Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -257ページ目

Nコン第60回記念大会のスペシャルステージと審査員に渡されたお願いとは?

再来年に第80回記念大会を迎えるNコン。
今回は第60回大会(平成5年)の様子を少し。


まず審査員に配られたという
主催者からのお願いがあったそうです。

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◎学校に於ける合唱の

底辺を広げると同時に、
合唱活動を通して、
学園の豊かな音楽生活を
育てることを目標としている。
◎優れた音楽活動を示した学校を選奨、
しかし技術面の過大評価はせず、
技術面の吟味は当然のことながら、
若干のミスなど過大評価しない。
生徒の演奏態度、表現意欲に目を向ける。
◎選曲の曲の部分省略が不自然でないか。
◎音楽表現の多様性の尊重。
・・・等
------


「学校音楽コンクール」というだけあり、
教育面も積極的に評価する意向が見えます。
今もその傾向は尊重されているのでしょうか?



次に第60回記念大会の
スペシャルステージを見てみます。
まだこの頃はNHKホールではなく、
録画コンクールでしたが、
中・高は記念大会ということで、
NHKホールで開催されました。


ちなみに初めてNHKホールで
Nコンが開催されたのは昭和30年。
NHK放送開始30年記念、
学校放送開始20年の記念として、
審査も放送も同時に
NHKホールで行われました。


◎昭和30年記念大会出場した
NコンOB・OG(五橋中・熊大附中)が、
昭和30年度の課題曲「光のながれ」を熱唱。
◎合唱団OMPが司会の岩崎宏美さんと
「花のまわりで」(S30小)
「空がこんなに青いとは」(S45小)
「ひとつの朝」(S53高)
「冬・風蓮湖」(S54高)
等の課題曲を披露。
◎Nコン5連覇の記録を持つ
山形西高等学校OGの合唱団・嚶鳴合唱団が
「赤い機関車」(S45高)
「水のいのち~川」(S44自由曲)
を披露。



なかなか豪華な企画ばかり。
第80回記念大会も期待していいんでしょうか?(笑)
Nコン出場者のその後はとても気になります。
ちなみに第50回記念大会では、
第1回大会の優勝校の生徒と教師が出てました。
着物姿で出ていたのが印象的です。


NHKホールといえば、
ホールをうまく使えるかどうかも
大事な要素となっています。
声楽向きのホールではないので、
ホールでの審査時に「あれ?」
となった団体もあったそうです。
ある団体は声量抜群で評価され、
ある団体は録画では高評価だったのに
ホールでは声量不足を指摘され、
「テープでは綺麗だったので、
マイク乗りが良い団体なのだろう」
と評されていた団体もありました。




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【NコンH4・H5小】平成4~5年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部

この前に引き続き、小学校の部の
自由曲を振り返ります。
強豪校が新曲ばかりでなく、
積極的に懐かしい合唱曲を
選曲しているのが好印象です。
誤植あったらすみません。



【平成4年度】
※金賞・銀賞以外はすべて銅賞です。
※演奏順です。


■課題曲
「だから すきさ」
(作詞:東龍男、作曲:若松正司)


(1)山梨県甲府市立相川小学校
■自由曲
「雲」
(作詞:神保光太郎、作曲:湯山昭)


(2)島根大学教育学部附属小学校
■自由曲
「仔ぎつねの歌/かぞえうた(Ⅱ)」
(作詞:三善晃/谷川俊太郎、作曲:三善晃)


(3)宮城県仙台市立金剛沢小学校
■自由曲
「山男のヨーデル」
(オーストリア民謡、作詞:阪田寛夫、編曲:若松正司)


(4)愛知県蒲郡市立中央小学校
■自由曲
「あいつ」
(作詞:蓬莱泰三、作曲:南安雄)


(5)香川県高松市立太田南小学校【銀賞】
■自由曲
「葡萄と風と赤とんぼ」
(作詞:関根栄一、作曲:湯山昭)


(6)北海道苫小牧市立澄川小学校
■自由曲
「こきりこ」
(富山県民謡、作曲:小林秀雄)


(7)兵庫県神戸市立小部小学校
■自由曲
「さんご礁の島」
(作詞:山本瓔子、作曲:柳沢浩)


