パッと見、普通の恵比須神社ですが…
〈長崎県 西海市〉

こちら、その昔とある有名真珠会社の方が某県よりこの地に赴任され
当時片田舎でなんの楽しみもなかった地域の方の楽しみのために建立した恵比須神社なのです

↑えびす様の像🎣
西海市は北も東も西も海に囲まれ、もちろんお山もありますが
それでえびす様をおまつりし。
その例祭を行うことによって、奉納の芸能なり、炊き出しの食事なり、集まった際のお喋りなどが楽しみになればという事みたいです

↑建立者のお名前が読み取れる石碑。おそらく御由緒が書かれていると思われます。
しかもこちらの建立者の方、
楽しみだけではなく産業(就職先)まで整えたのです。
真珠会社での働き口です。
こちらの地域の皆さんは、卒業したらその真珠会社へ就職する、というのがお決まりのコースでした。
(たしか神社より、働き口を整えたのが先でした。)

↑神社と同じ敷地の小山からはほら、大村湾
石碑はキリシタン殉教之碑。
会社と地域の皆さん支え合いながら、各有名真珠メーカーへ真珠を卸していたのですよ。
そしてその真珠は核が小さく、巻きが厚くてとても高品質でした。
(真珠を割ったサンプルを見比べさせて頂きました。)

↑殉教之碑の海の向こう、写真中央に見える半島の左端で、キリシタンの遺骨が発見されました。
なので、こちらに石碑を建てたそうです。

↑碑文です。
トマス四五郎左エ門(72)
その子ドミンゴ与介(37)が殉教したと書かれています。

↑その裏側です。
本当は見学のメインはこちらのキリシタン殉教之碑だったのです。
ですが真珠業のお話しがすごく興味深かった
お話しを伺った某真珠会社関係者の方に、今後ガイドでお客様をお連れしてもいいとの了解も頂けたし(今すぐ、ではないけど…)
地域の事が知れてすごく楽しくて勉強になりました
今はもう見えないけれど、こうやって地域の人々が頑張ってきたんですよね。
偉人とか有名人でなくても。
わたしはそこに強く惹かれるんですよね