左手にばかりほくろができるのはなぜだろう。
ぽつん、ぽつんと、
墨のように、
わたしのこどもみたいな手の甲に浮かぶ。
ここからいつでも、
夜をおびき寄せられればいいのに。
からだじゅうの点を繋いで、
大きなひとつの星座になりたい。
わたしが見たいのは、
いつだって主観なのだ。
世界をどんなふうに捉えて生きているのかを知りたいの。
あの子もあの子もあの子も。
同じ人間なんていない。
誰かの枠を借りなくたって、
美学があればしゃんと立っていられるはずだよ。
わかりあえなくても、いいの。
だって多様性がなけりゃ、
わたしたちはたちまち滅びてしまうじゃないか。
長生きしなくていいけど、
わたしを置いていかないでね。

