【Nコン2018】座談会式の審査講評を読んで
すでにNコンのホームページには、
全国コンクールの審査講評が掲載されていますが、
「教育音楽」の方にも審査講評が掲載されています。
小学校・中学校は座談会方式でした。
(個人的には「審査員一人ひとりの部門総括
+課題曲制作者はどう聞いたか?」
がベストだとは思います。)
印象としては小・中学校は特に、
「自然な発声と表情」が
評価されているようです。
私は何年もそれを思っていたので、
ようやくといった感じです。
ただ、感じ方の違いもあるので、
審査員の方が「自然だった」と評された学校が
私には全く自然に思えない学校もあったりで、
難しいとろこなんだなと思いました。
表現の効果として地声を使った学校を評価されたり、
「もっとはっちゃけた方がいい」というアドバイスは、
技術的に成熟した「その先」を感じさせるものでした。
今年もポップス課題曲は課題となったのは確かなようで、
個人的にはポップスだから、というよりも、
その曲にあった音色作りはもう少し気を遣ってもらえれば、
と毎年毎年思うことです。
純合唱曲なら必ずやることのはずなのに残念でなりません。
今年の課題曲は特に歌い出し5秒くらいの音色で
その先の展開が見えてくるようでした。
審査員の方がおっしゃってたことで印象的だったのが、
大いに参考にして欲しい部分です。
これもまた毎年言われることですが、
「コンクールはあえて比較した上で順位をつけたもの。
指揮者・作曲家・声楽家が評価するから当然評価がわかれる」
というのも念頭に置いて結果を見るべきということ。
高等学校の部は、
「20年以上審査した中で経験したことのない混戦だった」
と書かれていました。
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全国コンクールの審査講評が掲載されていますが、
「教育音楽」の方にも審査講評が掲載されています。
小学校・中学校は座談会方式でした。
(個人的には「審査員一人ひとりの部門総括
+課題曲制作者はどう聞いたか?」
がベストだとは思います。)
印象としては小・中学校は特に、
「自然な発声と表情」が
評価されているようです。
私は何年もそれを思っていたので、
ようやくといった感じです。
ただ、感じ方の違いもあるので、
審査員の方が「自然だった」と評された学校が
私には全く自然に思えない学校もあったりで、
難しいとろこなんだなと思いました。
表現の効果として地声を使った学校を評価されたり、
「もっとはっちゃけた方がいい」というアドバイスは、
技術的に成熟した「その先」を感じさせるものでした。
今年もポップス課題曲は課題となったのは確かなようで、
個人的にはポップスだから、というよりも、
その曲にあった音色作りはもう少し気を遣ってもらえれば、
と毎年毎年思うことです。
純合唱曲なら必ずやることのはずなのに残念でなりません。
今年の課題曲は特に歌い出し5秒くらいの音色で
その先の展開が見えてくるようでした。
審査員の方がおっしゃってたことで印象的だったのが、
- 声楽家やボイストレーナーが教えてくれる「良い発声」一辺倒にならないこと。
→すべてのジャンルがカバーできるわけではない。- ポップスは単に明るい声や浅い声で歌うだけでは成立しない。
大いに参考にして欲しい部分です。
これもまた毎年言われることですが、
「コンクールはあえて比較した上で順位をつけたもの。
指揮者・作曲家・声楽家が評価するから当然評価がわかれる」
というのも念頭に置いて結果を見るべきということ。
高等学校の部は、
「20年以上審査した中で経験したことのない混戦だった」
と書かれていました。
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【NコンS32】昭和32年のNコンはどんなだった?~自由曲と審査講評から
偶然「教育音楽」のFacebookを見ていると、
ちょっと前に昭和32年のNコンの記事が紹介されてたので、
記録保存がてらに紹介します。
過去の冊子がデータ化されて
販売されたらぜひ欲しいですね。
当時のコンクールの概要を少し紹介します。
まずは北海道地方の小学校の部から。
