続・『家族』―“家族”とは「かけがえのない結びつき」、国際家族年に生まれた課題曲♪
平成6年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
家族
作詞:川崎洋、作曲:鈴木行一
私もよく聴く課題曲「家族 」。
金賞の南行徳中学校を始めとし、
印象的な演奏が多かったと思います。
今回は、作詞の川崎洋さんが、
この課題曲に込めた想いを見てみます。
きっかけは?
1994年は、国連が定めた「国際家族年」。
↓
NHKから「家族」をテーマに依頼が届く。
(Nコン自体はまだテーマはありませんでした)
第1連はどんなことが描かれている?
「いのち」という視点から描くことに。
↓
父母が2人、
祖父母を含むと6人…
↓
25代まで遡ると6,718,862人
↓
そうした時間の流れを、
「家族」という単位で泳いでいる。
第2連はどんなことが描かれている?
(2連以降では、子供から見た
父母の姿が描かれている。)
1連の「泳いでいる」を受け、
「泳ぎ方」(つまり「生き方」の比喩)で表現。
↓
水泳が上手な人、そうでない人がいるように、
生き方が上手な人、そうでない人がいる。
↓
川崎さんの評価基準は、
一生懸命かどうかの度合い。
↓
「ダメだったら、どうしてなのか反省しても
後悔はしない」が川崎さんのモットー。
↓
そんな姿を後ろで泳ぎ方を子供たちは見ている。
母親とはどんな存在?
必ず全員がこのような泳ぎ方とは
言うつもりはないのが母親。
↓
どんなものでも受け止めてくれる、
ホトケサマのような存在。
3連ではどのようなことが描かれている?
川崎さん曰く、
「住んでいる横須賀のためなら死ねないが、
家族のためなら死ねる。」
↓
家族とはそういう“かけがえのない結びつき”。
↓
家族そのものが一匹の魚のような、
「愛の生命体」である。
※それが片親であっても、
血のつながりがなくても、
そのかけがえのなさは違いない。
いかがでしょうか?
作曲の鈴木行一さんは、
「愛の生命体」に重心を置いた
素晴らしい曲に仕上げてくれました。
何度聴いても気持ちが温かくなる課題曲です。
【参考文献】
「教育音楽」中・高版(音楽之友社)
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昭和48年度と49年度の中学校の部優勝校の自由曲「春の岬に来て」にまつわるエピソード
まず告知を。
先日放映された宮崎学園合唱部出演
の
「鶴瓶の家族に乾杯
」の再放送が
今夜深夜となっています。
放送後から、検索ワードの上位が
笑っちゃうくらいこの番組一色です。
人気番組だったんですねぇ。
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◎NHK総合
2月11日(金)【10日深夜】
午前0時45分~1時30分
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話題は変わりまして・・・
先日中学校の部の優勝校の
自由曲の変遷
を取り上げましたが、
昭和48年と49年の中学校の部の自由曲が
矢田部宏さんの「春の岬に来て」ですよね。
矢田部さんのブログからこのことについての
おもしろエピソードがあったのでご紹介します。
矢田部さんは、「春の岬に来て」の楽譜を
3部コピーして知っている中学校に送ったのだとか。
(1)一番親しくしていた先生→違う曲を演奏
(2)何度も全国優勝している先生→「こんな曲はダメ」と言って違う曲を演奏
(3)五橋中学校→「春の岬に来て」を選曲
結果は、昭和48年度は五橋中が優勝し、
「こんな曲は聴いたこともないし、
楽譜も見たことがない」
と全国で騒ぎになったのだとか。
ちなみに、この年の2位は愛媛大附中で、
これまた矢田部さんの「若い芽」だったのだとか。
この年は矢田部さんの合唱界デビューとなり、
たくさんの楽曲を書いて出版されたそうです。
矢田部さんの楽曲といえば、
平成3年度金賞の朝陽小学校の「つる」や、
「樹氷の街」などもよく歌われています。
現在は大阪で音楽教室をやられているようで、
ブログも結構頻繁に更新されたり、
書き込みに気さくに返信されています。
・・・ちなみに、先ほどの
(2)の学校は鷹匠中学校で、
翌年に「春の岬に来て」を選曲し、
優勝したのだそうです。
何気ないデータから、
こんなエピソードが垣間見れました。
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