西塾の小学生低学年コースでは『えんぴつ』の持ち方や姿勢から指導するようにしています。
西塾は昔から『えんぴつ』へのこだわりが強くて、もう10年以上も前のことですが、生徒募集の記事は片隅に追いやられ、新聞の折込チラシ表面全部を使って『えんぴつ』の持ち方だけを訴えかけたことがありました(笑)
今もHPにはしっかりのことが載ってます。
えんぴつに慣れていない小学低学年の子には、『三角えんぴつ』の使用をお勧めすることがあります。『三角えんぴつ』というのは、『子どもえんぴつ』とか『もちかたえんぴつ』などとも呼ばれる、正しい持ち方を学ぶのに適した断面が三角形の形をしたえんぴつです。
文房具屋さんでも売られていますのでご存知の方も多いでしょう。
小学生の場合、高学年くらいから『シャーペン』を使う生徒が増えてきますが、高学年までには『えんぴつ』を正しい持ち方で正しく使えるようになってほしいと考えています。
(西塾HPより)
『えんぴつ』を使う場合、力の入れ方、加減によって適切な筆圧を知ることも大切です。適切な筆圧で文字を書けば、見た目きれいな字を書くことができます。
『えんぴつ』で絵や図などを描くときでも、筆圧の加減で濃淡や強弱など表現の幅だって広がります。(シャーペンよりも奥深い表現ができます)
『シャーペン』は本体と芯が別々なのに対して『えんぴつ』は木の部分と芯が一体です。この『えんぴつ』の一体感こそが、幼少期にひらがなや漢字を学ぶのに適していると感じています。
少々大げさですが、脳からの信号で手から『えんぴつ』に力が伝わり、芯がその信号を見事に文字に変えていく。
『えんぴつ』の場合、体を使って字や絵を刻みこむという感覚が子供にもあるんではないでしょうか。その際、喜びや驚きや悲しみといったそのときの感情がそのときに刻む文字や絵に表れる。なんとも素晴らしい文房具だと思われませんか。
また、小学生低学年期に『えんぴつ』を正しくもって正しく使うことで、同時に勉強するときの正しい姿勢も身につけられます。
(西塾HPより)
極めて変わった持ち方で筆記具を持つ子、筆圧が弱すぎて見えないような字を書く子、鉛筆とノートの角度が独特でしっかり字を書ききれない子などはほぼ姿勢が悪い(ような気がします)
このような状況で勉強して学習成果の面では効率が悪く、脳の信号が文字として辛うじて記録されるだけで記憶されにくいのは確かでしょう。
正しく筆記具をもつことは正しい着席姿勢にもつながり、疲労、体調、集中力にも作用し、結果として学習効果も高まります。その一歩はからです。
(コンパスHPより)
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旭丘・向陽・東海・滝など難関校生対象のコンプリートパスの生徒たち。いわゆる学業優秀な彼ら彼女らのびしっとした姿勢。
私の指導経験上のことで言えば、学習成績が良い子の多くは小学生時代から正しい姿勢で正しく字を書けています。(書けなくてもそういう意識で努力できます)
正しい姿勢で正しく字を書ければ、長時間机の前に座っていても腰や肩などへの疲れが少なくてすみ集中が維持できるし、書いた情報も頭にインプットされやすいわけですから当然です。
ということで『えんぴつのすゝめ』、ご一考ください。