Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -187ページ目

川上彌榮子先生が指導された八名川小と金竜小のNコンヒストリーを振り返る

理想の児童合唱とは❓

 

川上弥栄子(川上彌榮子)先生は、昭和58年の優勝時の課題曲「時間」の演奏を知って以来、どっぷりハマってしまい、今では私の児童合唱の基準に。

素直な発声で、体全体を使って歌う姿が私の中で理想になっています。

昨今流行りの口型や表情、髪型まで統一されている歌唱とは対照的です。

抜群のリズム感の良さ、子どもらしい明るく軽い歌声、何度聴いても飽きません。


川上先生の発声指導12項目を紹介します。

 

 

POINT発声指導12項目

  1. 歌いやすい声、話し声もいい声にして
  2. 高い音も低い音も出しやすい声、響きを変えないで
  3. 共鳴した声、からだに響く声
  4. ハーモニーする声
  5. 曲にふさわしい声、遊び歌とは異なる
  6. 子どもらしく明るい声、軽い声
  7. からだで歌う声、正しい姿勢から出る声、全身を使った声
  8. 声帯や胸などが疲れない歌い方の声
  9. 歌って満足感を覚える声、わめいてでなく
  10. 聴く人を疲れさせない声
  11. 聴く人に心地よい響き、心や耳に残る歌声、音楽性を求めて
  12. みんなの声に溶け合う声、伴奏と合っている声

 


現在は上野の森ジュニア合唱団指揮者で、定期演奏会等を行われているそうです。

東京近郊の開催が多いですが、私もいつか演奏会に行ってみたいです。
 
川上先生のご経歴をご紹介します。

 

 

長野県出身。国立音楽大学卒業。
1977年~1981年、八名川小学校において、NHK・民放の合唱コンクールで最優秀賞、文部科学大臣奨励賞受賞。

1982年金竜小学校に赴任、同時に音楽部を発足。1983年~1985年と3年連続、NHK全国学校音楽コンクールにおいて全国第一位の金賞に輝く。また、民放のコンクールでも3度文部科学大臣賞を受賞。

八名川小・金竜小・黒門小の各校で金管バンド及び合唱奏の指導も同時に行い、さまざまなコンクールにおいて優秀な成績をおさめている。NHKや民放テレビの教育番組や音楽番組、公式行事などに数多く出演。

現在、上野の森ジュニア合唱団指揮者、江東少年少女合唱団指揮者、上野学園大学音楽学部講師。

 

川上先生が指導された、学校の演奏を振り返ります。

 

川上彌榮子先生が指導された八名川小学校・金竜小学校合唱部の歴史

 

※動画のサムネイルをクリックすると、別ウィンドウで動画が再生します。
 

演奏曲・講評 成績
江東区立八名川小学校
昭和53年(1978年)
課題曲 おーい海!(山本直純) Nコン 全国優秀(現・銀賞)
自由曲 菜の花(大中恩) こども 合唱:不明
重唱:不明
Nコン講評
  • のびのびとした子どもらしい演奏だった。
  • 課題曲はきめ細やかな分析研究が成功している。
  • 二つの声部が互いに呼びかける部分や、カノン風な歌い出しの部分などはよく整っていて、音楽的にも手際よく処理されていた。
  • 発声も柔軟で、比較的自然さを保っていたが、高声部と低声部との音色がもう少し歩み寄り、統一された感じになれば一層豊かさを増す。
  • 自由曲は本当に自分たちのものにして歌いきった。
  • 全体を貫く生き生きとした表情は、この曲に対する子どもたちの愛着と日ごろのたゆまない練習のたまもの。
  • 高音の歌い方にやや平べったくなった部分も。
昭和54年(1979年)
課題曲 出発の朝(福田和禾子) Nコン 東京都特別賞
自由曲 けだものが来た(黒人霊歌) こども 合唱:全国最優秀「けだものがきた」(黒人霊歌)
重唱:不明
備考 Nコンでは川上先生が「ミスをした」と発言されており、その年のコンクールの審査員の福田和禾子さんが「東京で人数オーバーのために良い演奏の学校が失格となってしまった」と書いてあったので、特別賞という扱いなのかもしれません。
昭和55年(1980年)
課題曲 「びっくりしゃっくり」(越部信義) Nコン 全国最優秀(現・金賞)
自由曲 けだものが来た(黒人霊歌) こども 合唱:不明
重唱:不明
Nコン講評
  • 柔らかい豊かな感じの発声で、全体が統一され豊かな歌い方が迫力のある合唱にして印象的。
  • アルトの共鳴が特にきれいで光っていた。
  • 各部のバランスが良くハーモニーが美しい。
  • 表現もごく自然で子どもらしく好感。
  • 課・自ともに表情的な表現が抜群。
  • 自由曲は細部にわたる指導で、心憎いほどきれいな合唱にまとまっていた。
  • 無伴奏でも少しの不安を感じさせない安定感のある演奏には感心させられた。
演奏動画 「びっくりしゃっくり」(越部信義)


