Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -297ページ目

Nコン審査員のナマの声をちょこっと覗いてみる。

作曲家の木下牧子さんが、
以前、Nコンの審査員をされた年の講評が
ホームページに掲載されていて、
共感したので要約してご紹介。




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◎日本語の発音が一番大きい。
→例年、ほとんどの団体で
日本語があまり聞き取れない。
→合唱界全体で取り組むと嬉しい。

◎選曲の問題。
→これだけである程度決まってしまう
重要なポイントなのに、
各団の長所を充分発揮した
選曲だったとは言い切れない。

◎宗教曲、民謡、現代曲、何でもOKだが、
流行りの曲とか勝てる曲という
視点だけに惑わされると
結局曲に振り回されて終わる。
→何より自分の団の特徴を把握すること。
その上でその長所を最も引き出せる、
愛情を持てる曲を選ぶことが大切。
→日本語の発音を誇るなら自由曲も
日本語の美しさが映える曲を選び、
美声を誇るならドラマチックで和声的な曲を、
ボリュームはなくてもリズム感がいいなら
動きの速いきびきびした曲を、
ソルフェージュ能力が高いなら超絶技巧を、
現代音楽が好きなら現代音楽を選べばいい。
好きで得意な分野から開拓していけばよい。

◎最近は聖歌隊を規範とする
ストレート発声の端正な室内合唱が
正道というコンセンサス。
→音楽にたった一つの正しい形は存在しない。
曲の時代・様式・書法・編成によって、
また合唱団の声の種類、
指揮者の得意とする傾向などによって、
様々なスタイルの魅力的な音楽が
混在するのが自然なのでは?
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いかがでしょうか?
これはもう10年近く前の講評ですが、
今にもしっかり当てはまると思います。
やっぱり気になるのは日本語の発声。
歌声は美しく、優雅な演奏でも、
ただ雰囲気だけが美しかったなぁ、
と思う演奏が多々あります。
大概、歌詞が聞き取れない時がそうです。

そして、選曲の問題。
自分たちの声の魅力を知っているのかな?
と思う選曲が全国でも見受けられるのは確か。
その人数なのにその曲?
スケールの大きな曲が似合うのに、
そんな細かい技巧が求められる曲を?
なんかも感じるところです。

最後に発声の問題。
昨年「美声の価値観を固定化しないこと」
というアドバイスをされている方がいましたが、
木下さんも同様のことをおっしゃってます。
もっと合唱団の個性を出した歌声も
あっていいんじゃないかという気もします。
指導者の美声への信念、魅せて欲しいです。
一声聞いただけで、「あの団体だ!」
と分かるような楽器(声)を持てるといいですね。





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【Nコン自由曲】『けだものが来た』―昭和55年度優勝校の演奏以降、広く歌われたア・カペラ黒人霊歌

けだものが来た

黒人霊歌、編曲:伊藤武敏



先日取り上げていた
昭和の金竜小学校のア・カペラ合唱。
その中から一時ブームとなった
同声四部合唱曲「けだものが来た」について。




(演奏:東京都台東区立金竜小学校※昭和59年ころ)


この「けだものが来た」は、
昭和55年度Nコンの優勝校、
八名川小学校が自由曲として演奏し、
全国的なブームとなりました。



(演奏:東京都江東区立八名川小学校)



八名川小学校といえば、
課題曲の「びっくりしゃっくり」が
私のお気に入り演奏の一つ。
顧問は川上弥栄子(川上彌榮子)先生で、
58年~60年度には金竜小学校でも
連続優勝することになります。




(演奏:東京都江東区立八名川小学校)


「けだものが来た」は黒人霊歌で、
原語版もあったのでご紹介。
原語タイトルは「De Animals A Comin'」で、
(The Animals Are Coming:動物たちがやって来る)。






男声合唱なので、雰囲気が随分違いますが。
詞は結構、訳詞に近いです。
題材は旧約聖書の「ノアの方舟」の話。
以前も少しノアの方舟の話を取り上げましたが、


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ノアという信心深い老人が、
「近い将来に大洪水が起き、すべての人間が滅びるだろう」
と示唆する神の声を聞いた。
その神は、善人で信心深いノアと
その家族だけは助けてやるつもりだと言い、
大きな箱舟を作ることを命じた。
(「旧約聖書」より概略を一部抜粋)
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というお話。
そんな箱舟に動物たちも
競って集まってきたことを
ユニークに描いています。
黒人霊歌は黒人たちの中で
歌い継がれた民謡のようなもので、
子どもたちに歌い聞かせていたのでしょう。



この金竜小学校版の演奏は
昭和59年ころの演奏ですが、
子どもらしい歌声と、
自信たっぷりの歌いっぷりで、
お気に入りの演奏でもあります。
審査員たちからも金竜小学校の演奏は、
毎年のように子どもらしい演奏と、
リズム感の良さを評価されていました。
以前も紹介しましたが、
当時の金竜小学校の課題曲演奏、
「時間」もあわせてご覧ください。




(演奏:東京都台東区立金竜小学校※昭和58年)




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Nコン on the Webのブロックコンクール入賞校に、審査講評が追加されました!

立て続けの更新ですが、

Nコン on the Webに先日告知されていた

ブロックコンクールの審査好評が追加されました。

全国と違って、入賞校のみ(金賞以外)のようです。



まだ一部しか見れてませんが、

参加校の参考となるように、という趣旨が

全国の講評より沿っているような気がしました。

指導者ならずとも、参加する生徒たちも、

ぜひ参考にしてみてください。

私も今からじっくり見たいと思います。








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