旅の続き 初日夜から2日目 | Turtlewalk

Turtlewalk

亀の歩み。遅てもええやん。自分のペースで歩いたらええやん。

初日に予約していた宿から電話が来た

5時到着と言ってたのを6時に変更してもらったのに

更に遅れてその時はもう7時を回っていた

今、向かっていますと返事をして

ナビ通り車で南下する

酒田市からまた鶴岡市に入る

「海辺のお宿 一久」という

日本海に面した眺望で。海に沈む夕日は絶景

ところが到着時刻は日もとっぷり暮れた7時半

山形に入ってからの雨はいまだに降り続いている

どうも夕景日和ではなかったようだ

 

駐車場に入ると案内のおじさんが飛んできた

「お待ちしておりました」

挨拶もそこそこに玄関に通される

別の中居さんが寄って来て

「このままお食事でもよろしいですか?」

「はい、もちろんです」と答え食事処に案内される

そそくさと運ばれる料理

本来なら食べすすめながら少しずつ提供されると言ってたが

こちらの都合で遅れてしまったため一度にテーブルに食事が並んだ

海鮮を中心とした料理

母も僕も飲食系で仕事してるので

洗い場さんの後片付けのことが気になりつつ舌鼓を打った

カレイの焼き物やお刺身が美味かった

接待係の中居さんが「明日はどちらへ?」

と聞いてきた

特に予定はないんですよと答えるとぜひにと近くの水族館を勧めてくれた

それもいいねと母に話しながら僕らは部屋に帰った

 

風呂場は1階と地下にあるという

男湯は夜間は1階ということでタオル1丁ぶら下げてエレベーターを降りた

風呂場に客はいなかった

元々客室も少なめなのでかちあうことも少ないのだと思うが

風呂を堪能する間、ついに誰一人として浴場に来ることはなかった

露天と称した板張りの少し広めの木製の湯船が

スポットライトの様な照明と轟々と聞こえる海鳴りとで

旅の空の下だと思わせてくれる旅情というやつを感じた

願わくば海鳴りの聞こえない情緒も感じてみたかったが

荒れていてなかなかおっかない音が鳴り響いていた

 

部屋は既に布団が敷かれていて

考えてみたら母と寝室を共にするのなんて

何十年ぶりだろうと思いながら

長距離運転のせいもあってすぐに寝ついてしまった

 

朝。窓の外は日本海の大海原

本当に海が近い

ホテルの駐車場から回れば海岸に行って散歩なども出来るようだ。行かなかったけど。

朝風呂は昨日と入れ替わり地下。と言っても薄暗い地下階ではなかった

玄関先は地上だけど、海岸から見ればホテルは少し登ったところにある

地下の風呂場は海岸線の高さに降りるということで

こちらの露天風呂は海が正面になる

ただしそれだと海岸を通る人から丸見えになるので

海は見えないようになっている

でもこちらの方が露天の浴槽は広いのでゆったりと楽しめた

こちらも風呂に入った時は一人だけ客がいたがその人が出てしまってからは

誰もやってこなかったのでゆったり湯野浜温泉を楽しんだ

 

着替えて荷物を持って朝食へ向かう

ご飯泥棒なおかずがたくさん散りばめられていて

ついついご飯をおかわりしてしまった

朝から贅沢だと母は言っていた

昨日の中居さんが来たので教えてもらった水族館に言ってみようと思いますと告げた

嬉しそうにしていた

これはノープランの醍醐味かもしれない

基本、行きたいところの目星はつけるがご飯とか店まではそんなに調べないで

近くでようやく調べたりするのが僕のスタイルだ

 

丁重に丁重にお見送りを頂き、一路

「加茂水族館」へ

意外とあっさり到着よほど近かったのだろう

中居さんも言ってたんだがここは海月(クラゲ)に特化した水族館

これがまた良かった

そうそう、旅館でもらった山形旅割クーポンも使えたので

無料?で入館できたのも有り難かった

普通の魚やカニ、アシカやアザラシもいるんだけど

後半にやってくるクラゲゾーンは一見の価値あり

何種類ものクラゲが展示されているのは癒しのオンパレード

極め付けは最後に控えている大きな丸い水槽

母の背丈の倍以上もある水槽にクラゲが犇めいていて圧巻

ここで音楽の演奏会が開かれることもあるという

まさにヒーリングスポット。結婚式も挙げられるらしい

最後はクラゲ入りのお煎餅を出口で購入。

店へのお土産。これもクーポンで買えました

 

書いてて長いなと思ってきたw

 

