クリスティとは無関係なアガサのお話し。
ホラー??サスペンス??
結局ほぼ全員あっちこっちのベクトルでヤベェ奴だらけの映画でした。

この映画を一言で例えるなら
『密室パワハラ!遅すぎる下克上!肉体的に痛いシーン多すぎな怖くないホラー』

痛いシーンとか若干気持ち悪いシーンについての記述がありますので、苦手な方はこれ以上読まずにお戻り下さい。

2018年
アメリカ合衆国作品

いきなり棺桶に閉じ込められた金髪の女性の絶叫からスタート。
何事よ、思ったら彼女は主人公のメアリー。
妊娠しているものの、行くあてのない彼女に「私達が面倒を見ますよ」とシスターにもらった名刺を頼りに霧深い森の奥にある修道院を訪ねるメアリー。
ボロボロのその場所には、メアリーの他にも多くの妊婦が身を寄せています。
ですが、どうも不穏な空気満載。
盗み聞きされるとか、逆らっちゃダメとか、手紙は勝手に見られるとか、よろしくない情報が次々とメアリーの耳に。
そして、閉鎖された小さなコミュニティでありがちなパワハラ虐待プレイが始まるのです!

いやぁもう痛いシーン満載でした〜
虐待、拷問が好きな方には響くんでしょうけど、私は終始やめて差し上げろ感満載で見ておりました😅
足を骨折させるシーンとかミザリーかよ!って軽くツッコミましたが、まぁ、でもあれはミザリーの方が容赦なかったかな。
ベロチョッキンは正直あばばばってなりましたし、どえらく歯のでかいトラバサミのせいでバックリ割れた傷口を塩水に浸けるとかまじで誰得だ!やめろーー!
ただ、妊婦さんの裸体とかベロチョッキンとかどうやって撮影してるのかなって、そこは気になりましたね〜
ベロね、ハサミでじょりじょりしてるの見えてるんですよ。CGなのは間違いないですけど、いやぁ最近の技術は凄いな、と。

それにしても、脚本か原作か監督か誰の趣味か知らないけれど、嘔吐物好きすぎなの勘弁して欲しかったー
吐いたもの食べさせる趣味は作品に盛り込まずにプライベートで堪能してくれ〜
おばあちゃん噛み噛み離乳食とか、体調悪かったら私卒倒するからw
そういう注意書き、映画もタグつけて選べるようにしよ?もうこれ出会い頭の大事故だったよw

とにかく、怪しさ満載、加虐全開の教会から逃げまくるメアリー。
逆らう、拷問、逆らう、拷問の繰り返しでなんの調教ですの!?こんなセクシーさの欠片もない調教楽しくない!!!!ってなりますが、さすが主人公メアリー、へこたれません!
ただ、もっと早く決着させる方法あったよね?と思わなくもなかったですけどね。

物語が進むにつれて、どうしてメアリーがここに来る事になったかが明かされていく手法は分かりやすく、トランペッターの彼氏も良い奴なのは良かったです。
ただやっぱり最後にもうひと捻り欲しかったかな

二重三重に用意周到に社会的に縛り付けてくる感じや、妊婦を集めている理由、そして金で動くチョロさと容赦ない加虐描写と殺人。
見えないゴーストより人間の方がよっぽど怖いわ〜

ほんと怖いのは狭いコミュニティでおかしなルールに従ってる連中なんだなってはっきり分かる作品でした。
田舎とか小さなコミュニティには結構ありがちな何故か守られてる謎ルール。
皆が守ってるから自分も守るんじゃなくて、そのルールがなぜ必要か、本当に必要か、脳死しないで考えてみてほしいとシスター達に切に願いましたよほんと。
常識は場所に寄って違うけど、人として守るべきルールに反する規約や決まり事に疑問持たない人多すぎ。シスターのくせにって思ったけど、この人達も純粋なシスターじゃない可能性の方が高いのか。
○○さんの言う事は絶対!とか、正気沙汰とは思えない発言をしている人、周りにいませんか〜??この作品にもいますよーw
ほんとに脳死ダメ!絶対!
各自、自分で考えて、判断して!

全体的に爽快感もなくて、どんでん返しもなく、ただひたすら痛いのでそんな感じが好きな方向けかな。
加虐側をもっと魅惑的なキャスティングにして、もっとメンタル的な部分も含めて上手に煽りを入れつつ加虐してたらまた、違った魅力があったかもしれませんね〜
つか、子供が必要なのに、妊婦虐待してるって根本的におかしいんだよね!
産んで欲しいのに、閉じ込めたり足折ったり、脅したり、髪引っこ抜いたりほんとストレス過多すぎで草

確か昔にも精神病棟に入れられた女性が主人公の似た感じのホラーがあった気がしますが(主人公が脱走しまくる)あっちの方はまだラストに捻りがあったかな??

ぶっちゃけオススメしませんし、お子さんと見るとかとんでもないレベルの作品ですが、ただただ痛いのが好きって方はどうぞ。