《東海中学校》令和6年度入試のミカタ | 教育・受験のミカタ

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西塾では6/2に全国統一小学生テスト(全統小)を実施します。

 

西塾で全統小を受験される皆様には最新の教育&入試情報を説明会でもお伝えしますが、令和6年度(2024年度)の私立中学入試について、このブログでも西塾資料をもとにご紹介します。

 

ロケット今回は東海中学校編

 

ダルマまずは入試結果から

トラ志願者数
前年より35名減でしたが4年連続での1000名超えと高い人気が続いています。男子校では南山中学男子部が780名台を維持し名古屋中学校は志願者数を2年連続で伸ばしており、私立中学への進学を希望する層の熱を感じます。

 

 

龍入試問題の傾向(西塾資料より)

 

国語

チューリップ赤難易度
年々総文量が多くなり昨年度と比べてやや難度が上がった。


チューリップ黄傾向
説明文と物語文が出題される。文章題は『説明文』は本文で1枚、設問で半分という例年の形式に加え共通テストで用いられている差し込み文章に対する解答を求める問題が見られた。また『物語文』は本文で2枚半、設問で1枚と枚数が増えた。
『説明文』では本文中の状況を図式的に表す問題が出題された。『物語文』では近年よく見られる本文を読んだ生徒が捉えた内容を把握し不適を選ぶ問題が出題されている。本年度も『自由作文』は1題。共通テストの変化を反映した出題内容へとなってきている。


チューリップ紫対策
本文の内容を理解することはもちろんであるが、『説明文』であれば「話題」や「主張」、『物語文』であれば「登場人物」や「人間関係」を正確に捉える必要がある。
設問についても、傍線部を含む文の文節関係をつかみ設問の問う内容を的確に判断でき、かつ解答を短文でまとめる力を要する。まずは、予習シリーズや週例テストなどで自力で解答用紙を埋められる力をつける必要がある。その後に、時間配分を意識し、20分集中して問題を解く、5分集中して文章を読み内容を把握するなどと具体的な訓練をしていけばよい。漢字や語彙についても、日ごろの学習を中心に一度出てきたものは全て覚えていき漏れのないような学習が望ましい。

 

 

算数

チューリップ赤難易度
’22、’23年度と比して易化した。必要な手順のわりに正解しにくい難問も多く出題されるが、1枚目と2枚目で大きく難易度に差が出るほか、各所の大問ごとに出される問題の傾向ははっきりしている。事前にどの問題を重点的に取り組むか決めておくとよい。1枚目8割、2枚目3~4割の得点を目指したい。
 

チューリップ黄傾向
例年と同様に1は計算と短文、2以降に文章・図形問題が出題された。ここ2年かなり難度の高かった3の記述式の問題の難易度がぐっと下がり、1枚目での得点が狙いやすくなった。2枚目最初の5は例年、作業量を多く必要とする難問で落としやすい。後半の論理的な思考力を問う問題6・7などのほうがずっと正解しやすい。2枚目に出題される図形問題8は合同をカギとする難問で、例年同系統のものが出題されている。
 

チューリップ紫対策
問題の選定については、問題文を丁寧に読み、線分図や面積図、表などにまとめるなど『解き方が見える』練習をするとよい。初見の問題であってもあきらめずに自分の力で作戦・解法を考え抜く力をつけていくことが大切である。図形問題は難易度が高いものが出題されるが、頻出の解法が多くあるため定期的な訓練が有効。論理的思考力を問う問題が2枚目で出題されるので、過去問で同様の問題に取り組み、部分的にでも回答できるようにしておきたい。

 

社会
チューリップ赤難易度
例年並み。合格するには8割を目指し得点源にしていきたい。
 

チューリップ黄傾向
地理は毎年のようにデータを読み解く問題がある。問題としては時事的な要素を含むが、例年少なかった政治に関する内容も本年度は増加した。
歴史は知識や年号を問う問題が多い。写真や図を載せる問題も多く史料もよく理解する必要がある。歴史の問題が5割近く出題されている。他中学で見られていた正誤を判断する問題が1問見受けられた。
 

チューリップ紫対策
歴史は予習シリーズを基準に学習し、年号テスト、そして過去問をやりこむことで対応が可能である。地理については、データを除き、過去問との傾向は変わらない。確認テストや地図帳などを用いて最新のデータで農作物、人口、地形などを学習していく必要がある。各中学の直近の過去問で最新データに近い内容を学習し、それを題材にして細かな部分まで調べていくとよい。公民要素はあまり出題されないため、4科のまとめなどで地理と歴史を重点的に取り組み、知識を固め、過去問を古い年度まで取り組み、やり直すことで精度を上げていけばよい。

 

理科
チューリップ赤難易度
難易度は例年並み。記述問題も多く出題され、日常生活などでの視点や予備知識を要する問題も出題された。1問ごとの文章量は多くなく単元もはっきりしているため、文章の内容を正確にくみ取って回答していく必要がある。8~9割程度の得点が望ましい。
 

チューリップ黄傾向
物理・化学・生物・地学からバランスよく出題されているが、近年「環境問題」に関連した地学系の問題が連続して出題されており、現在起こっている環境問題への問題点や解決策を問われる。単元別では「水溶液」「てこ」の問題は例年同様出題された。「水溶液」は頻出の分類問題でなく他校でもよく問われる溶解度の計算が出題された。「てこ」は例年同等の計算問題であった。比較的考えやすい問題も多いので確実に正解したい。
 

チューリップ紫対策
重要語句を暗記するだけでなく、身近にあるものに興味や疑問を持ち、それに関連する知識と推理力を身に付けることが必要。学校の教科書の熟読は必須である。環境問題や身近な環境へ理科的な視点を持ち、論点や問題点を理解しておくことが望ましい。
記述問題についてはそこまで高度な文章構成は求められないため、確実に回答することが大切。また近年は少なくなったものの、化学・天体などにおいて難易度の高い計算問題が出題されることもあるため、こちらにも対応できることが必要である。
レベルにこだわらずに「県内外の中学の過去問」を数多く解き、実践力を高めるとともに、過去の問題からの類似問題も多いため過去問10年分以上をこなすことが有効である。

 

キラキラ的中!

R6年度(2024年度)東海中学校の国語入試問題で本ブログでご紹介した作品からの出典がありました。

 

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虹令和6年度入試のミカタでは、東海中学校の他にも滝中学校、南山中学校女子部、高田中学校などの情報をアップしていく予定です。