岩田君です。
中学からの親友で、今は縁も切れて
どこで何をしているかもわからないけど
高校の終わり頃に、彼もまた同じ組合の人だと判明して
僕らはもっと仲良くなることが出来ました
中学２年の４月
クラス替えされた新しいクラスは
知らない人もまだ多く
引っ込み思案でおとなしい性格の僕には
緊張が続く春でした
岩田君は友達の友達でした
僕の友達と三人で一緒に弁当を食べるようになり
彼がとても面白い人だと分かりました
彼の周りはいつも友達であふれて
彼はその中心で軽妙なトークをしては笑いを振りまいていました
人気者の傍にいる僕は
いつしか同じように注目され
コンビで目立つようになって行きました
目立つことが大嫌いだった僕
今も人見知りだったり、そういう思いはありますが
恥ずかしいとか、そういう気持ちは
彼のおかげで払拭されました
「君が思ってるほど、みんなは君を見ていないよ」
こんな感じのことを彼に言われて
僕はなんだかふと軽くなって
はしゃいだり、わざと大きな声で喋ったり
そんなことするようになりました
やりたいからする。
また周りの反応はどうかな？なんて思いながら
わざと目立つようにすることまで出来るようになりました
もし、彼に会っていなかったら
今の僕の性格はなかったと思います
そう、ずっと教室の後ろの目立たない席で
同窓会に行っても「あんなやつ居た？」って言われるような
そんな僕のままだったと思います