「けだものが来た」(黒人霊歌)


「花のまわりで」(大津三郎)


「気球にのってどこまでも」(平吉毅州)


「回転木馬」(グランツベルグ)


「歌はぼくらの友だち」(石井亨)


「ママのそばで」(インドネシア民謡)


「菜の花」(大中恩)


「おとめ座」(岩河三郎)
 
昭和56年(1981年)
課題曲 未知という名の船に乗り(小林亜星) Nコン 東京地方優秀
自由曲 菜の花(大中恩) こども 合唱:全国出場「月のうさぎ」(大中恩)
重唱:不明
台東区立金竜小学校
昭和57年(1982年)
課題曲 光の中へ さあ君と(坂田晃一) Nコン 不出場
自由曲 こども 合唱:―
重唱:―
備考
  • 57年9月:合唱部自主発足と部員募集
  • 58年2月:東京都児童合唱連盟「合唱祭」初出場
  • 58年3月:初めてのミニコンサート
昭和58年(1983年)
課題曲 時間(若松正司) Nコン 全国最優秀(現・金賞)
自由曲 五百羅漢さん(岩河三郎) こども 合唱:全国出場「鮎の歌」(湯山昭)
重唱:不明
Nコン講評
  • 2曲とも何とも明るくのびのびと歌い上げている。
  • 全校生徒で月2回サンバを踊るそうで、それが課題曲にピッタリだったのかも。(休み時間にこの曲も踊っていたのだとか)
  • 自由曲では少し感傷的なところもあったが、すっきりと気分の切りかえができていた。
  • 文字通り“子どもらしい”合唱だと感じた。
演奏動画 「時間」(若松正司)

(全国コンクール)

「時間」(若松正司)

(50回記念大会番組)

「五百羅漢さん」(岩河三郎)


全国優勝インタビュー
昭和59年(1984年)
課題曲 わりばしいっぽん(三善晃) Nコン 全国最優秀(現・金賞)
自由曲 山男のヨーデル(スイス民謡)
※金竜小の委嘱編曲。
こども 合唱:全国最優秀「けだものが来た」(黒人霊歌)
重唱:全国最優秀「山男のヨーデル」(スイス民謡)
Nコン講評
  • さすが2年連続と言う演奏であった。
  • 第一声から、下町っ子らしく、明るく生き生きとした声と歯切れの良い発音に思わず微笑んだ。
  • 聴く人の心を温かくしてくれる声だった。
  • 課題曲はテンポが心持ち速めで、生き生きとしていた。
  • この学校なくては出せない味を見出している。
  • 高音域で固い声になってしまった。
  • 自由曲は脱帽で、小学生でここまでとは努力の賜物。
  • とにかく透明でおおらかで安心して聴ける演奏。
演奏動画 「わりばしいっぽん」(三善晃)


「山男のヨーデル」(スイス民謡)

(全国コンクール)

「山男のヨーデル」(スイス民謡)


「けだものが来た」(黒人霊歌)