(8)熊本県熊本市立帯山小学校【銀賞】
■自由曲
「雲」
(作詞:神保光太郎、作曲:湯山昭)


(9)長野県長野市立朝陽小学校【金賞】
■自由曲
「朝の賛歌」
(作詞:東条豊、作曲:磯部俶)





【平成5年度】
※金賞・銀賞以外はすべて銅賞です。
※演奏順です。


■課題曲
「スケッチブックの空を」
(作詞:人見敬子、補作:村田さち子、作曲:平吉毅州)


(1)長野県長野市立朝陽小学校【銀賞】
■自由曲
「雲」
(作詞:神保光太郎、作曲:湯山昭)


(2)愛知県岡崎市立梅園小学校
■自由曲
「青い国・青い海」より「蒼い海」
(作詞:竹邑類、作曲:越部信義)


(3)鹿児島県伊集院町立伊集院小学校
■自由曲
「菜の花」
(作詞:竹内てるよ、作曲:大中恩)


(4)大阪府堺市立御池台小学校
■自由曲
「葡萄と風と赤とんぼ」
(作詞:関根栄一、作曲:湯山昭)


(5)島根大学教育学部附属小学校
■自由曲
組曲「東北の讃歌」より「南部うまっこ唄」
(作詞:宮沢章二、作曲:湯山昭)


(6)愛媛大学教育学部附属小学校【金賞】
■自由曲
合唱組曲「日曜日~ひとりぼっちの祈り~」 より「朝」
(作詞:蓬莱泰三、作曲:南安雄)


(7)北海道函館市立八幡小学校

■自由曲
「葡萄と風と赤とんぼ」
(作詞:関根栄一、作曲:湯山昭)


(8)青森県八戸市立柏崎小学校
■自由曲
組曲「月と良寛」より「月のうさぎ」
(作詞:宮地廓慧、作曲:大中恩)


(9)東京都港区立神明小学校【銀賞】
■自由曲
「祭りと子ども」より「雪の祭り」
(作詞:中村千栄子、作曲:岩河三郎)





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続・『冬・風蓮湖』―岩間芳樹さんが北の雪原の鴉の群に託した願いは?

昭和54年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
冬・風蓮湖
作詞:岩間芳樹、作曲:高田三郎






何度も取り上げている課題曲
「冬・風蓮湖」(S54高)ですが、
作詞の岩間芳樹さんの初演時の
説明がありましたので、紹介します。

どう解釈したらいいのか、

参考にしてみてください。
この詩のテーマはズバリ、
「ティーンエイジャーの劣等感」です。



■発想のポイント
《冬の風蓮湖》
=厳しく険しい自然を感じる。
風の日は恐怖に足がすくむ思い。
視界には輝くばかりで神秘的な美しさ。

《好対照な白鳥と鴉(カラス)》
◎白鳥たちには安息の場所
◎黒い鴉たちには飢えにおののく地獄
→いじけて、野卑でとげとげしく見える。

「鴉」をよく観察すると・・・
◎鋭い目
◎たっぷりと油を含んだ黒々と光る翼
◎冬枯れの木に止まったポーズ
→孤高な野性を感じ、涙ぐましくさえなる。

恵まれた条件で舞う白鳥よりも、鴉に共感。



■詩の支点は?
《詩の流れ》
◎冬の風蓮湖の情景
◎白鳥と鴉の好対照
◎春を待つ

詩の支点は「鴉」であり、鴉の心情に
歌う者の気持ちを寄せて欲しい。



■北の雪原の鴉の群に託した願いは?
《高校生の生活》
◎誰もが様々な劣等感を持つ。
→どの年代よりも強い劣等感。
→学力・運動能力・容貌・性格等
が劣等感を刺激する。

《若さの特徴》
誰しもが苛まれていることを知らず、
一人打ちひしがれてしまいがち。

若い時だけでなく、一生劣等感と戦うもの。
→人間の感性を育てる感受性の原点であり、
心のバネを作る。

人間の生きる条件は次第に厳しくなる。
→受け身でなく、戦ってバネにして欲しい。

ただうずくまるだけでなく、
力強く羽ばたいて欲しい。



【出典】
「教育音楽」(S54、音楽之友社)




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