令和6年度入試のミカタ
前回記事➡東海中学校
今回は滝中学校編
まずは入試結果から
入試問題の傾向
*西塾資料より抜粋
算数
難易度
受験者平均は66.3→60.4→53.2と2年連続難化。例年水準ならば6.5割は取りたい。
傾向
問題全体として難化。問題文は全体的に短くなっていたものの、大問2から難易度の高い速さの問題が配置され、大問3、4は基礎的な問題、大問5、6は条件整理と書き出しを要する問題がされるなど、時間の工夫と判断を要する問題。規則性、場合の数、平面図形、立体図形、速さの問題が出された。
対策
まずは予習シリーズ6㊦で基礎標準的な問題を確実に解けるようにしたい。文章が長い問題も多く、出題傾向の多いデータ処理の問題、速さ、周期の問題など、問題文を読み解き丁寧に整理することが必要な問題は過去問と解き直しで力をつけていく必要がある。
また、今回のように難易度順に問題が配置されていない場合もあるため、普段のテストや模試の中で、問題の取捨選択の目を養う必要がある。
また1つの計算ミスや読み飛ばしが合否に響いてくることから、日々の計算、問題文を丁寧に読む、思考過程を整理して書くことを併せて日頃から練習しておく必要がある。
入試問題は中学校からのメッセージ
各中学校の入試問題は、その学校の教科責任者レベルの先生方を中心に作問されるので、短い期間での入れ替わりが少ない私立学校の場合、問題の傾向や特徴は変わらず維持されることが多いものです。
ですから、合格するために過去問を解き対策を徹底するのは有効な対策なのですが、実はもう一つ意識しておきたいことがあります。
それは、各学校で教科指導全般に影響力をもつ先生が入試問題を作問されますから、入試問題に表れる特徴や傾向は、中学入学後の授業方針や定期テスト方針にも反映されるということです。
過去に滝がダメで東海には受かった子がいました。彼は「東海の入試問題が自分に合っていた」と言いました。実際に過去問演習でも東海は割と順調で、一方、滝は点数を落としがちでした。
東海も滝も大きな失敗をしない限り突破できるような高い学力をもつ子は別ですが、ボーダー上で戦っている子には、受かった方に入学することは入学後の授業・テストを考えても「合っている」といえる場合もあります。
これは東海と滝に限らず、名古屋と南山男子、愛知と名電など、どこの層でも言えることです。「ご縁を頂いた学校に進学してそこで頑張れば道は拓ける」という私の信念にも通じると思っています。
マークシートで選択問題ばかりの学校、記号問題ばかりの学校、記述問題を多く出題する学校、作文を書かせる学校、図や資料を多く使う学校、社会問題や環境問題を深掘りする学校、考えさせる問題を出す学校など、入試問題は各学校で授業をしている先生方からのメッセージです。
偏差値や大学進学実績、校風などを最優先に研究しながら、入試問題についても比較して進学後の授業を想像してみることもお勧めします。
各中学校の入試問題は、その学校の教科責任者レベルの先生方を中心に作問されるので、短い期間での入れ替わりが少ない私立学校の場合、問題の傾向や特徴は変わらず維持されることが多いものです。
ですから、合格するために過去問を解き対策を徹底するのは有効な対策なのですが、実はもう一つ意識しておきたいことがあります。
それは、各学校で教科指導全般に影響力をもつ先生が入試問題を作問されますから、入試問題に表れる特徴や傾向は、中学入学後の授業方針や定期テスト方針にも反映されるということです。
過去に滝がダメで東海には受かった子がいました。彼は「東海の入試問題が自分に合っていた」と言いました。実際に過去問演習でも東海は割と順調で、一方、滝は点数を落としがちでした。
東海も滝も大きな失敗をしない限り突破できるような高い学力をもつ子は別ですが、ボーダー上で戦っている子には、受かった方に入学することは入学後の授業・テストを考えても「合っている」といえる場合もあります。
これは東海と滝に限らず、名古屋と南山男子、愛知と名電など、どこの層でも言えることです。「ご縁を頂いた学校に進学してそこで頑張れば道は拓ける」という私の信念にも通じると思っています。
マークシートで選択問題ばかりの学校、記号問題ばかりの学校、記述問題を多く出題する学校、作文を書かせる学校、図や資料を多く使う学校、社会問題や環境問題を深掘りする学校、考えさせる問題を出す学校など、入試問題は各学校で授業をしている先生方からのメッセージです。
偏差値や大学進学実績、校風などを最優先に研究しながら、入試問題についても比較して進学後の授業を想像してみることもお勧めします。
国語の出典作品を見ても、先生方が子どもたちに伝えたい想いが分かります。
次回は南山中学校女子部編をお届けします。