恋は二度目のアネモネ -20ページ目
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大好きな映画。
もう何回も観たけど、
久々に観たくなった。
いま観たって、ぜんぜん古くなかった。
アヘン街と、
雨と天国の話のくだりが、
とてもいいのだ。


トムアットザファーム も観た。
これもまたとてもいい映画だった。
タンゴのシーンが官能的すぎて、
映画はこうじゃなくっちゃ、と思う。
美しい人間は、ただそれだけで素晴らしい。
ああ。
わたしも美しい人間に生まれたかった。
毎朝ただ鏡を見るだけで
幸せになれる人生って素晴らしいじゃないか。


いつか必ず死ぬって思って毎日を生きているのよって言ったら、
何言ってるのって、あなたは笑った。
笑ってくれて、いいの。
わたしには、明日なんてない。
でもほんとは、あなたにもない。
明日なんて、信憑性のない幻なのよ。
わたしが刹那主義なのはわたしの勝手だけど、
わたしわかるの。
きっと死ぬ間際に、
あなたは後悔するんじゃないかなって。

わたしはきっと、
後悔しない。
世界の終わりが、
明日でもかまわないの。
あなたが飲んでいたグラスでワインをのんで、
空気を共有する、
それだけで、
息がとまるほど満足だ。











クロノスタシス。
時計の秒針が、止まって見える現象。

クロノスタシスを繰り返しても、
世界はまわるの。
煩悩も、欲望も、
なにひとつ止まらない。

ああ、
あなたが嫌い。
そして、
とても好きなのだ。

どうでもいいようなことが、
いつまでも頭から離れてくれない。
未熟者のわたくしは、
おそらく死ぬまで未熟者だね。


秒針が動きだすと、
さっきよりもさらにバイオレンスな衝動が、
肩甲骨のあたりをどんと押す。
だけど、
ちゃんと
ちゃんと。
あなたへの思いやりの言葉をふりしぼったのだ。


未熟者なんだ。
恥ずかしいくらいに。








 





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ネイビーブルーのトレンチで、
もう戻らない旅に出たいの。

東京 名古屋 大阪
ロンドン パリ イタリア
ああ。
わたしは常に、
ただの女でいたい。


最近は漫画ばかり読んで、
小説からうんと遠ざかっていたから、
なんだか頭がからっぽだ。
活字活字活字活字
それでも活字ばかりの毎日。

自分の会話文には、
適切な言葉を使用したい。
だから語彙はたくさん必要だ。
だって、
やばいとかまじでとかだけじゃ、
心を形にできないでしょう。
ああ、だけど
どんなに単語を覚えても、
使いこなせやしないのだ。
会話はテクニックと間と思いやり。
あとユーモア。
ああ。
だから面白い人って素敵なの。


日曜日なのに、
珈琲飲んで小説読むなんて、
健全すぎて吐きそうよ。

真面目な日曜日を過ごすくらいなら、
毎日が不真面目な月曜日でいいわ。








この世の終わりみたいな空だった。

紫がかった雲の中に、
ゆっくり落ちてしまいそうだ。

乾いた肌を、
湿った手のひらでそっと撫でるとき、
そして今。
自分がどこにいて、
何者なのか、
わからなくなるの。


ミートソースは、至高の出来栄え。
この美しい金曜の夜を彩るにふさわしいのだ。
ああ、
あのすてきな赤ジャケット。
きみが口説くなら、
どんな女もいちころだよ。

わたしはただ、
いろんなことを試してみたい。
人生は一度きり。
雨の音を聴きながら、
変身を受け入れる。











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こんなキノコは、
わたしの手に余る。
フレッシュが正義だとは限らないし、
正義の反対が悪だとは限らない。

後ろ髪をひく冬が、
背骨の階段をのぼってくるの。

今日は炭酸水ばかりを飲んで、
おなかがいっぱいになってしまった。
宇宙と脳と、恋。
精神はどこまでも自由でいたいけど、
ああ、
わたしたちはいつも、
からだに支配されるばっかりだ。


今日が終わって、
ちがう今日になる。
こんな尺度の上で、
わたしたちは心を重ねてきたわけではない。
だけど、昨日になった今日には
ルビとページ数がふられる。
そんなふうにして、
わたしはあなたの思い出になるのだろうか。


現在進行形の登場人物でいさせてね。
マーカーで線を引かなくても、
あなたにとって印象的なキャラクターでありたい。


きちんとみていてくれないと、
粒のように消えてしまうわ。