紹介されていたのが随意曲と全体講評のみでした。
講評は要約しています。
この年の代表校は伊達西小学校で、
全国3位になっています。
校名・自由曲の表記は紙面に準じています。
次に中国地方です。
随意曲の情報が見えませんでした。
最後に四国地方を。
講評は1位と2位のみです。
当時は女声の参加校が
良い成績を収めにくかったというのは意外です。
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ちょっと前に昭和32年のNコンの記事が紹介されてたので、
記録保存がてらに紹介します。
過去の冊子がデータ化されて
販売されたらぜひ欲しいですね。
当時のコンクールの概要を少し紹介します。
昭和32年度全国唱歌ラジオコンクール概要
- コンクール名は「全国唱歌ラジオコンクール」。NHK全国学校音楽コンクールとなったのは昭和37年。37年~42年は合奏部門も併設。
- 昭和31年に初めて沖縄が九州地方として参加しました。当時は日本に返還されていません。昭和34年には沖縄地方として独立し、昭和53年に九州地方に吸収されます。東京地方も独立しており、昭和59年に関東甲信越地方に吸収されます。
- 規定人数は小学校20名、中高が24名と思われます。
- 磁気録音テープによる審査で、テレビ放送は昭和56年度から。
- 課題曲の作曲が一般公募でした。
- 自由曲(随意曲)は教科書掲載曲に限られていました。恐らく過去の課題曲もOKだったようですが。どんな曲でも歌えるようになったのは昭和35年から。
課題曲
小学校の部
「花で鳥で歌で」(作詞:小林 純一、作曲:堀 輝房、編曲:富永 三郎)中学校の部
「白鳥のうた」(作詞:藤浦 洸、作曲:京嶋 信、編曲:岩河 三郎)高等学校の部
「白き雲ゆく」(作詞:藤原 定、作曲:橋本 喬雄、編曲:島岡 譲)
まずは北海道地方の小学校の部から。
紹介されていたのが随意曲と全体講評のみでした。
講評は要約しています。
この年の代表校は伊達西小学校で、
全国3位になっています。
校名・自由曲の表記は紙面に準じています。
北海道地方(小学校の部)
岩見沢市南小学校(岩見沢地区)
「月見草咲くころ」
訓子府町訓子府小学校(北見地区)
「花のまわりで」
札幌市北九条小学校(札幌地区)
「小川」
釧路市寿小学校(釧路地区)
「ひつじ」
旭川市啓明小学校(旭川地区)
「納凉」
山越郡八雲小学校(函館地区)
「峠路」
伊達町伊達西小学校(室蘭地区)
「お江戸日本橋」
清水町清水小学校(帯広地区)
「おまつり」
小樽市花園小学校(小樽地区)
「ひつじ」全体講評
- 前々年110、前年130、本年は190校の参加があった。
- 目立って素晴らしい学校も、目立って悪い学校もなかった。
- 水準は向上したが、表現法が画一的、声のきれいさを気にするためか、のびのびした音楽表現に欠けた。コンクールの宿命ではあるが、仕方ないでは済まされない。
- 頭声発声の研究が非常に進んで、効果を挙げている。
- 入賞3校は、明るい声(室蘭)、表現力ある声(旭川)、柔らかい声(札幌)という特徴があった。
- 発音が不明瞭・揃わない学校もあった。
- ヴィブラートはアンサンブルではマイナスだが、表現上の効果では状態次第では必ずしもマイナスにならない。
- 旭川は不自然なヴィブラートでマイナス、札幌はハーモニーが多少不安定だったがヴィブラートが美しい効果を見せたのは面白い対照。
- 帯広(共鳴を少し前に)と根釧(声に弾力性を)は発声の研究を。
- 課題曲のアウフタクトの出だしが不明瞭。
次に中国地方です。
随意曲の情報が見えませんでした。
中国地方(高等学校の部)
第1位 鳥取西高等学校(鳥取)
- 批判の余地がないわけではないが、概して平均した出来栄え。
- 両曲を通して一般に、母音が暗く、言葉に不鮮明な点が見受けられたのは残念。
- ソプラノが女王のごとく君臨し、男声部が不甲斐ない扈従したのは合唱から巾と艶を失わせしめた。
- 課題曲はテンポがゆるく、反して自由曲は早すぎて、ゆとりに欠けた。
第2位 広島女学院高等学校(広島)
- 唯一の女声合唱であったが、ソプラノに若干生声が。
- 自由曲のア・カペラはかなりまとめられたが、人数的にニュアンスを出し難いのでは?