さて、次に目指したのは。昨夜パンフなどで見つけていた

出羽三山神社というところ

もちろん旅のお供の御朱印帳も持って来ています

酒田の方へ戻る。途中見つけた看板に惹かれて急に漬物屋に寄る

母が欲しがっていた小茄子の辛子漬けを見つけた

道を戻り、車はどんどん山の方へ近づいていく

山に向かうまっすぐな道が出てきてその道路を跨ぐように大きな鳥居が鎮座していた

ここが参道で神社への入り口だと示していた

お山が御神体なのか修験道の修行の場所でもあるようだ

出羽三山とは。月山(がっさん)、湯殿山、羽黒山。この三つの山を言う

それぞれ登山すれば頂上付近にそれぞれを祀った神社があるようだが

こちらはその入り口で登山できない人にもご利益が頂ける場所になっているのだと思う

 

まずは入り口付近に駐車して。山門のようなところを潜ると

いきなり谷底へ向かう深い深い長い石段があった

那智大社を思わせるような苔むして湿気の多い

熊野古道のような石段。帰りに登ることを考えたくないほど深くて急だった

底に降り立つと小さなお社がいくつも並んでいる

奥からは滝があるのだろう爆音が反響している

木々の合間から見え隠れするように滝が現れた

小さめの石橋を渡ると滝壺の方へ行けるになっている

マイナスイオンがビンビン来ていた

さらに順路を進むと立ち並ぶ杉の奥に

聳える五重塔があった。木造でとても古い建築物

その時代にどうやってここに健在を運び建立したのか

とても大変だったろうということだけは想像できる

 

さあて行きは良い良い帰りは怖い

見上げても山門はギリ見えない高さ。そこをえっちら上りまして

まずは山門前の茶屋でお蕎麦を啜る。

僕が頼んだ羽黒蕎麦はお餅が入っていましたよ

そしてそこで終わりと思っていたんですが

どうやら回り込んで車で頂上に行けるんだと分かりました

そこにあったのが出羽三山神社本堂でした

大きなお社でこの地方での力の凄さが伝わりました

ご立派な見開きの御朱印も頂戴できました

そして忘れていたのですが、駐車場への道すがら

雨が降り出しました。そうです、僕らが滝を見に行った頃から

こちらで御朱印を頂く間だけ雨が止んでいたのです

車に戻ったら本降りになって来てしまって

本当に良かったよねと母と話して麓へ戻りました

あの鳥居が見える少し手前で雨が一瞬で止んで次は日が差し始めました

すると母が東側を指差し、「大きな虹」と言いました

本当に大きくて虹の端から端まで見えていたので急いで車を停めて

母に立たせて写真を撮りました。

母はおじいちゃんが、僕らが山形に来たことを喜んでくれてるんやろうと

感じ入ってました。僕もちょっぴりそうかもと思いました

 

さて夕方になる前に今夜の宿へ行かなくてはなりません

宮城県。秋保温泉。ナビだと2時間ちょっと

昨日来た道を今日は逆走。ひた走る

こちらもまた到着前に日が暮れて

仙台市内だというのにとても山奥のような車窓が出てきて

少し怖気付きました。これ合ってるの?と思ったほどです

ダム湖をぐるりと回って山を登り峠を下ったところに

秋保温泉郷は有りました。突然現れる感じは有馬温泉に似ていました

今日のお宿はわざと大きめの所を選びました

「秋保グランドホテル」修学旅行生たちもくるような大きい所です

夕飯はバイキングのところを敢えて部屋食にしてもらいました

それも食事処で畳なのにテーブルで食べるスタイル

広めの和室に母と二人。接待係のおばさんは他の部屋も受け持っているのか

あまりやってこないので、離れたところに置いてあるお櫃に歩いて行き

自分でご飯をよそいました。こちらはお肉の陶板焼きも付いて

豪華に満腹満足になりました

こちらでも宮城宿泊割キャンペーンのクーポンを二人分。計六千円分もらいました

こんなに使い切れるかなあ。いつもは買わない人にまでお土産を買いそうねと言っていた母

 

本館と新館。二つある浴場をどちらも堪能した僕

母と売店で合流。

風呂場に置いてあったお試し用のピーリングジェルが気に入ったらしい

ここに置いてるみたいなんよと、探してみたら有りました2700円w

僕もまたお土産を一つ買ったので、一気に4000円のクーポンが消えました

6000円なんて右から左ですねw

ここのお部屋は和室なんやけどお部屋の奥にベッドが二つ設られていて

硬めのベッドだったけどとても寝心地良く睡眠が取れました

これで2日目が更けましたとさ。

ここまで読んでくれた人、ありがとう