裏のおじい | Turtlewalk

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亀の歩み。遅てもええやん。自分のペースで歩いたらええやん。

先日、遊んで帰ってきた夜のこと

いつも裏口から帰ってくる僕

僕の部屋は裏庭に作ったプレハブなので

裏からならすぐ部屋に入れます。

とりあえず服を脱いでズボンを下ろしてたら

裏口のドアがゆっくりゆっくり開きました

網戸越しにそれを見てた僕

あれ、ちゃんと閉めてなかったかなあ

風で開いたかなと外を見ていたら

ドアが開いて、杖をついたヨボヨボのお爺さんが

ゆっくり入ってきました

裏口には街灯も無いので、その人影は幽霊のように見えました

でもすぐに裏に住む爺さんだとわかりました

あれ、認知かなと思い慌てて部屋から出て話しかけました

ちなみに僕はTシャツにボクサーパンツ姿

おじいは腹のところを押さえながらモグモグと何か言っています

ところが入れ歯が無いせいか全く聞き取れません

かろうじて、お母さん呼んでくれと聞こえました

母を呼びに行くと、風呂上がり直後でバスタオル1枚状態

親子して破廉恥な格好でした

おじいは救急車を呼んでくれと言っているようです

おばあと二人住まいのおじいが駆けつけてきて言うからには

おばあがヤバイのかと問うも、ワシやという始末

おばあでなく、おじいが痛い??

おばあは顔を見せないのに、痛いはずのおじいは自分で歩いてきた

はて?

おじいとゆっくり家に戻る

おばあは奥の部屋で診察券を探そうとしている

おばあもまた入れ歯してないからと

台所へ行き入れ歯を入れる

そんなタイミングでうちの母がパジャマに着替え登場

救急車を呼びたいらしいと母に伝える

いや、考えたら自分で呼べそうだが…

離れた場所に娘さんが住んでてそこにはすでに連絡したらしい

どうやら、おじいは部屋で転んだ時にベットの防護柵にしたたか腰骨を打ち付けた模様

玄関先で立ち尽くしてるから、上がり框に

腰掛けるように言うも、座ってると痛い。

立ってる方が楽だとのたまう

それでもなんとか上に上がり、母が持ってきた椅子に座る

おばあは診察券を探してあちこちひっくり返してパニってる

ではと、母は電話を借りて119番に電話

救急車到着の時、ご近所も顔を出してくるし

娘さんもちょうどきて、僕は各地にこれこれしかじかと

状況を言いふらした

おじいが娘さんと救急車で行ってしまってから

近所のおばさんと母と僕でおばあを介抱することに

よくよく話を聞いたら、二人は喧嘩してて

おばあは持病の薬を飲んでぐっすり寝入ってたタイミングで

おじいがコケたのだとか

そして、おじいはおばあが耳遠いからうちに来たと言ったが

きっと喧嘩の最中というか仲直りもしてないのに

救急車も頼めなくてうちに駆け込んできたようだった

実際大したことなかったみたいで、その晩のうちに戻ってきた

おじいは救急車常習者らしく

大きい病院に行くとそれで安心するとこがあるみたい

まあなかなかドラマチックな夜でした