- テンポがアレグロ・モルトにしては遅すぎ、母音「ア」のパッセージはアタックが不明瞭。
第3位 浜田高等学校(島根)
- 付点音符が正しく、マルカート気味なのは良かった。
- 女声部が上づり、音程に乱れ。
- 表情も考えられて歌われたが、Gesの音は頂きにくい。
- 男声部は誠に上手かったが、声域との関係はいかがか?
全体講評
- 男声が次第に伸びてきたことは喜ばしいが、相変わらずソプラノオンリー、ワンマンが見られるのは頂けない
- 声のバランス・アタック・ゆとりのあるハーモニー等、例年のごとく課題が繰り返される。
- 自由曲の選曲に最大なる考慮を。
最後に四国地方を。
講評は1位と2位のみです。
当時は女声の参加校が
良い成績を収めにくかったというのは意外です。
四国地方(中学校の部)
第1位 愛媛県 愛媛大学教育学部附属中学校
「森の歌」(混3)
- 発声は素直で明るく、量もあって美しい。
- 音色が平板になり、表情と一緒にならない点がある。もっとつき込んだまとめを。情趣豊かに。
- 音程の不正確なところもあり、発想にはだいぶ邪魔になった点も。
- のびのびとして全体的に感じが良く、リズムが適正。男声も割合良い。
- 伴奏のミスが批評の的に。
第2位 徳島県 麻植郡鴨島第一中学校
「川」(女3)
- 珍しく女声が良い成績になれてめでたい。
- 強弱の変化の不足、発声の不十分、発音不明瞭という批評があるが、女声合唱の性格上やむを得ない。
- 「川」の掘り下げが足りない。
- 拍子がが不正確、もっと柔らかさを。スタッカートが悪い。
- ソプラノが美しく、曲全体がこじんまりとしていた点は良い。
第3位 香川県 坂出市坂出中学校
「モルダウの流れ」(混3)
第4位 高知県 高知市城西中学校
「美しく青きドナウ」(混4)
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来年のNコンへの展望(課題曲・自由曲)~ポップス課題曲に変化を?外国語曲は嫌われてる?
課題曲について
小中高を通じて思うのが、近年は歌詞が長すぎませんか?
もう少し含みのある歌詞で、
解釈の余地を大きく残したものになれば
歌詞の解釈は充実するでしょうし、
近年の長すぎる歌詞問題は
解決しそうな気もしますが。
そして問題になりがちな中学校の部。
昨年、一部で騒ぎになりました。
何年か前にも書きましたが、
そろそろ明るい課題曲も良いのでは?
特にSHISHAMOを起用するのであれば
チャンスだと思います。
すでに課題曲はほぼ完成してるとは思いますが、
明るい青春ソングでも共感や感動は
十分呼べると思います。
今年のこども音楽コンクールで
こんな音源が先日公開されていました。
少し極端な例かもしれませんが、
TBSドラマ「表参道高校合唱部!」の主題歌です。
明るくキャッチーなのに
中学時代の明るさだけでなく、
疾走感や儚さ、青春、
声を合わせる喜びを感じる演奏です。
自由曲について
今年は平成最後のコンクールに豊島岡女子学園中学校が
優勝校の自由曲の方向性の一例として
良い例を示してくれたのが印象深かったです。
どうしてもコンクールとなると
全国出場校の演奏に倣う傾向は
残念ながら昔から変わっていません。
だからこそ優勝校に率先して
新曲・難曲傾向を打ち破ってもらいたいです。
新曲にも良い曲はたくさんありますが、
「古い曲にも新鮮さを見出す」
そういう価値観も持っていただけたら。
そのためには地区大会に至るまで、
評価する側も一層変わる必要があるのかも。
ただ、昨今の選曲傾向に関しては、
審査基準が変更された頃から
大きく変わったと思います。
異論は多々あるとは思いますが、
個人的には良い傾向だと思います。
恐らく「十分歌い上げられるもの」が
評価されるようになったのでしょうか、
コンクールのカラーもハッキリしたと思います。
「無理して歌ってるな」と思う演奏は減ったように見えます。
「勝手に学生のリミットを決めずに歌えばいい」
というのであれば別のコンクールがあると思います。
「Nコンは外国語曲が嫌われてるから減った」
というSNSでの書き込みをよく見ますが、
外国語曲が嫌われてるからではなく
「十分歌い上げられるもの」が
評価されてるからだと思います。
十分に歌い上げられる素地があれば
きちんと評価されていると思います。
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