「汽車ポッポ」(本居長世)
昭和60年(1985年)
課題曲 花と草と風と(まいたしょうこう) Nコン 全国金賞
自由曲 ドライ・ボーン(黒人霊歌)
※金竜小の委嘱編曲。Nコン後に「ドライ・ボーンズ」に変更。
こども 合唱:不明
重唱:不明
Nコン講評
  • 下町っ子らしいリズムと明るい声だった。
  • 高音域の伸びは快かった。
  • 課題曲は本当に楽しそうで、一人一人の表情に表れていた。
  • アカペラの透明なハーモニーはさすが。
  • 欲を言えば、もう少しスケールを大きく。
演奏動画 「花と草と風と」(まいたしょうこう)


「ドライ・ボーン」(黒人霊歌)

(全国コンクール)

「ドライ・ボーンズ」(黒人霊歌)
昭和61年(1986年)
課題曲 山があって海がいて(南安雄) Nコン 不明
自由曲 不明 こども 合唱:全国出場「カンターテ・ドミノ(ライターマイヤー)」
重唱:不明
演奏動画 「山があって海がいて」(南安雄)


「だれも知らない」(山本直純)


「森にひびく歌声」(キュッケン)


「魔法の鈴」(モーツァルト)
  

「鮎の歌」(湯山昭)
※演奏年度不明

 

昭和62年(1987年)
課題曲 亜麻色の風の中へ(玉木宏樹) Nコン 不明
自由曲 不明 こども 合唱:不明
重唱:全国最優秀「山男のヨーデル」(スイス民謡)
金竜少年少女合唱団
演奏動画 「ぼだい樹」(シューベルト)


「深い川」(黒人霊歌)
上野の森ジュニア合唱団(平成2年発足)

2015年度日本童謡賞・特別賞
 




昭和55年の「びっくりしゃっくり」を初めて聴いたときの衝撃も忘れられません。

この演奏は隠れた名演だと思います。

 

金竜小学校赴任の9月に生徒の希望で合唱団が発足し、翌年に全国優勝されています。

しかも子どもたちにとって自由曲は初めての3部合唱だったとか。

 

金竜小学校が全国優勝した頃、ヨーロッパ演奏旅行を行っていますが、その記事を要約して紹介します。

 

 

ヨーロッパ演奏旅行

 昭和58年の全国初優勝

「子どもらしく楽しく歌っている」という激賞を受け、初出場初優勝を果たした金竜小学校。

 

 渡欧決定

ジュニアオーケストラ育成など、音楽育成に力を入れていた区の関係者が喜び、区の音楽熱を盛り上げるために全会一致で渡欧決定。全額公費負担での派遣であった。

 

 ヨーロッパ演奏旅行

8日間の日程で、ウィーン少年合唱団や、各地の小学校、本場の音楽鑑賞や、ベートーベンの生家、モーツァルト記念館を訪れる。パリ・ウィーン・ザルツブルクを周る。「荒城の月」「七つの子」などを披露。

 

 ウィーン市からの贈り物

昭和62年の金竜小創立75周年に、ウィーン市から菩提樹が届き、シューベルトの「菩提樹」を披露。

 

(読売新聞より要約引用)

 

 

また、昭和55年のインタビューも紹介します。

 

 

昭和55年のインタビュー

 練習:やる気のある子、よっといで

  • 希望者による自主参加。
  • 異学年の集団に加わって色々な面で活動し、“必要な人”になること。
  • 一日に一度でも良いので、“いい声が出せた”、“音がキレイに合った”という体験を持つこと。

 

 声:下町の子でしょ❓気どって

  • “もっといい顔で”、スマートに立って歌う気持ちを保たせたい。
  • 何気なく口を動かしても音楽は出てこない。
  • 粋な深川情緒の下町っ子、“すてきな子”になって歌うように。

 

 音:自分で感じなさい

  • 歌に合う声とは❓
    ➡ 歌いながら、自分がいい気持ちになったとき。
    ➡ 自分の声だけでなく、周りの声も聴き、合わせながら歌ったときの声。
  • 競争相手は自分の声、自分たちの合唱部。

 

 

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やっぱり気になるNコン2013、第80回記念大会はどんな特別企画になる?

