恋は二度目のアネモネ -21ページ目
無粋な機械を投げ捨てて、
空いた手と目を独占したい。
そしてふたりで、
誤字脱字だらけの会話をしよう。
ああ。
これまで手にしたものを埋めたら、
一体どんなものが咲くだろう。
あなたには見せたくないけど、
ほんとはそっと、打ち明けたいの。
夢うつつの中であなたは、
とても優しい笑顔でわたしを見ていた。
こんなことって、
本当にこの世の現実なんだろうか。
ドラマチックな台詞を撒き散らして、
うたた寝する夕暮れには、
先端から徐々にしびれて、
動けなくなるの。
おかえりなさいはバスルームで。
この世を手玉に取るなんて、
可愛い女の子の特権だ。
午前0時の幽霊が、
わたしの寝室に忍び寄る。
誰もいないの。
残念でした。
わたしは今日、
酔わない深酒に勤しんでいるの。
ああ。
あなたは。
今ここで、きちんと生きていてくれるのだろうか。
まじわらないものは、
どんどん分離する。
秘密があってもなくても、
同じことだよ。
あなたがどんな顔をするのか、
見てみたいの。
ほくろの数を、
数えてみてよ。
攻撃すればするほどに、
あなたは優しい。
おかしな夢をたくさん見た後だって、
安心していられるの。
とても、不完全でしょ。
わたしたち。
水路で、
月が迷っている。
おいしいきのこと野菜、牛肉。
カヴァ、そしてあなた。
ひとつの休日を、
特別に愛するなにか。
作用しているの。
心臓の裏がわで。
もう風邪もすっかり治って、わがまま放題。
あなたが優しいから、
わたしはいつまでも
子どもみたいにしていられる。
子どもの頃は子どもでいられなかったから、
少しくらいはいいでしょ。
泣いたりわめいたりはしないけど、
甘やかされていたいのだ。
いつのまにか、
月曜日も午後。
どんどん過ぎていく。
チョコチップクッキーを2枚、
がりがり齧っているうちに。
背中合わせの土曜日は、
あんなにゆっくりした時の中にいたのにね。
三月に、
あなたもわたしもいる。
あなたの体内を、
そうっとのぞいてみたいのよ。
あたたまった背骨と、
珈琲の馨り。
エロティックな漫画と、
あなたの声。
ふざけて笑いながら、窓を開け放つ。
とてもうつくしい。
午後はたちまち、夜になる。
顔なんてきれいじゃなくても、
美人になることはできる。
電車の中で不細工な女が化粧をしている。
とても、ブスだと思う。
今日はこれから、
舞台を観て、
そのあとは何をしよう。
わたしの夜。
三月。
ぼうっとしていたら、
たちまち桜が咲いてしまう。
わたしの髪を乾かしながら、
あなたは笑っている。
それを当たり前に感じることが、
とても不思議だ。
わたしの可愛いところを、ふたつ教えて。
みっつはおこがましいけれど、
ひとつじゃ足りない。
乙女心だ。
ああ
おなかが大騒ぎ。
箱を開いただけで恋がはじまるなんて、
ポッキーはお手軽でいいよねえ。
会社に来たのに、
何もすることがない。
時間を売りさばいてるのわたし。
こんなの人生の無駄遣いだわ。
だけど、
どうせ労働しなくてはいけないのなら、
こんなふうに駄文を書いたり
空想に耽ったりできるほうがいい。
あーあ
働かなくてよくなりたいなあ。

