写真は小野田線南中川駅を出発する小野田行き電車。
南中川駅駅舎。
南小野田~南中川間走行中の宇部新川行き電車。
 
 
5月19日の旅の続きです。
 
小野田線に乗り、小野田の街の中心らしき南小野田を過ぎ、次の南中川で下車します。
南中川は築堤上の駅。南側に小野田の街を望みます。
 
ここで降りたのは、走行中のクモハ123系を撮影するため。
しかしこの日はデジカメを忘れてしまい、撮影は専らガラケーのカメラで行っていました。シャッタースピードがやたら遅いガラケーで、上手く撮れるのか?
実はガラケーカメラにも連写モードがあることに気づき、これなら何とかなりそうと思い立った次第だったのです
(^_^;)
 
南中川から南に向かうと、南小野田方面から築堤を上がってゆく途中の踏切を発見。ここで先ほど下車した電車の折り返し、下り宇部新川行きを待ち構えます。
 
時刻表で通過時間を推測、案の定警報音とともに踏切の遮断機がおりました。
カメラモード→連写モードにセット、電車の通過を待ちます
 
しかしなかなか姿を現しません。南中川での乗降に手間取っているのか!?
やがて築堤をゆっくり降りてくる単行電車が視界に入ってきました。ガラケーカメラを構えます
あろうことか、待っているうちに待ち受けに戻っていました。シャッターを押さなければ、カメラモードは1分足らずで切り替わってしまうのです。
 
慌てて設定し直し、いざ連写モードで撮影!
で、やっぱりタイミング合わず
走行速度はゆっくりだから、普通に撮影した方がタイミングは合わせやすかったですね。
 
まあデジカメだったら、間違いなくきれいに撮れていました
(・_・;)
 
次のクモハを狙うと言っても、この区間を電車が通過するのは約一時間後。
もう16時を回っており、そろそろ戻らねばなりません。小野田線と併走するルートを運行する路線バスで、山陽線小野田駅に向かいます。
 
バスは小野田線のざっと3倍は本数ありますね。
小野田線は相次ぐ本数削減により、国鉄時代より不便になっているのです。
 
手元の1979年の時刻表によると、小野田~宇部新川間を通しで走る電車は、当時18往復。対する現在は10往復。
本山支線(雀田~長門本山)に至っては、13往復がわずか3往復に
生き残った路線の中で、最も不便になった路線のひとつと言えましょう。
 
このやる気ないダイヤ、小野田線本体はともかく、本山支線は廃止したくてしょうがないのでは、と勘ぐりたくなります
(¬з¬)
 
 
 
 
写真は小野田線厚東川橋梁からの風景。
妻崎駅舎。
本山支線の分岐駅、雀田。「本線」側ホームだけ嵩上げされている。
小野田港駅舎。異様に広い1番線。
 
 
宇部新川発15:40の小野田行きで、小野田線へ。
次の居能が宇部線との分岐駅ですが、全ての小野田線電車が宇部新川発着です(本山支線運転のものを除く)。
 
居能に至る途中、北側に別れて行く廃線跡を確認することができます。現在の岩鼻経由になる前の、宇部線の路盤跡です。
昭和27年に現在線に切り替わったのですが、いまだに鮮明に残されていました。
 
居能を出たクモハ123単行は、宇部線と別れてすぐ厚東川橋梁を渡ります。河口付近なので6~700mはある長い鉄橋。
その上を小さな電車がゆっくり走ります。まるで空中遊泳のよう
 
次の妻崎は昭和4年(1929)開業当時の駅舎。当初は宇部電気鉄道という民鉄でした。貨物輸送で稼いでいたからか、立派な建物です。
 
長門長沢を経て、本山支線の分岐駅、雀田へ。
高徳線と鳴門線の分岐駅、池谷のようなデルタ型ホーム。本山支線の方は昔ながらの低いホームなので、かなり不自然な傾斜が出来ています。
乗り換え時に転倒する乗客が居たためか、誘導用の柵が設けられていました。
 
まだ本山支線で、旧型電車クモハ42形が頑張っていた頃のホームには、柵はありませんでしたが。
 
今回は時間の都合で、本山支線はパスです。何しろ1日3本きりの、超閑散路線ですから
小野田線「本線」自体、昼間帯(9時~17時)は3往復という閑散振り。短小路線ながら意外に乗りつぶしには苦労しそうです
(-o-;)
 
沿線の車窓で特徴的なのは、瓶垣と呼ばれる、硫酸瓶で作られた「石垣」です。
硫酸瓶とは、化学工場で製造された硫酸を保管しておくための瓶のこと。
使用済みの硫酸瓶を石代わりに用いたのです。言わば廃品活用ですね。
 
現在でも日産化学の工場の所在地は「硫酸町」。ついでに「セメント町」も。
まさに小野田はセメントと化学工業の町として発展してきたのです。
その原料・製品輸送に活躍したのが、小野田線という訳です
o(^-^)o
 
さて、小野田港駅から進路を北に変え、小野田の市街地を淡々と走ります。
進行方向左手の海側は工業地帯。右手は住宅地と商店がだらだらつながっています。まるで北九州市街地のミニチュア版
 
しかしトロい電車です。脇の道を走るクルマに普通に抜かされます。
表定速度30㎞/h以下だから無理もありません。
 
このダイヤだからこそ、元「ニモ電」の古電車頑張れるのですね
!(b^ー°)
 
 
 



写真は宇部新川駅。
宇部新川駅停車中の小野田線電車、クモハ123。


海を望む駅、常盤から引き返して宇部新川に戻ります。

以前に記した通り、宇部新川は宇部市の中心駅。
運転系統としても、当駅発着の列車が多数設定されています。

ここから小野田線を走る、一両きりの123系電車に乗り換えです。
123系は「珍電車」としてファンの間では有名な存在。元々は貨物専用の電車、クモニ143系として製造されたのですが、
国鉄が民営化直前に貨物輸送の多くを廃止。比較的新しかったクモニ143は宙に浮いた格好に。

で、コストをかけずにローカル輸送用の電車をひねり出そうと、「魔改造」が行われ産まれたのがこの電車、という訳です。

ちなみに車内はロングシート、片開き2ドアなので小振りな車体に似合わずやたら長いシートです。
短区間の運用ながらトイレも付いており、元貨物電車とは一般の乗客は気付かないでしょう。

現在、中央線の辰野~塩尻間と小野田線区間のみの運用。垢抜けないフェイスで、重いモーター音を唸らせながらゆっくり走る姿は、ファンならずともどことなく郷愁を誘います。

今度はこれに乗って、小野田線の旅に出発です
o(^-^)o