来年の第80回記念大会。

記念大会といえば恒例だった一般公募詩。

80回記念大会は小学校の部で

特別企画が予告されていますが、

中高は一般公募とはなりませんでした。

小学校も一般公募詩の可能性は低いです。

過去を振り返ってみれば・・・

 

 

■第50回大会

小 「時間」

中 「心の馬」

高 「みぞれ」(公募時は「そして、みぞれは」)

※その他佳作

「消えた八月」「ほら、教室は宇宙だ」等

 

■第60回大会

小 「スケッチブックの空を」

中 「いっぽんの欅の木が」

高 「遠く吹く風」

 

■第70回

小 「やさしい風」

中 「白いページ」

高 「あしたはどこから」

 

■第80回※10月16日現在の告知

(小学校の部)

第80回を記念した企画をご用意しています。
詳細については後日発表いたします。

 

 

となっています。


第80回記念大会はどうなるのか?

小学校の部は担当者が

一切発表されていません。

恐らく11月あたりから徐々に

公開されるのではないかと思っていますが、

どんな企画なのか気になりますね。


 

以下、考えられる企画を予想。

 

(1)過去の課題曲からの投票選択制(数曲?)

11月より投票を実施、2月に結果発表?

 

(2)大会記念曲を制作、小学校の部の課題曲に

24時間テレビの「サライ」的な楽曲にする?

 

(3)別番組やイベントとのコラボ課題曲

既存番組、または特別番組を組んで、

2月まで課題曲制作過程を紹介する?

 

 

思いつくのはこれくらいかな。

もっと予想外の企画なのか?

個人的には過去の映像資産を

80回記念大会を期に特番か何かで

紹介する番組もあったらなぁ。



どんな企画になるのか?

なぜ小学校の部のみなのか?

それもヒントになりそうな気もします。

発表が楽しみです。

  


あと、スペシャルステージも楽しみ。

過去には第1回目の出場者登場や、

過去の優勝校の生徒による合唱

などの贅沢な企画もありました。




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Nコンをもっと知るために、もっと思い出を残すために、記念誌的なものが欲しい今日この頃。

今年のNコンが終わって約1週間。
じきに音源や、講評が公開されると思います。
昔は「教育音楽」という雑誌に
その年のコンクールの講評などが公開され、
このブログでも紹介していますが
こんな内容が公開されていました。


==========
・代表審査員による各校の審査講評
・審査員ほぼ全員による全体講評
・作曲者による課題曲の講評
・入賞校顧問・部長・副部長によるコンクールの感想
==========
※年によって異なります。


数ページに渡るとても充実した内容で、
かなり読み応えのある内容です。
特に私は課題曲作曲者の講評が好きです。
やっぱり作った人がどう聴いたか気になりませんか?


なぜ現在簡素化されたのかはわかりませんが、
こういう企画は復活して欲しいですね。
特に現在では審査講評が放送されません。
出場するからにはどういう評価がされたのか、
気になる人も多いと思うのです。


個人的には毎年コンクール後に
1冊の雑誌として発売して欲しいくらい。
表紙はせっかくポップス課題曲なので
コンクール後に金賞校とのアーティストの
表紙撮影なんかでもいいかも。
合唱って卒業すると離れる人も多いから、
こういう媒体で呼び戻すきっかけになれば。


内容は先ほど紹介した講評や出場校の感想、
そして全国の出場校からの感想も加えていいかも。
よく歌われた自由曲のランキングや、
翌年の予告的な記事や、アーカイブ的な記事、
OB・OGによる寄稿文なんかも。
需要ないですかね。
ポップスアーティストのネームバリューも生かして、
大々的に発売して合唱界を活気づける意味でも
こういう記念誌的なものが発売されるといいな。



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