ヒッグス粒子の次は暗黒物質
万物の質量(重さ)の起源とされる素粒子(ヒッグス粒子)の発見がほほ確定しました。
日本も参加する国際共同グループが取り組んでいる実験の成果で、宇宙の謎に迫る
壮大な計画の最初の重要目標を達成しました。ただ、研究はまだ序盤です。次の大きな
謎が解明を待っています。
主な素粒子発見の歴史は次のとおりです。
1897年 電子の発見
1937年 ミュー粒子の発見
1956年 電子ニュートリノの発見
1968年 アップクオークなどの発見
1974年 チャームクオークの発見
1977年 ボトムクオークの発見
1983年 「弱い力」を伝えるW粒子、Z粒子の発見
1995年 トップクオークの発見
2012年 ヒッグス粒子とみられる新粒子の発見
2013年 新粒子をヒッグス粒子と事実上断定
宇宙の謎に迫る研究は新段階に入っています。
宇宙の誕生→インフレーション→ビッグバン→質量が発生(ビッグバンから100億分の1秒後)
→原子や分子ができる(38万年後)→星や銀河ができる(9億年後)→現在
実験は昨年12月に一旦終了しましたが、衝突エネルギーを高めて2014年暮れに再開する
予定です。「ヒッグス粒子の背後にある新しい原理を見つけたい」とアトラスグループの浅井
東大准教授は話しています。素粒子にはそれぞれパートナーとなる別の粒子があると考える
『超対称性理論』です。
「暗黒物質」の手掛かり
宇宙の質量の約1/4を占めるとされる物質で、未知の素粒子との見方が有力視されて
います。1970年代、目に見える星の質量だけでは、渦巻状銀河の中心と外側の回転速度
が同じであることなどが説明出来ないため、存在が指摘されました。その分布は星の
誕生や銀河の形成に大きな役割を果たします。暗黒物質の正体を明らかにしようと世界の
研究者が観測プロジェクトを進めています。
地球1個分の生活を基本にして、心豊かなライフスタイルを考えながら、宇宙の成り立ち
を解明していくことが重要です。
以上