く物語に化けたら、拍手喝采なんですけどね〜✨
人類とフリークスの平和協定が結ばれる日は果たしてくるんでしょうか。
我儘娘は新たな生活でどう成長出来るのか、今後がとても楽しみな作品です(•᎑•)