『きりが晴れるよ』―小学校の部では珍しい3部合唱課題曲/昨年全国覇者の星美学園小がまさかの!?
昭和41年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲
きりが晴れるよ
作詞:安藤晃子、作曲:湯山昭
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きりが晴れるよ
ふもとの牧場が 見えてきたよ
ひるねの牛が 見えてきたよ
きりが晴れるよ ララララララ
長ぐつをはいた おじさんが
小屋の中から出てきたよ
―おおい
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昭和40年代の課題曲です。
作曲が湯山昭さんなので
聴いてみたのですが、
小学校の部の課題曲としては珍しい、
同声3部合唱です。
調べてみたところ、
小学校の3部合唱は、
昭和41年度 きりが晴れるよ
昭和60年度 花と草と風と
のようです。
最近、ますます難曲を披露する
学校が増えた小学校の部。
久々に3部合唱課題曲も
いいんじゃないですかね?
で、この曲ですが、
出だしのメロディーが
霧が晴れる感じを演出してる感じです。
いかにも昭和の合唱曲
という感じで私好みです(笑)
歌詞も今ではこういう光景は
見れないだろうなぁ、という感じです。
古きよき時代の日本って感じですね。
ちなみに、各地区予選の結果が
公表されていますが、
昨年全国大会金賞の星美学園小学校
東京本選銀賞となりました。
今年の小学校の部、大岡山小も
星美学園小も不在の本命不在の大会となります。
そろそろブロックコンクールもはじまりますよ~
【番外編】わたしの好きなNコン作詞家
谷川俊太郎『青空のすみっこ』、『生きる』、『信じる』
詩人の谷川さん。教科書でもお世話になったので、馴染み深いです。『朝のリレー』が使われたCMはちょっとした話題にもなりました。何気ない日常の視点から、ものごとの本質をついたその詩は非常に魅力的です。自由曲でも谷川さんの詩の歌を選ぶ学校が多いですよね。学生にも共感しやすいのでしょう。
川崎洋『海の不思議』、『家族』、『風になりたい』
どの曲もうるっとくるくらい素敵な歌詞ばかりです。『風になりたい』は川崎さんの遺作でもあります。遺作にふさわしいやさしいメッセージの詰まった歌詞は、きっと高校生たちの心にも響いたはずです。
片岡輝『ひとつの朝』、『わが里程標(マイルストーン)』、『遙かな時の彼方へと』、『予感』
片岡さんの歌詞は私の生き方へスパイスを与えてくれます。
たとえば 涙に別れることたとえば 勇気と知り合うことたとえば 愛を語ること
ときには 孤独と向き合うこと
旅立ちは いくつもの出会い
(『ひとつの朝』)
けれど ふたたび陽はのぼり行く手に並ぶ里程標(マイルストーン)を照らしだす
それは
先に歩いていった人々の
勇気のあかし
さあ 一歩をふみだして
明日に石を積もう
(『わが里程標(マイルストーン)』)
わき立つ若さのさなかふと耳をすませば
心の中を吹き抜けてゆく風の声
やさしく愛を育てているか
理想を高くかかげているか
(『遙かな時の彼方へと』)
心まで干からびさせては いけない若くしなやかな力を 失ってはいけない
明日は私たちの手の中に あるのだから
(『予感』)
何と力強いメッセージをくれるんだろう、といつも力をもらってます

『出発の朝』―やっぱり小学校の部の課題曲は旅や冒険が好き!?
昭和54年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲
出発の朝
作詞:山川啓介、作曲:福田和禾子
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誰かが心をつつくんだ
さあ来い出発の時が来た
鳥が空を飛ぶように
一人でドアを開けて行け
知らないことを知らない人を
その目で見るために
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久しぶりに昭和の課題曲です。
作詞がNコンでは、「おーい海!」
「山があって海がいて」、そして、
私の大好きな「地球が私を愛するように」
を手がけた山川啓介さん。
歌謡曲をよく手がけられている方です。
(「太陽がくれた季節」「聖母たちのララバイ」
「時間よ止まれ」など)
ちなみに、「おーい海!」「出発の朝」では
小学校の部で2年連続作詞されています。
小学校の部では王道なテーマの曲ですが、
非常に元気がよく、子どもらしい曲です。
高音部がきつそうなのが気になりますが。
ところで、マルコ・ポーロやリビング・ストーン
まではギリギリわかるのですが、
ダニエル・ブーンはわからなかったりまします。
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ぼくはマルコ・ポーロ
ぼくはリビング・ストーン
ぼくはダニエル・ブーン
ぼくは自由な旅人
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■マルコ・ポーロ:ルスティケロの著作『東方見聞録』を口述したというヴェネツィア共和国商人、旅行家。
■リビング・ストーン:スコットランドのアフリカ探険家
■ダニエル・ブーン:アメリカ合衆国の開拓者、探検家。
ということだそうです。
最後の1行が“21世紀へ 夢を届ける旅人”
ということですが、
今はもう21世紀なんですよね。
何か感慨深いですね。