滝中学校 入試の傾向と対策  | 教育・受験のミカタ

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令和5年度入試の結果を分析した愛知県難関私立中学校『入試の傾向と対策』シリーズ。

東海中学校 編はコチラ

南山中学校女子部 編はコチラ

に続き、今回は東海地区共学校最難関、人気の滝中学校編です。

 

下グラフ『愛知県私立中学校志願者数①』を見ても分かるように、滝中学校は県内私立中学校の中で最多の志願者数1929名を集め出願倍率は7.65倍という難関かつ人気を誇る中学校です。(愛知県私立中学校志願者数②③④は参考資料として掲載しておきます。)

*グラフ数値は作成時点のもの。実績は各学校発表資料などでご確認ください。

 

 

トラ滝中学校の入試結果

龍続いて教科ごとの分析

国語
かに座難易度

全体的にはやや難化。説明文は易化、物語文が難化した。7割前後は正答したい。

うお座傾向

説明文と物語文が出題される。今年度も漢字については書きとりのみの10問であった。記述式の解答は3問で、指定文字数は物語文の方が多かった。抜き出しで解答する問題は、今回は1問のみ。残りは記号で選択する問題であった。文中の語彙や知識に関する問題も例年通り見られたが、接続語を選ぶ問題は出題されなかった。

タコ対策

説明文は順を追って本文を読み進め、傍線部や空欄ごとに問題文に目を通し、解答していけばよい。丁寧に読み、一度で、本文・問題文とも内容を把握し、解答していきたい。物語文は、場面ごと、中略ごとに区切り、その中で出てきた傍線部や空欄に関する問題に解答していけばよい。登場人物の状況を把握し、気持ちの変化を捉えることで解答できる問題である。記述式で解答する問題は、問題文をよく読み、問われていることをきちんと把握した上で、本文の中から根拠を探して、解答することである。その上で、若干考える力が必要である。漢字は必ず10問おそらく20点分の配点であり、学習の範囲内での出題のため、日々の学習をしっかりこなしていくことで得点ができる。語彙・知識に関しては日ごろから辞書を引き、言葉の本来の意味を捉えた上で、本文内容に合うものを解答すればよい。

算数
かに座難易度

受験者平均点は54.0→66.3→60.4と今年はやや難化。昨年と同様な問題も数問出ていたが、難易度が下がっていた。合格を目指すなら7割は取りたい。

うお座傾向

難易度としては全体に平易だが、後半は問題文が多く、整理するのに時間を要する問題。

昨年同様、平面図形に立体図形、速さの問題が出された。

タコ対策

前半は基礎的な問題が多く、類題も多く出題される。まずは予習シリーズ6㊦で基礎・標準的な問題を確実に解けるようにしたい。後半は問題文が長い問題も多く、今年出題されたデータ処理の問題、速さ、図形と周期の問題など、問題文を読み解き丁寧に整理することが必要な問題は、過去問演習と解き直しで力をつけていく必要がある。難易度は高くない問題も多いが、その分1つの計算ミスや読み飛ばしが響いてくることから、日々の計算、問題文を丁寧に読む、思考過程を整理して書くことを日ごろから練習しておく必要がある。

理科
かに座難易度

受験者平均点は28.5→34.6→27.6と変化。合格には7割程度は取りたい。

うお座傾向

大問が4問あり、全分野から出題された。知識を直接問う問題は例年と比べても少なく、実験の結果や与えられた情報をもとに考えさせる問題、図表から読み取る問題が大半であった。基礎知識を前提に読解力、分析力を必要とする問題が多かった。

タコ対策

問題文の読解、図表の読み取りをしっかりできるようにする必要があり、計算問題の対策を重点的にする必要がある。滝中学の過去問のみならず、他の学校の過去問も併用し計算問題、図表を読み取る問題の対策をする必要がある。予習シリーズ6㊦もしっかり練習しておきたい。

社会
かに座難易度

全体的に難化。7割以上は得点したい。

うお座傾向

地理・歴史・政治分野それぞれ出題され、教科書内容や身近な事柄に焦点をあてた問題がよく出る。問題数が46問程度であり、1つ1つの問題を素早く的確に処理する必要がある。今年度から、2つの内容の正誤を判断する問題だけでなく、3つの内容の正誤を判断する問題も出題されている。旧来のセンター試験で見られた形式で、記号問題の判断力が問われる。また、読解力を要する問題も近年見受けられる。

タコ対策

基本的な知識は必須なので、地理、歴史、政治各分野の確認テストを確実に覚えることが必要である。語句は漢字指定である。地理に関するデータの読み取りがあり、日本と関わりの強い世界についての情報を確認しておくことが望ましい。また、他の学校に比べ公民の内容が多く、学校の教科書からも出題されるので、予習シリーズ以外に補う必要がある。社会的な視点で、日ごろから読んで考えることも必要である。

 

龍どことなく大正浪漫的な雰囲気が漂う中で、学業を大切にしながら学校生活を過ごす印象の強い学校です。私の息子が6年間お世話になった学校でもあり、勝手ながら今後の更なる発展も願っています。

 

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