恋は二度目のアネモネ -36ページ目


終わりの気配がする。
落ち着いたブルー。
きみはこんなに色めいているのに。
のに?
だからか。

あなたのいない未来が簡単に想像できる。
“然様ならば、いつかまたお逢いしましょう”
そんなふうに別れて、
また巡り逢えればすてきだな。

嫌なとこなんて
見ようと思えばいくらだって見える。
だから好きじゃなくっちゃやってけない。

今ここに大金があれば、
好きな調度品と部屋を用意して、
迷わず1人で暮らすだろう。
模様替えしたいの。
住まいも、人生も。

そしたらわたし、
毎日部屋に誰かを呼んで、
毎日誰かとごはんを食べるの。
今は毎日ひとりでごはんを食べている。
彼は気づいていない。
そのせいでこうなってることを。

でもいいの。
もういいの。
欲しいものしかいらない。

ニーズの問題だよね。
ニーズが合わなくて、
それでも一緒にいたいなら、
どっちかが我慢するしかないんだもん。

わたしはもう
我慢しないの。









いつもすてきなお召し物で、
目も心もハート型になっちゃうわ。


どんどん魅力をふりまいてね。
男の子も女の子も、
みんなを夢中にさせてね。
その中の馨は、
わたしだけが知ってるのだもの。

きみなんて、きみなんて。
ただ可愛いだけのくせしてずるいよ。

面白い話ができる女の子と仲良くなった。
嬉しいな。
きみなんかより、
ずっと面白いんだから。

だけどわたしには
きみより面白いことなんてない。
バグってるの。
勘違いしているだけだよ。

可愛い 可愛い
可愛いからってさ。
でも、可愛い子は調子に乗ったっていい。
仕方がないもん。

可愛いみんなで、
夜通しパーティーをしたいな。
わたしはみんなの笑顔とキスとお酒だけあれば、
他になんにもいらないわ。











わたしは防水加工ではないから、
水にふやけて消えてしまう。
そうなる前に何とか。
ニセモノ同士で戦おう。
ああ、でも
今のわたしじゃ勝てる気がしないの。
体というのはとても強い。
シンプルで無駄がないもの。
胡乱な心なんかじゃ太刀打ちできないよ。

だけど、
次にどうするのか手に取るようにわかる。
そしてわたしがそれを無視することも。
経済だよ、要するに。
きみもわたしも、
細い平均台の端の方で、つま先立ちしてるようなものじゃないか。


昨日の牛と、
隣の部屋の子どもが暴れてる。
どちらも獣だ。
わたしは獣じみた人間だ。
がおーーー

少しの料理を作って食べたら、
もう満足してしまう。
クリスマスツリーのオーナメントの中に
たくさんのわたしが映っているけど、
その中の全部がひとりのわたし。
それって真理じゃないかしらん。

あなたを愛するのも、きみに恋するのも、
あの子を可愛いと思うのも、
もうひとりでいたいと思うのも、
全部たったひとりのわたしの心なんだもん。






お友だちのお家で
佐賀牛のすき焼きをご馳走に!
デリシャスデンジャラス✷

おなかいっぱい
胸いっぱい。
そして過激なわたしたちの目配せは
とどまるところを知らない。


明日は可愛いきみと、可愛いあの子がお待ちかね。
わかってる。
こんなの何かの罠でしかない。
わかってる。
物事は、思い通りになんてならないの。
だからあんまり意地悪しないでほしいよ。

一緒にごはんを食べるって、
なんてすてきなことだろう。
できないことと、
できるのにしないことは、
同じではない。
あなたがもう、
わたしの異性ではないと知ったら、
あなたはどうするだろう。
わたしはまた、
これまでずっとしてきたみたいに、
あなたを待つのだろうか。


胃の中で、
ピンクの牛と、言葉を持たない思慕が暴れている。
また食欲がなくなりそうだ。
この脂肪とグリコーゲンを餌にして、
結末はなるべく先延ばしにしてほしいよ。










言葉づかいも名前も、
あえて変えたい。
いつもと違う自分できみに触れたいのだ。
いくつも顔があったっていいじゃない。
そういう生きものなんだから。
 

真面目すぎる人は、
他人に対して文句も要望も多くて辟易する。
自分は自分で、
人は人でしょ。
愛のない悪口は不愉快なだけだから、
わたしに言ってこないでほしいな。

そんなことより、
カイトランナーはとても良い小説だった。
君のためなら千回でも。
って、なんていじらしい台詞なの。
そんなふうに思えるのも、思われるのも素晴らしいことだね。
人生それだけあればいいわ。


あー
安心する。
おちつく。
愛する人がいるのはいい。
世知辛い世の中だけれど、
一点のシミもないシーツみたいに、
何の不安もなく眠りにつけるの。
恋ほど愉しいことはこの世にないけど、
愛は別次元。
体の奴隷にだってならないんだよ。