先日会社命令で健康診断に行ってきました
血液検査やレントゲン、身長体重、視力など
結果的にはもちろんデブなので、コレステロールとメタボのことを言われました
ですが、それ以外、血圧とか血糖値とかそういうのは
正常値の範囲内ということで安心しました
どころか！身長は167.5と僕の認知より1.5も伸びてて
視力も裸眼で両方1.5でした（笑）
そんなわけで一安心していたところだったのですが…
昨日父が入院しました。もともと糖尿病でインスリンも打っていたのですが
注射もお薬も飲んだり飲まなかったり
タバコも辞めないし、無職なので日がな一日寝ていて
軽い散歩すらしない
好きな時間に起きて、好きな時に好きなものだけ食べて
頸動脈狭窄からの脳梗塞。
木曜の晩に、ふらついてこけて、救急車呼ぼうとしても断固として
要らない、病気じゃないから行く必要ないと拒絶
金曜の朝、僕が仕事行ってその後、母は強引にでも連れて行こうと
妹に連絡して2人で30分かけて車に乗せたらしい。
その間も、行かない行かないと、ヨボヨボなのにどこにそんな力があるのかと思うほど
ドアに手を突っ張って、家を出ようとしなかったとか
即入院で色々検査してご飯も食べてたみたいやけど
知らせをもらって僕が夕方駆けつけた時には
左半身に麻痺。腕も動かない、足も動かない、視野も怪しい
記憶もおかしい
家族を集めて先生からのお話。
もともと頑固で意固地で、気位の高い性格が
病気のせいで性格に輪をかけているとのこと
まして、病態失認と言って、自分が病気だと思っていない状態
だから、なんでこんなとこ連れてきたんや、早く帰る帰ると言う
なんかいっぺんに老け込んでしまったような
テレビで活躍する父と同世代の芸能人とは、かけ離れた御老体。
肩に手を置いてみたら、嘘みたいに細かった
今日は父の姉が来てくれて、みんな色々してくれてるのに
「ありがとう」って言いなよって。子供みたいに叱られてた
父は家では殿様の如く、皆を、特に母を使って自分は全く動かないし、もちろん感謝の言葉なんか言わない人だから
お姉さんも見かねたのかもしれない
今日は家と病院と、入院グッズを買いに行ったりして
何度も往復した。
母は、これからこの道を何度も通うんやなあ。
あれだけずっと言ってきたのになあと、情けないとこぼしてた
本来なら、ほらね、こうなったやろ？と言いたいのに
病態失認のことがあって、父は今の状態を把握出来ていない
どころか、まだ母には悪態をつく。それも甘え、それも症状と先生は言うけど
それじゃあ母があまりに可哀想です
喉が渇いたからと車椅子に座ったままでお茶のペットボトルを飲もうと
口に運ぼうとしてるんだけど、キャップが空いてない
左手は動かないから、開けられることないのに
キャップに口つけて飲む動作をしてる
母が開けるから貸してと、奪おうとするとその手を払いのける
とことん母に強気だ
僕は、かがんで子供に言うみたいに
そのお茶ちょっと見せてよー、貸してくれる？と
そして別のキャップが開いたお茶を手渡し
代わりにこれ飲んどいてと言うと
黙ってそれを口へ運んでた
つい何日か前は自分で車に乗って郵便局へ年金も下ろしに行ってたみたいだったのに
目の前にいる父は、完全に枯れ木のようなご老人
母と介護用のオムツを買いに行った
病院で貸してくれてたやつがあって、その記憶を頼りに買ってきたら
サイズから何から全然違って
もう一度行って商品を交換してもらった
種類が多すぎて、どれがどれかわからんし
今までこんな商品をチェックしたこともないから
初めてのことだらけで母といろいろまごついてしまった
まあ長い目で見ていかなアカンことやから、いきなり頑張りすぎても疲れるからと母と互いに励ましあってるところ
父は1ヶ月程度の入院をと言われてるけど
今のまま、家に来てもトイレも部屋も風呂もうちには段差だらけで
介助なしじゃ何もできない。
そうなったら困るでと散々言ってきたのに
俺はそんなんならへんし、迷惑かけへんよと
突っぱねてけてたけど、いざこうなって
なのに本人がそれをわからず、病気じゃないと思ってるという症状だなんて
少し気弱になって、殊勝な気でいてくれたら、やりがいも出るのに
あのままじゃ母は悔し涙しか出ないんじゃないかと思う
僕はあちこち、風来坊で地元に根ざさなかったけど
このタイミングで実家に居て、まあ稼ぎは生活保護の人と同じくらいしかないけど
まあ近くに居れるだけ良かった
父を母を少しでもケアして行かないとなと思います
長生きだけじゃダメです。まず健やかでないと
生きてることが苦しいのはダメなんです
父はリハビリするみたいですが、どこまで良くなるか期待は薄いみたい
今日病院から帰る時、ベッドに横たわる父の寝相を直そうと
少し抱えたら、気恥ずかしそうに笑ってた
皆にいろいろしてもろて、悪いと思ってるよって。
少し認知出来てるのかなと。ちょっと嬉しかった
皆さんも、くれぐれもお体ご自愛ください