Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -100ページ目

【Nコン2014】児童合唱で、審査側が求める「子どもらしさ」と、参加側が求める「向上心・探究心」

(訂正)初出で「教育音楽11月号」と記載しましたが、正しくは「教育音楽12月号」の誤りです。

小学校の部の審査といえば、
昭和の時代から「子どもらしさ」で
議論になることが多々あったようですが、
現在のコンクールでも議論になっていることが
今年の総評から垣間見れます。

「教育音楽」(音楽之友社、12月号)から
一部要約してまとめてみます。
全部門の総評と各校への講評が掲載されています。
正確な全体の内容は「教育音楽」をご覧ください。


  • 審査側の「子どもらしさ」への希望的観測と、参加側の向上心・探究心とのすれ違いがある。
  • 難曲な曲に挑んだ学校に「見事」と感嘆する審査員もいれば、「なぜこんな難曲を歌わせるのか」と批判する審査員もいる。
  • 「素直だけでは全国までコマを進めない」と諭す審査員もいれば、「課題曲で不自然な工夫が多すぎて残念だ」という審査員もおり、「工夫で他校を退けてこの場にいる」という審査員もいる有り様だった。
  • 子どもらしさを失わずに、最大限の力を発揮した金賞校はある意味、「中道をゆく演奏」とも言えなくない。



相反する両者の意見がどちらもよくわかります。
「審査員が変われば結果もガラリと変わる」
と言われる状況が生まれるのも納得です。
ちなみに金賞校には多くの審査員が最上位をつけたそうです。

中学校の部でも昨今、難曲志向に注文がついていましたが、
今年の総評では
「“挑戦する姿勢の強調”のような演奏や選曲は少なかった」
と評されています。


ちなみに昭和62年全国大会小学校の部終了後にも
同様の議論がなされたと言われています。

  • 「子どもらしい発声であるべきだ」という審査員対し、「そういう枠は限定しにくい」という審査員がいた。
  • 「子どもの発達段階にあった選曲を」という審査員に対し、「あらゆる可能性を引き出すべきだ」という審査員もいた。



過去のある作曲家の審査員がこうおっしゃってました。

自分の曲を、正確な音程と表現で歌ってくれる演奏と、
子どもらしく、めいっぱいに歌ってくれる演奏、
どちらを評価すべきなのか私にはわからない。


とても印象的で、考えさせられました。
実際のコンクールでもこう感じることがあります。


昭和56年の課題曲作曲の小林亜星さんもコンクール後に
「もっと地声発声でも良かったのではないか?」
「もっとノった感じが良かった」とコメントされてます。

昭和57年の課題曲作曲の坂田晃さんも、
Nコン終了後にコメントを残しています。

  • コンクールが子ども不在になっている。
  • 子どもらしさのある演奏は少数派で、そういう演奏は全国に残れない。
  • 不自然な歌わせ方が多い反面、基本がなおざりになっている。
  • コンクールが目的であってはならない。
  • 大人びた発声が良いという審査員がいて驚いた。



この問題に関して明確な答えは出せないと思いますが、
今年の総評の最後にはこのようにも述べられています。

  • 金賞校は自分たちの技術で演奏可能な曲を多くの楽曲から選び、正しい音程とリズム、センスの良いエッセンスを加えて演奏し、涼風のような演奏をやってのけた。
  • 審査員は皆違う感性を持っており、演奏会ではなくコンクールという場では、凄い演奏・見事な演奏以上にバランスの良い演奏こそを目指すべきではないかと感じた。それこそが「真の意味で合唱文化を育むコンクール」だ。



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【定演情報】2015年1月18日(日)第29回淀川工科高等学校グリークラブ定期演奏会開催

今年もこのシーズンがやってきました。
数年前からほぼ毎年駆けつけている淀工グリーの定演。

今年はいずみホールでキャパが少ないので、
チケットは厳しいようです。
私も2年前に当日券を買おうとしたら、
受付の人に用意できるかわからないと言われました。

今年は何とか伝手で手に入りそうなので、
ぜひ演奏を楽しみに行きたいと思います。


演目は今年も淀工グリーらしい演目が。
朝ドラの主題歌の中島みゆきの「麦の唄」も。

現役生の数は今年も一桁のようですが、
毎回1曲目から号泣してしまう定演なので楽しみです。


いずみホール平成27年1月18日(日)13:3014:301,000円500円
※当日座席指定
※未就学児の入場はできません。

「ありがとう」より「ありがとう」(石若雅弥)ほか「麦の唄」(中島みゆき)ほか「うたをうたうとき」(信長貴富)
「Fragments~特攻隊戦死者の手記による~」(信長貴富)「ゴキブリの歌」
「ふるさと」(磯部俶)「遊星ひとつ」より「バトンタッチのうた」(三善晃)


※正確な情報は主催者にお問い合わせください。


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『「今年」を歌おうプロジェクト』がはじまる~「バーチャルクアイア」で誰でも参加OK

東日本大震災翌週に紹介した
「今年」という楽曲。
組曲「この星の上で」の終曲で、
詩は谷川俊太郎さん、作曲は松下耕さん。


地平は遠く果てないだろう
宇宙へと大きなロケットはのぼり
子等は駆けていくだろう
今年も歓びがあるだろう
生きてゆくかぎり
いなむことのできぬ希望が
「今年」(詩:谷川俊太郎)



この楽曲を聴いて震災の暗い気持ちから
希望を見出した思い出の曲です。
年末年始の合唱曲としても紹介しています。


その「今年」をバーチャルクワイアの形で、
新年の喜びを合唱で共有しようという
プロジェクトが始まったそうです。
その名も『「今年」を歌おうプロジェクト』。


この「バーチャルクアイア」とは何なのか?
簡単に言えば指揮の動画に合わせて歌い撮影し、
その撮影した複数の歌唱動画を合体させる、
こんな感じのプロジェクトです。

昨年のNコンの嵐の課題曲「ふるさと」による
「いっしょに歌おう」プロジェクトと同等です。
この企画でも全国大会で1つの動画になりました。


(Nコン公式の「いっしょに歌おうプロジェクト」の投稿動画サイトが開きます)


このプロジェクトのすごいのが、
作曲の松下耕先生自身が指揮された
伴奏動画に合わせて歌うということ。






その動画をパソコン等で流しながら、
それをスマホのカメラ等で撮影して送る、それだけ。
演奏会で歌ったことのある団体は、
ぜひ歌ってみてはどうでしょうか?
もちろん、個人でも友達同士でも大丈夫とのこと。
全部歌う必要もないようです。
なので、合唱経験の浅い人でも参加できます。





恐らくたくさんの方に視聴されるので、
合唱団のPRにもなると思いますし、
他にも卒業前の思い出作りや記念にも良いのでは?
詩の世界にあった場所で歌うのもありだと思います。
いくつか撮影・録音のお願いがあるようなので、
そちらに注意しつつ投稿してみるといいと思います。


公開まで1ヶ月で日がないですが、
毎年年末年始に元気をもらう楽曲なので、
完成動画が楽しみです。



(混声:宮崎学園・宮崎Pisello Dolce合同合唱団)



(混声:安積高等学校合唱団)



(男声:明治大学グリークラブ)



(同声:香港童聲合唱團 )



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