巣之浦川大滝へ(宮崎県小林市) | ひきこもり、お遍路へゆくAmeba版

ひきこもり、お遍路へゆくAmeba版

自身のアルコール依存症や引きこもり、アダルトチルドレン問題により、生き方を見直す切っ掛けを手に入れ、その舞台に四国八十八ヶ所の遍路を選んだ男のブログ

“春先は変な人が増える”とずっと聞いていたけど、

まさか自分が変なおじさんではなく、

とてもおかしいおじさんになるとは夢にも思ってませんでした。

そんな春先の不調に今年は珍しくビーニャさんも凄く不調で、勿論俺も苦戦しております。

ここだけの話、俺は虐待やいじめの後遺症により精神疾患になり、その苦しみが日常となって以来『皆苦しめば良いのに』と他人の不調(花粉症とか更年期障害等々)を心待にしている部分があります。

コロナワクチンの後遺症だってそう、そんな倦怠感とか常ですから。

そんな自分をこの場をお借りして謝罪したいと思います。



サーセン。



『こんな不調の時はトレッキングだ!』と、以前から気になっていた宮崎県小林市にある巣之浦川大滝へ行ってきました。

自宅のある宮崎県都城市から小林市までは1時間ほどの距離で、この辺り(小林、高原)は霧島連山の麓にあるため途中に御池など観光地も多いく気分転換には良い場所です。

初めて訪れる場所なのでネット情報を調べながら生駒高原の花の駅に車を停めてから山に向かって歩き出しました。


巣之浦川大滝の近くには駐車場が無いのですが、これから片道1時間と少し歩く予定なので距離が少し増える程度なら問題ないでしょう。

駐車場からアスファルト道の緩やかな登りを1kmほど歩いたでしょうか、


夷守岳登山道と巣之浦川大滝へ向かう道の分岐点に到着しました。

夷守岳へはまだアスファルト道ですが、巣之浦川大滝へは鉄のゲートの脇を抜け砂利道の林道となります。


ここから先は先入観を捨てて道なりへ進むのが良いでしょう。

俺はいつもの癖で山道に入ってしまい道を間違えました。

時間が早く人気も無かったので犬も自由に歩かせました。


道なりに正しく進んでいれば途中に幾つか分岐もありますが、道標は立っております。

それにしても予想外に林道(許可車が走れる)が長く、登山道を歩きたい俺としては残念ポイントでした。


鬱々している自分達の気分転換も必要だけど、人間の都合で自由に外を歩けない“生き物”達への責任もあります。

福島原発事故で人の立ち入れない世界もそうだけど、早く人間が居なくなって自然に戻れば良いのに。

何故こんなにも自然に介入する生き物なのだろうと、心から絶滅を願っております。


クウ(写真右ビーグル雑種推定5歳)はとても賢く、カイ(柴系雑種推定9歳)は気難しいお馬鹿さんなので2匹をリードで繋げて走らせていたら大きな石に引っ掛かって動けなくなっていた。

クウは俺の言うことを理解するし、一定の距離以上は離れないけど、カイはきっといなくなる。


『早く登山道に入らないかなぁ…』と思いながらまだまだ歩きます。

この前の遍路熱も冷めていないし、普段から体力作りは必要。

それと同時に野生の感も鈍らせてはなりません。

人間たまには敢えて無力な環境に突き落とした方が良いんですよ。

本日はパンツ以外全身mont-bellで、腰には刃物(レザーマンのマルチツール)をぶら下げております。


後半部になると幾つか登山道入口の看板も出てきました。

再び現れた夷守岳登山道入口を通り過ぎて直ぐに、やっと林道から離れ巣之浦川大滝の登山道へと入ります。


巣之浦川大滝の実態を調べるべく登山者カウンター(196人目)をカチッ。


その先の砂防ダムの脇道を上ったり、やっとワクワクして参りました。


遅れてビーニャさんとカイも登ってきます。

この先に小さな夫婦滝がありましたが、逆光で写らず。


風情のある橋を渡ると遂に、


滝の気配の手前に気にしていた危険ポイントが姿を現しました。

ハッキリ言ってかなり危険です(後から来た人は滝を見ることなく引き返しました)。

一応犬連れですのでここだけは気にしていたのですが、四国(遍路)を何周か歩いている我が家は問題無し。

ここら辺の整備の為に登山者カウンターが設置されているのでしょう。

念のため書いておきますが、この滝の直前にある危険ポイントと、滝を上から見れる道に関しては危険度高めとしておきます。

自信が無かったらここまで来るのが長い道のりな上に滝を見ることなく引き返すことになるので最初から来ない方が良いと思います。


危険ポイントを越えた先にドーンと巣之浦川大滝が姿を現します。


広角レンズでありますが、撮影するとこんな感じ(左下に写る水色がビーニャさんと2匹)。

そこまで大きくなく、けれど小さくもなくそんな感じの滝。

この存在を知らずに着いてきていたビーニャさんは感動していましたし、癒されポイントは高得点だったようです。

俺としては往復(滝を眺める時間含む)約3時間の殆んどを占める林道にガッカリポイントが高かったですね。

まぁ、犬もビーニャさんも楽しんでいたのでヨシとしましょう。

(👻音量👻注意)

車に戻ったのは昼を過ぎおり、お腹ペコペコでした。

ここから小林市街まで車で20分。

スマホで見つけた市場食堂へ向かうことにしました。

注文を済ませ『こんな所があったのか』と思いながら、出来上がった料理を食べ始めると、

「車のナンバー○○のワンちゃんが乗っている車の方」と呼ばれ『あら、何か迷惑をかけたかな…』と思っていると、どうやら車をぶつけられた様子。

相手は好青年で保険も入っており、その場で保険屋と連絡を取ったり警察の事故処理を受けたり。

駐車場内での事故は俺も経験あることだし「こんな日もあるよ。保険に入っていたことを良かったと思いやん」と青年と話しておりました。

有り難かったのは市場食堂のスタッフさんが、冷めた料理を作り直す提案をしてくれたことでした。

運悪く俺はラーメンを頼んでいたのですが、作り直すと店に負担をかけることになるし、そもそも充分に食べられる状態だったので、感謝だけ伝えてそのまま戴きました。

こういう心遣いって本当に嬉しいですよね。

アルコール依存症と烙印を押され、それを断ちきって以来多くのことに気付かされておりますが、

この世でとても儚く、そして有難いのは“心使い”だと常々感じております。

目には見えないそれが見えるようになった切っ掛けである“アルコール依存症”という病名や、逮捕という幸運に感謝したいと思います。

どんな愚かな経験であっても、その後の向き合い方次第で幸運にもなるし、人の役にも立つ。

それを行うのは自分であり他人では無い。